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「iPhone 15 Pro Max」に“20万円”の価値はあるか? 試してわかった「よいところ」4つと「いまいちなところ」4つ

「iPhone 15 Pro Max」に“20万円”の価値はあるか? 試してわかった「よいところ」4つと「いまいちなところ」4つ

2023/10/27
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よいところ:光学5倍ズームがすごい

 iPhone 15 Pro Maxの最大の特徴が、光学5倍に対応した望遠レンズです。従来の光学3倍がさらに進化した格好で、光学2倍が上限だった数世代前のモデルから考えると隔世の感があります。試した限り、手ブレにもかなり強いようです。

 さらに光学ズームと併せて最大25倍まで対応できるデジタルズームに関しても、デジタル特有の平面がのっぺりして見える傾向も控えめで、高い実用性を誇ります。遠景を撮影する機会が多い人には、この上ない製品といっていいでしょう。

左が本製品、右が従来のiPhone 14 Pro Maxで撮影したもの。通常倍率では、両者に大きな違いはありません
光学ズームの最大倍率で撮影したもの。本製品は5倍、iPhone 14 Pro Maxは3倍ということでかなりの差があります
デジタルズームを組み合わせると差はさらに広がります。デジタルにありがちな、平面がのっぺりする傾向もあまりみられず、光学ズームと遜色ないのが驚きです

よいところ:いろいろ使えるアクションボタン

 iPhone 15 Pro MaxおよびProには、従来の着信/消音スイッチに代えて、プッシュ式のアクションボタンが搭載されました。これにより、着信/消音の切替だけでなく、カメラやアプリの起動、ショートカット呼び出しなど任意の操作を割り当て可能になりました。

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 割り当てられる機能は原則1つだけですが、現在位置ごとに異なる「集中モード」を割り当てることで実質的に複数の機能を使えるようにするワザもユーザの手で編み出されており、今後もユーザの手によって、さらなる便利ワザが登場しそうです。

従来のiPhone 14 Pro Max(下)にあったスライドスイッチではなく、プッシュ式のアクションボタンが新たに搭載されました

 

アクションボタンへの機能割当は設定画面の「アクションボタン」から行います(左)従来と同じく消音モードも割り当てられます(中)ショートカットで特定の機能を呼び出すこともできます(右)