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「パチンコで月100万円溶かしたこともあります」30年に及ぶギャンブル依存症を克服したダンプ松本(62)の“今も悔やみきれないこと”

ダンプ松本インタビュー#3

2023/08/19

genre : エンタメ, 芸能

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 19歳からパチンコにハマり、多い時には月100万円も負けていたという。何が彼女を“パチンコ依存症”へと追いやったのだろうか。そして後悔することとは――。(全3回の3回目/#1#2を読む)

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パチンコってカネになるんだな!こりゃいいな!

――19歳から約30年間パチンコにはまっていたそうですが、きっかけは何ですか?

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ダンプ たまたまトレーニングのマラソンコースにパチンコ屋さんがあって、疲れていたし、休んでジュースでも飲みながら、パチンコでもしてみるかって軽い気持ちで店に入ったの。そしたらたまたま出ちゃったんだよ。300円くらい出して9,000円くらいになったのかな。パチンコってすごいカネになるんだな!こりゃいいな!って。カネ無かったからね。

©杉山秀樹/文藝春秋

――すぐにパチンコにハマったんですか?

ダンプ はじめは練習もあるし忙しかったら、時々行く程度だったと思う。

 ただ、自分の周りの友達も、会社の人もみんなパチンコ好きなの。地方で試合があれば、パチンコに近いホテルを会社がとってくるんだから!朝10時にチェックアウトして、出発が11時とか11時半だったらその時間までパチンコしてたよ。本格的にはまっていったのは、一回27歳で現役を引退した後かな。もう年がら年中行きたくなって、毎朝店の前に並んでた。朝8時くらいから整理券を配ってるんだけど、整理券待ちのおばちゃんたちとも仲良くなっちゃって。

――ダンプさんにとって、パチンコの魅力はなんだったのでしょうか?

ダンプ 試合や先輩、色々な人間関係もあって疲れたりするじゃない?でも、パチンコやってるときは、余計なことを考えなくてすむ。台だけに集中してればいいからさ。パチンコ屋では誰とも喋らなくていいし、一人で静かにファーって気が抜けるんだよね。普段は「あ、ダンプさんだ!」って色々な人に声を掛けられても、パチンコ屋さんではみんな自分に夢中だから騒がれない。隣に座ってる人に「1本タバコもらってもいい?」って普通に会話しながらやってたから気軽だったわけよ。