文春オンライン

「長男の事故をきっかけに、家族のことを改めて考えた」草刈正雄(71)が「いい親父ではなかった」頃の“後悔と転機”

草刈正雄さんインタビュー #2

2023/12/29

genre : エンタメ, 芸能

note

――草刈さんと会ったジャニタさんは、番組で「本当に私を許してくれるの?」と。

草刈 言っていましたね。でも、僕は英語ができないから、なにを話しているのかわからなくて、その場では答えることができませんでしたけど。後から映像を観て、「ああ、こういうことを仰っていたのか」と。

 ジャニタさんも、ドラマチックな人生を歩んできたわけですからね。いろいろあったからこそ、ああいった言葉が出てきたのでしょう。

ADVERTISEMENT

 

家族写真に、自分と母の写真を加えてくれた

――お父様のロバートさんは、ヘルガさんという女性と結婚されています。ふたりの間に子供がいたなど、なにか聞かされてはいますか。

草刈 男の子が1人いたというのを、事前にちょろっと聞いてはいましたけど。それに対して僕が突っ込んで聞く、ということをしなかったので。そういった話は、まったく出てきませんでしたね。

マネージャー たしか、息子さんは亡くなられたんですよね。比較的お若いころに。

――ジャニタさん、ジャニタさんの息子で草刈さんの従兄弟にあたるジェイさんをはじめ、あちらの家族は草刈さんとお会いして「ロバートさんとよく似ている」といった反応を?

草刈 してたかな……。

マネージャー してましたね。ジェイさんの奥さんは、DNA検査をする前に草刈さんの若い頃の写真を見て「これは親族だ」と言い切っていたぐらいですから。もう、ご家族みなさんが「似てる、似てる」と仰ってましたね。

父のロバート・トーラー氏(草刈正雄さん提供)

――アメリカ訪問によって「割り切れない思い」や「モヤモヤしたもの」は、晴れましたか。

草刈 晴れたうんぬんよりも、とても素敵なご家族でよかったなと。とにかく、そこにホッとしちゃいましたね。本当、そこですよ。

――故郷がもうひとつ増えたといいますか。

草刈 向こうのご家族は、そう仰ってくださいました。あちらでは家族写真が壁に掛かってましたけど、そこに僕とおふくろの写真を加えてくれたじゃないですか、僕はあれが結構来ましたね。ジェイさんがやってくれたんでしょうけど、たいへんありがたかったですよ。

 まぁ、故郷は増えたのかもしれないけど、なんせ遠いですから。第一、僕は飛行機が嫌いなんでね(笑)。

『ファミリーヒストリー』への家族からの反応

――『ファミリーヒストリー』は、草刈さんのご家族もご覧になりましたか?

草刈 娘の紅蘭も麻有も観ました。反応は「よかったよ」と、一言。そんなもんでしたね(笑)。おそらく、かみさんも観てたと思いますよ。ただ、彼女は僕が出たものに対してなにか感想を言う人じゃないので。観てたとしたら「うん、よかったんじゃない」くらいのもんじゃないでしょうか。僕はオンエアでは観てないんですけど。まぁ、そんな家族ですよ(笑)。

関連記事