Googleから、同社初となる折りたたみ式Androidスマートフォン「Pixel Fold」が登場しました。
近年はSamsungの「Galaxy Z Fold」シリーズや、Microsoftの「Surface Duo」シリーズなど折りたたみ式のスマホが続々登場していますが、この「Pixel Fold」はほかならぬGoogle製ゆえ、OSやアプリの最適化も期待できるほか、SIMフリーモデル以外にドコモ・au・ソフトバンクからも発売されるなど販路も広く、ヒットの予感は十分です。
今回は、そんな「Pixel Fold」を実際に試した上でわかった、よいところといまいちなところ、合わせて8つをピックアップして紹介します。なお電子書籍のサンプルには、唐澤なをき氏の「二十一世紀科學小僧」(文春デジタル漫画館)を使用しています。
よいところ1:「たためばスマホ、広げればタブレット」をきちんと実現
これまでの折りたたみ式スマホの多くは、たたんだ時は極端に細長く、また広げた状態では正方形に近い縦長だったりと、スマホでもなければタブレットでもない独特の使い勝手を有していました。アプリによっては本体を90度回転させないときちんと表示できない場合もあるなど、ユーザが使い方を製品に合わせてやる必要がありました。
しかし本製品は、たたんだ状態では5.8型で、縦横比も一般的なスマホに近いほか、広げた状態ではiPad miniなどのタブレットに近いなど、スマホとしてもタブレットとしてもそれほど違和感なく利用できます。もちろん二つ折りの状態では厚みがあるなどの違いはありますが、「たためばスマホ、広げればタブレット」を実現できているのは強みです。
よいところ2:薄型でスタイリッシュ、閉じた時の隙間もなし
本製品はそのスタイリッシュさも大きな特徴です。広げた状態での厚みは5.8mmと、iPadやiPad Airを下回るフラットさを実現しているほか、折りたたんだ時には隙間ができないスマートさも強みです。しかもそれでいて左右の画面には継ぎ目がなく、1枚のOLEDパネルで構成されているというから驚きです。