今年ついに60歳となり、TRFは結成30周年というアニバーサリーイヤーを迎えたSAMさん。プライベートでは子育てに翻弄される日常を送りながら、健康寿命を延ばすことがテーマの「ダレデモダンス」の考案など、TRF以外にもさまざまなかたちで「ダンス」の普及に務めている。「自分が踊るのが一番好きなんです」とまっすぐに答えるSAMさんに、還暦を迎えた心境を聞いた。(全3回の3回目/#1#2から続く)

日本工学院のキャンパスを歩くSAMさん。ダンスパフォーマンス科で学生への指導を続けている

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20代の頃から「60になっても絶対踊ってようぜ」

――1月13日に還暦を迎えられたばかりなんですよね。60歳の心境はいかがですか。

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SAMさん(以下、SAM) これが特に何もないんですよね。あまり実感がないというか。ただ20代の頃から「60になっても絶対踊ってようぜ」みたいなことを仲間とよく話してたんで、気づいたら普通にクリアできてたなと。

――お子さんはまだ小さいんですよね。

SAM 52のときにできた子で、今7歳です。

――うちは夫が49歳で4歳の子がいるんですが、「自分がおっさんすぎて遊ぶのがツラい」とよくこぼしています。SAMさんはその点、体力も筋力もあるから……。

SAM いや、キツいですよ。

――そうですか! 意外ですがちょっと安心しました。

SAM 今はもう大きくなりましたけど、赤ちゃんのときは抱っこが大変で……。抱っこ紐もやってましたけど、なんというか、「抱っこ筋」がつきますよね。ダンスのトレーニングとは次元の違う大変さがあります。といっても、うちはほとんど妻のワンオペになっているので申し訳ないんですが……。

 

――お休みの日はお子さんと何をして遊びますか。

SAM 家の中でかくれんぼしたり、自転車を走らせに行ったりとか。

「教えてあげようか?」と言っても「いいや」と断わられてます

――お子さんとダンスはしないんですか?

SAM 何回かレッスンに連れて行ったみたいなんですけど、あまり興味がなかったみたいで。「ダンス教えてあげようか?」と言っても「いいや」と断わられてます。

――そういえばつい先ほども、通りすがりのダンスクラスの生徒さんと話をされていて、ダンスのプロフェッショナルであるSAMさんとこんな近い距離感で話せるなんてすごいことだなと。しかも若い世代だけでなく、おじいちゃんおばあちゃん世代にもダンスを教えているんですよね。

(※)この日の取材はSAMさんが講師を務める日本工学院蒲田キャンパス内で行われた。

SAM 「ダレデモダンス」ですね。健康寿命を延ばすことがテーマのダンスです。