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岸田首相が期待、河野太郎の「突破力」の正体とは…マイナンバーカードをめぐる「ずさんの極み」

2023/06/13
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 つまり、

《政府側の対応の問題ではなく、登録する側の問題との見方を繰り返した。》(朝日新聞6月6日)

 登録しろ登録しろと言われて赤ちゃんが登録する場合は、親が自分の口座をひもづける確率は高いと思うが、それも親の責任? こういうケースを予想できなかったのだろうか。

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話題になった読売新聞の社説

 マイナトラブルの多発に読売新聞は社説で『保険証の廃止 見直しは今からでも遅くない』(6月7日)と訴えた。

・身近な健康保険証を廃止し、トラブルが続出しているマイナンバーカードに一本化するのは無理があろう。廃止方針をいったん凍結し、国民の不安を払拭するのが筋だ。

・とりわけ深刻なのは、マイナ保険証に関する問題だ。(略)医療に関する手違いは、国民の健康や生命に重大な影響を及ぼす恐れがある。政府は事態を軽視してはならない。

・現在、何ら不都合なく使えている保険証を廃止し、事実上、カードの取得を強制するかのような手法が、政府の目指す「人に優しいデジタル化」なのか。

 この社説はすぐに話題となった。

河野太郎の「突破力」の正体

 岸田首相は河野氏の「突破力」に期待していたという。そのあとトラブルが続発しているマイナンバー問題。だがあえてメリットを考えると河野氏の「突破力」がいかに幻想だったか多くの人がわかったことだと思う。 強引さ、拙速、杜撰さと他人事、これが「突破力」の正体ではないか。河野太郎のすべてが「ひもづけ」されていたのがマイナンバーカード問題なのである。

 先週末にはこんな事実も発覚した。