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「わざわざ買った防災用品」はほぼ役に立たない…本当に役立つ「9つの日用品」を防災のプロが解説

source : 提携メディア

genre : ライフ, ライフスタイル

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「1週間分、そんなに!」と思われるかもしれませんが、普通のご家庭では冷蔵庫の中に、だいたい3日分くらいの食料が入っているそうですから、それに4日分の水と食料を追加すれば大丈夫だということです。そうしておけば被災しても1週間、家族が飢えや渇きに苦しむことがなくなるのです。

では、どのような食料を備蓄しておけばいいでしょうか。私は「パスタ」をお勧めしています。賞味期限も約3年あり、パスタは誰でも簡単に調理ができ、時間もかかりません。例えば、毎月15日と30日は「パスタの日」と決めて、食べた分だけその都度補充していけば、ローリングストックができます。

これも立派な「生活防災」です。そして、災害時に1日3食を食べる人はあまりいません。切羽詰まったときの人間は、お腹が空かないものです。2食ないし1食あれば十分です。ただし、免疫力の低下に備えて、梅干し、蜂蜜、保存性の高いコンパクトな個別包装の緑茶ティーバッグなども用意しておきたいところです。

和田 隆昌(わだ・たかまさ)
災害危機管理アドバイザー
感染症で生死をさまよった経験から「防災士」資格を取り、災害や危機管理問題に積極的に取り組んでいる。専門誌編集長を歴任。長年のアウトドア活動から、サバイバル術も得意。主な著書に『大地震 死ぬ場所・生きる場所』(ゴマブックス)、『まさか我が家が⁉ 命と財産を守るサバイバル・マニュアル21』(潮出版社)、『最新版 中高年のための「読む防災」』(ワニブックス【PLUS】新書)など。
「わざわざ買った防災用品」はほぼ役に立たない…本当に役立つ「9つの日用品」を防災のプロが解説

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