東京五輪は無事終了したが、世界各国の選手たちが使用した選手村に建築された晴海フラッグの販売が本番を迎えている。先日第3回目となる販売が実施された。

 販売を担当する10社の代表である三井不動産レジデンシャルの発表によれば、第3期の分譲結果は、販売戸数631戸に対して5546組の応募があり、平均倍率は約8.7倍。最高倍率は最上階の部屋でなんと111倍もの高倍率をつけたという。

晴海フラッグ、約2年ぶりの分譲

 晴海フラッグは選手村の敷地約130,000㎡に24棟計5632戸の住宅が供給される予定で、分譲住戸全4145戸のうち、すでに五輪開催前に940戸相当が分譲された。五輪開催の延期などの影響で、今般は約2年ぶりの分譲となった。

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 20年の開催予定が1年延期となったことから、物件の引き渡しも遅れ、現在募集中のSUN VILLAGEおよびSEA VILLAGEは当初の計画より1年遅れ、24年3月という2年以上先の話となる。建物自体はすでに事実上竣工しているのだが、選手たちが利用した部屋を一般住宅用に改装するため、引渡しが遅れるのだ。

 コロナ前の19年の募集で申し込んだ顧客からみれば、申し込んで当選してから4年半から5年近く先の引き渡しとなる。内装こそ新築だが建物の躯体は築5年程度が経過した中古物件を内装リフォーム済みとして購入することになる。

買いたい人がわんさかいる人気物件に

 この物件はその規模の大きさ、埋め立て地とはいえ東京都中央区アドレスであること、コロナにだいぶ邪魔されたもののオリンピックレジェンドとしての価値、そして何よりも坪単価が270万円台から300万円台半ばという、周辺相場からして圧倒的な安さが相まって、マンションマーケットでの話題を独占している。

 今回の結果を見ると、どうやら晴海フラッグは大変な人気物件になっているようだ。またこの物件を買いたい人たちで自発的にできたツイッターなどを眺めていると、買いたい人がわんさかいて、販売現場はさぞかし盛り上がっているだろうと推測される。