1ページ目から読む
4/4ページ目

すべての情報を3画面に集約、ELPA「EC-05EB」

 最後に紹介するのはELPA(エルパ)の「EC-05EB」です。こちらも前出のサンワサプライ製品と同様、上下2行の表示が可能な大型液晶を備えるのが特徴です。実売価格は2300円前後と、前出の2製品のちょうど中間ということになります。

https://www.amazon.co.jp/dp/B00IM6N54W

発売元はELPAですが製造元はカスタム社で、説明書などはカスタム社の名で書かれています
液晶画面は大きいのですが正面以外から見た時に視野角が狭いのがややネックです

 ボタンを押すたびに表示される情報が切り替わるのは、前出のサンワサプライ製品と同様ですが、1行ずつではなく2行まとまって入れ替わるのが特徴です。

ADVERTISEMENT

 具体的には、1画面目が「リアルタイムの消費電力(W)/使用電力量(kWh)」。2画面目が「1時間あたりの電気料金(円)/月当たりの料金(円)」。3画面目が「積算時間/CO2排出量(kgCO2)」。ボタンを3回押せば、すべての情報が表示される格好です。

 このように閲覧性は高いのですが、サンワサプライ製品と比べて液晶の視野角が狭く、特に上方向から見えづらいのは、足元に取り付けて上から見ることが多いワットチェッカーとしては、やや使いづらい印象です。

 また測定可能なのは1W以上でありながら、2W未満は積算時間に含まれないという仕様も、少々分かりづらさを感じます。

 ちなみに電気料金の換算レートは「22円/kWh」で、こちらも任意の値に書き替えられますので長期的な利用が可能です。コンセント口は本体下部ではなく、リーベックス製品と同じく本体右側面にあり、配線のしやすさは好みが分かれそうです。

情報は2項目ずつ、3画面にわたって表示されます。上下の行を別々に切り替えることはできません
電気料金の換算レートの書き替えに対応。小数点以下2桁までの正確な値を入力できます

ベストバイはどれ?

 以上のように、ワットチェッカーとしての機能はほぼ共通でありながら、どれも少しずつ違いがあることが分かります。

 今回の3製品からベストバイを選ぶならば、機能の豊富さや見やすさを勘案して、サンワサプライの「TAP-TST8N」でしょう。とはいえ、ひとつのボタンで全情報をコンパクトに見られるELPA「EC-05EB」も優秀ですし、リーベックス「ET30D」は電気代の小数点以下が登録できないマイナスはありながらも、1000円台で入手できる安さは光ります。

 なお今回は取り上げていませんが、最近はスマホから電源のオン・オフを操作できる「スマートプラグ」と呼ばれる製品にも、電力チェッカー機能が付属した製品があり、そちらはスマホアプリによるグラフ表示にも対応しています。長期にわたってデータを蓄積したり、変化を目で見えるようにしたければ、こうした製品も併せてチェックするとよいでしょう。