電気料金の上昇による電気代の負担増が、今多くの人にとって切実な問題となっています。どこの家庭も、いかに電力消費を減らすか、頭を痛めているのではないでしょうか。

 もっとも、電気料金が高いといっても、どの家電製品がどのくらいの電力を消費しているかは、なかなか把握しづらいもの。また消費電力が高い製品ばかり使いすぎに注意していて、常時運転している消費電力が低い製品のほうが、トータルでは電気代を食っている可能性もあります。

 これらを見直すにあたって有効なのが、市販の「ワットチェッカー」です。これらを家電製品のプラグとコンセントの間に取り付ければ、消費電力を測定し、かかっている電気代を算出してくれます。これにより、使い方を見直すべき家電製品が、一目瞭然になるというわけです。

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 家庭にあるさまざまな家電製品をこのワットチェッカーでテストするのは、最終的に電気代を下げるための特効薬と言えます。今回は一見するとどれも同じに見える売れ筋のワットチェッカー3製品を試しつつ、どのような違いがあるのか、また何をポイントに選べばよいかをチェックしました。

ワットチェッカーの多くは2000~3000円程度で入手できます。電源プラグとコンセントの間に取り付けることで、日々どれだけの電気代がかかっているかを知ることができます

まずはワットチェッカーの使い方をチェック

 まずは基本的な使い方からおさらいしておきましょう。これらは壁面のコンセントに差し込み、家電製品をつないで使用します。本体には液晶画面があり、消費電力や積算電力量、電気代などの情報が、そこに表示される仕組みです。なおいずれもエアコンやオイルヒーターなどには対応しないほか、最大1500Wという制限があるので注意が必要です。

 測定可能な項目は、どの製品も基本的には同じです。というのも、コンセントにつないで測れるのは基本的に消費電力(W)しかなく、残りの値はそれをもとに算出する仕組みだからです。

 例えば電気料金は、消費電力に時間を掛けて電力量(kWh)を算出したのち、そこに電気料金の換算レート(1kWh=〇〇円)を掛け合わせて表示されます。

 測定されたデータは本体に記憶されますので、途中でコンセントを抜いても消えてしまうことはありません。特定の家電製品をつないだまま1週間や1ヶ月にわたって運転し、消費電力などの実情を把握したら、本体側でいったんデータをリセットし、また別の家電製品をつなぐという繰り返しで、家庭内のさまざまな家電製品をチェックするとよいでしょう。

今回比較する3つのワットチェッカー。いずれもキューブ状のボディが特徴で、液晶画面に消費電力などの情報を表示できます
どの製品も1個口のコンセントを搭載し、1台の家電製品を接続できます。コンセントは側面に搭載されている場合もあれば、底面の場合もあります
背面。2Pプラグをコンセントに差し込んで使用します