深夜2時、仕事で叱られた心の傷をなめ合う仲間はいつも「年下ばかり」だった――。20代後半でテレビ界に飛び込んで以来、なぜかどこへ行っても指導者ではなく「遊び仲間」扱いされてしまうという阿川佐和子さん。そんな彼女が年齢の壁を超え、幅広い世代から慕われ続ける理由とは? 最新刊『年とる力』(文春新書)より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/最初から読む

阿川佐和子さん ©文藝春秋

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傷をなめ合う仲間はいつも年下

 さんざん叱られた末、深夜二時頃に番組を終えて帰るとき、下っ端の仲間同士で、

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「憂さ晴らしだ。キムチ鍋、食べに行こうよ」
「行こう行こう!」

 傷をなめ合う仲間はしかし、全員、私よりずっと歳下でした。

 社会に出て、仕事を始めた初っ端から仕事の仲間が歳下で、私はいつも歳下の仲間に支えられているという癖がついてしまったせいか、いつまで経っても後輩気分が抜けませんでした。

 そして仲間たちも、私を「出演者のタレント」として丁重に扱うつもりはさらさらなく、スタッフの一員のように接して仲良くしてくれました。まさに仕事を始めて最初にできた友だち仲間です。今でもときどき集まったりLINEのやりとりをしたりして、昔話をしては笑い合っています。