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「好きな俳優」「嫌いな俳優」2017 ベスト&ワースト10発表

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キムタクの裏にちらつく工藤

 一方の男優部門。前回・前々回と木村拓哉(44)が「好き」「嫌い」ともに1位に君臨していたが、「好き」部門に異変が起きた。

 圏外から第1位に飛び込んできたのは、玉木宏(37)。

玉木宏 ©文藝春秋

「まず見た目すべてがカッコイイ。笑顔も素敵だし演技も上手い。とても優しそうで大好き。こんな男性と結婚できたら夢みたいだろうなあ」(42・女)

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 昨年10月から「キャリア~掟破りの警察署長~」(フジ系)で“署長と副署長”の関係で玉木と共演した俳優の柳沢慎吾(55)がその人柄を絶賛する。

「休憩中には、主役なのにわざわざ皆の控室に『飲み物買いに行きますけど何かいりません?』って聞きに来る。撮影の中打ち上げでは、彼の行きつけの店を借り切って50~60人もいるスタッフ全員にご馳走しちゃう。そうやってとにかく気を遣う人なんですよ。

 最終話の時には、俺がセットに台詞の怪しい部分のカンペを貼っておいたらいつの間にか玉ちゃんがイタズラして書き換えてあって(笑)。そのまま読んでNG出しちゃったら、彼も涙流してゲラゲラ笑ってた。そういうお茶目なところもあるのって、愛されるよね。男でもホレるよ」

 1票差で2位にランクインしたのは阿部寛(52)だ。

阿部寛 ©文藝春秋

「年齢を重ねるごとに『渋さ』を増して、演技者として好きです」(47・女)

「二枚目も三枚目もいける」(68・男)

 と、好感度も“大きい”。

 男優ベストテンには6人の新顔が登場した。

 

 先日、「anan」のヌードグラビアに登場した高橋一生(36)は4位。

「お母さんが二度離婚し家庭に恵まれないにもかかわらず俳優としてブレイクするまで努力したところ。寂しかったであろう少年時代に思いを馳せると母性がくすぐられる」(60・女)

「面倒くさいキャラクターを愛おしく仕上げる天才。主役を張ることなく、今くらいのポジションで長く活躍してほしい」(22・女)

 au「三太郎」シリーズでは「鬼ちゃん」役を演じる菅田将暉(24)は7位。

「私の心を動かすのは菅田将暉さんだけです。どんな役でも愛おしい」(43・女)

 山田孝之(33)は8位に。

「七変化ぶりに引き込まれる」(41・女)

「深夜ドラマにも積極的に出ているのも、本人のこだわりを感じる」(47・女)

 ライターで編集者の九龍ジョー氏はこう語る。

「若手俳優の演技のレベルがものすごくあがっています。ここ数年、漫画原作のドラマなどでは二次元をリアリティを持って変換する役割を見事にこなすようになった。菅田はその先頭集団を走っているし、山田はさらに数歩進んで“遊び”まで始めているレベル」

 6位には圏外より元SMAPの草なぎ剛(42)が入った。「嘘の戦争」(フジ系)では家族を殺されて復讐に燃える詐欺師を熱演。裏切られる者の怒りと悲しみをたたえた演技は高評価。

草なぎ剛 ©文藝春秋

「好きでも嫌いでもなかったけれど、この間のドラマ等を改めて見て『剛君、スゴイ! 今まで気が付かずごめんなさい』という気持ちになりました。何かと比較されて大変だったと思うけど、あなたの方が断然、『何十倍何百倍も本物の役者』だと思います」(58・女)

 この読者が「嫌い」に挙げた男優はキムタクだった。

「色々なプレッシャーに耐えて頑張っているのはわかる。だけどあなたのことはキムタクにしか見えない。裏にちらつくヤンキー妻を連想させるだけ」(同前)