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《L’Arc~en~Cielコピーバンド舞台裏》「うわ、hydeやん」tetsuyaも驚いたhydeポジを担う《jekyllの正体》「彼はとある国のミュージックバーで歌っていた」

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 日本人初のマディソン スクウェア ガーデンでの単独公演を果たし、ワールドツアーもこなすなど、国内外で伝説的な人気を誇るロックバンド「L’Arc~en~Ciel(ラルク アン シエル)」。そんなラルクのファンたちの間で衝撃が走ったのは4月1日、エイプリルフールのことだった。

 リーダーのtetsuyaが自身のSNSで、ラルクのコピーバンドを結成すると発表したのだ。

 バンド名は、その名も「Like~an~Angel(ライク アン エンジェル)」。最近ではメンバーそれぞれがラルクの外に活躍の舞台を広げ、活動が滞り気味だったこともあり、久しぶりのニュースにファンからは期待の声があがった。

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「誰がhydeをやるのか」ファンに広がったざわめき

 一方、メンバーはベースのtetsuyaを除き、全員が「xxxx」と伏せられたまま。また公式サイト上に《※本公演はtetsuya以外のL’Arc~en~Cielメンバーの出演はございません》と表記されている事からネット上では他のメンバーは誰が務めるのかと憶測が憶測を呼び、様々なアーティスト名が浮上した。特にラルクではhydeが務めているヴォーカルを、ライクでは誰が担当するのかに注目が集まった。

 そんななか、5月30日夜に「Like~an~Angel」のライヴが開催された。

 tetsuya以外のメンバーの名前は伏せられていたものの、チケットは即完売。ライヴ初日の5月30日午後5時、代官山の会場には溢れんばかりのファンがかけつけ、1曲目の「READY STEADY GO」が流れると、コピーバンドであることを忘れさせるほど場は熱狂に包まれた。

5月30日に開催された「ライク」のライヴ

 取材班は初ライヴを控えていた5月某日、リハーサルを終えたばかりのtetsuyaを直撃。スタジオから出てきたtetsuyaに声を掛けようとすると、すぐ彼の後を追って1人の青年が姿を現した。その若き日のhydeを彷彿とさせる甘いマスクに取材班は息を呑んだ。

 取材班はtetsuyaに取材を申し込みインタビューが実現。tetsuyaがコピーバンドを結成した意図とは、そして横にいる青年は一体誰なのか――。

インタビューに現れたtetsuyaとhydeポジションの……? ©文藝春秋 撮影/細田忠

「自分自身ではそこまで似ていると思っていない」

――インタビュー受けて頂きありがとうございます。tetsuyaさん、横にいる方は……?

tetsuya 彼がLike~an~Angelのヴォーカルjekyll(ジキル)です。彼、日本語が話せないので英語でインタビューお願いします。

――(英語で)リハーサルまで入れてくださりありがとうございます。歌声を聞かせて頂きましたが、驚くほどhydeさんにそっくりですね……。コピーバンド結成にあたり似せる練習をされたんでしょうか?

jekyll (英語で)いえ、実は、声は似せようとして似ているわけでは全くないんです。高音とアクセントの付け方だけは、ちょっとhydeさんの歌い方を勉強しています。自分自身ではそこまで似ていると思っておらず、トーンや音域がhydeさんに少し近いので歌声が似ていると感じるのだと思います。

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