今年デビュー10周年を迎える人気ビジュアル系ロックバンド・アルルカンのメンバーが、女性への性加害の疑いで警視庁の捜査を受けていることが「週刊文春」の取材で分かった。

「週刊文春」に性被害を告発したのは20代女性のA子さん。加害者はアルルカンのギター、來堵(くると)だという。音楽ライターが語る。

ギターの來堵

「アルルカンは2013年にデビューし、わずか2年で渋谷公会堂で単独ライブを開催。昨年末には武道館にも立った。今年10周年を迎え、全国ツアーも予定しています。一方で今年1月には度重なる失踪を理由にドラムの堕門(たもん)が解雇となったことも話題を呼びました」

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 今回は、一体何があったのか。A子さんが自身の性被害を語る。

「來堵と出会ったのは2020年11月。知り合いのバーでライブの打ち上げがあり、『女の子が足りない』と呼ばれたんです。そこで彼と初めて知り合いました」

 その後何度かバーで出くわすうちに連絡先を交換するに至った2人。しばらくして來堵から「好きだから付き合わないか」と言われたがA子さんは断った。実はA子さんは同じバンドのベース、祥平とその少し前から交際していたのだ。だが2021年7月に事件が起きた。

ベースの祥平

「來堵から仕事につながる知人を紹介したいと言われ、その方と3人で会いました。1軒目の居酒屋でも酔っていたのですが、2軒目ではゲームで負けた人が一気するような飲み方をしていました」(同前)

 最終的には9割が焼酎の濃い緑茶ハイをショットで60杯ほど飲まされたA子さん。明け方4時頃からの記憶がなく、気が付いたときには來堵の家にいたという。

「腹部に違和感を覚えて起きると、まさに性行為の最中でした。(來堵が)『ピル飲んでるよね? 中で出していい?』と言ってきたので彼を突き飛ばし、家を飛び出しました」(同前)

 だが彼女はすぐ警察に行くわけにはいかなかった。

「家を出てすぐ祥平に電話で相談したところ『一旦警察に行くのは待ってほしい』と。(彼のバンドの)仕事がなくなってしまう可能性も考え、当時は警察に行くのを諦めました」(同前)