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文春野球コラム

終わったことを後悔するのではなく…ベイスターズファンの相川七瀬がバウアー投手から学んだこと

文春野球コラム クライマックスシリーズ2023

2023/10/14
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 歌手の相川七瀬です。私のベイスターズ好きは、次男が小学生の時にベイスターズファンになったことがきっかけでした。彼を連れてハマスタに行くうちに、だんだん詳しくなってきて……いつの間にか自分もファンになっていました。最初に買ったグッズは、山﨑康晃投手のタオルとユニフォームだったと思います。以来すっかり、我が家はブルーに染まっています。

 父も野球が好き、私も子どもも野球が好き。家族の中の共通の話題に「野球」と「ベイスターズ」は常にあります。

 野球を見に行き始めて本当に良かったなと思うのは、子供の反抗期の時でした。野球があってくれたおかげで スタジアムでじっくり話す時間ができました。3時間横に座って、飲んだり食べたりしながら「最近どうなの?」ってお互いに何気ないことを話したり。彼の友達と一緒に行くこともあるので、「ああ、今こういうお友達がいるんだな」っていうのも見えてきたりして。そんな風に観戦の時間を重ねてきて、今年は光栄なことに『BLUE☆LIGHT LIVE』で次男との親子共演をさせていただきました。次男がベイスターズ好きにならなければあのステージもなかったですし、2度の始球式もなかった。今こうしてベイスターズへの想いを書くこともなかったでしょう。本当に面白い趣味を私に運んできてくれたなって、次男には感謝しています。

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シーズンラストゲーム、偶然横浜のアイドルに会えました ©相川七瀬

イメージカラーが「赤」から「青」に

 デビュー当時から私のアーティストカラーは赤でした。ファンの方にも「赤といえば相川七瀬」って言ってもらえることが多かったのですが、最近は「青」と言われるようになりました。デビューして30年近く経ってますが、イメージカラーまで変わるってそうそうないと思います(笑)。

 私が野球にのめりこんでいるので、周囲のスタッフもだんだん野球を見るようになってきました。私の影響で「今日はベイスターズ勝ってるのかな」って気になるみたいです。そのうちにみんな詳しくなってきて、いつのまにかスタッフもユニフォーム買って応援するようになりました。もちろん他のチームを好きになる人もいて、それはそれですごい楽しいんです。私は阪神ファンの父親とよく阪神戦見に行きますし、一番仲のいいスタッフは今年から巨人ファンになり、よく一緒に東京ドームに行っています。私のマネージャーは広島ファン。彼はJ SPORTSに入ってるので、楽屋で 2人で中継を見たりして、いいコンビだなと思います。

 マツダスタジアムの試合が見れない時は一球速報を細かくチェックしてるんですけど、それをXでつぶやいたら「YouTubeの実況配信が面白いですよ」ってベイファンの方がおすすめしてくれました。それで、それを見てみたら、めっちゃくちゃ面白い! 自作の応援歌が後ろで流れる中、きっとプロの実況や解説の方なら言わないけど、みんな今同じこと思ってるよね?みたいなことを実況で言ってくれるのがツボです。子供たちと一緒に見ながら「もう広島の時はこれでよくない!? 超面白い」って楽しんでます(笑)。

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