文春オンライン

ライフネット生命創業者が明かす…“お金”で「だまされる側」から脱出する“たった一つの方法”

『働く君に伝えたい「お金」の教養』より #1

2024/01/03
note

もし、国債が紙くずになってしまったら…

 では、誰も国債を買わなくなり、日本政府がデフォルトを宣言して国債が紙くずになってしまったら、どうなると思いますか?

 金融機関自身が破綻してしまう。つぶれてしまいます。というのも、みなさんが名前を知っているような大手銀行であれば資産の2割程度が、保険会社であれば資産の4割程度が日本国債で占められているからです。つまり、日本国債に投資されているのです。その他の金融機関も、少なくない金額を堅実な投資先として国債に当てています。

 つまり、国債が紙くずになれば、政府が倒れる前に、金融機関が破綻してしまうのです。

ADVERTISEMENT

 そうなれば、みなさんが「政府は信用ならない」とせっせと金融機関に預け入れた個人財産も紙くずになってしまいます(金融機関が破綻した場合、通常であれば1000万円の預金までは保護されます。しかし、国が倒れるようなときはすべての金融機関が一斉に倒れるわけですから、まさしく未曽有の事態。どうなるか誰にもわかりません)。

ライフネット生命創業者が明かす…“お金”で「だまされる側」から脱出する“たった一つの方法”

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー