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「Wi-Fiと有線どちらが速い?」「同じWi-Fi 6Eでも速度が違う?」意外と知らない10個の疑問と、“危ない罠”を避ける方法

「Wi-Fiと有線どちらが速い?」「同じWi-Fi 6Eでも速度が違う?」意外と知らない10個の疑問と、“危ない罠”を避ける方法

2023/12/22
note

Q.Wi-Fiの周波数帯域、どれを使えばよい?

A.優先順位はズバリ、6GHz>5GHz>2.4GHzです。

 Wi-Fiが用いる周波数には、現時点ではWi-Fi 6Eにだけ用いられる6GHz帯と、電波干渉を受けにくい5GHz帯、およびほぼすべての製品に対応する2.4GHz帯の3つがあります。優先順位が高いのは、まだ利用者が少なく高速通信が期待できる6GHzで、それが無理なら5GHzという順序になります(ただし5GHz帯は屋外利用は不可)。2.4GHzは、ゲーム機やスマートデバイスなど、ほかの帯域に対応しないデバイスでのみ使用するのが原則です。

「Wi-Fi 6E」は従来の「Wi-Fi 6」に新たに6GHz帯対応を追加したもので、これまで使われていなかった帯域を使うことから高速です

Q.同じ「Wi-Fi 6E対応」ルータでも最高速度が違う場合があるって本当?

A.本当です。

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 Wi-Fiの速度にもっとも影響を与えるのは、6GHzや5GHzといった周波数帯域ですが、もうひとつ、ストリーム数にも大きく依存します。例えば同じ6GHz対応のWi-Fiルータであっても、4ストリームの製品は、2ストリームの製品より2倍高速です。ただしこれも前述の規格の話と同じく、デバイス側がそのストリーム数に対応していないと意味がないので、高価な4ストリーム対応のWi-Fi 6Eルータを買っても、組み合わせるスマホが2ストリーム対応だと、2ストリーム分の速度しか出せません。

同じ「6GHz対応」でも、ストリーム数が半分になると、速度は半分になります。このほかチャンネル幅も速度に大きな影響を与えます

Q.Wi-Fiの電波がつながりにくい場合はどうすればよい?

A.原因によって対処方法はさまざまです。