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「東京地検に連れていかれることはございません」と宣言する議員も…自民党「裏金問題」の潮目が変わった瞬間とは

2024/01/23
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 自民党のパーティー券裏金問題の捜査は先週、事実上終結した。

 すると、さっそくご機嫌な人がいたのである。安倍派幹部の萩生田光一氏だ。萩生田氏は早くも裏金を演説ネタにしていたのだ。

「東京地検に連れていかれることはございません」

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「そうは言ってもワイドショーを見ていると、だんだん私の写真が(疑惑議員の)真ん中に寄ってきて」

 と笑いを誘ってニンマリだったという(日刊ゲンダイ1月19日)。すかさず報じる日刊ゲンダイは本当にワルい新聞である。

©文藝春秋

 このとき萩生田氏は地元・八王子市の市長選の真っ最中だった。萩生田氏が推した候補の個人演説会で上記の裏金ネタが出たのだ(結果はこの候補が勝利)。

「修正」というキーワード

 そのほか気になった萩生田発言は、

「『大丈夫か』と街の中でみんなが話していたのだろうと思いますが、そういう問題ではなくて『修正をきちんとする』ということになっております」

 という部分である。

 この「修正」とか「訂正」というキーワード。この言葉が出てきて裏金問題の潮目が変わった。おさらいしよう。

 あれだけ大騒ぎで連日報道されたが、ポイントは1月12日の報道だった。おやっ? と思う動きがあった。

『安倍派 一斉訂正を検討 収支不記載分、来週にも』(読売新聞)
 

『安倍派処分 来週にも判断 東京地検 議員側、報告書訂正へ』(産経新聞)

 安倍派がキックバックして不記載にした金について「訂正する」調整を進めているというのだ。読みどころは次。