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《300人対100人》白昼の竹下通りで大乱闘、挟み撃ちで顔がボコボコに…中野英雄(59)が明かす、暴走族vs.ローラー族の一部始終

中野英雄インタビュー #2

2024/03/09
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ローラー族が頃合いを見て一斉にしばき倒していった

――暴走族の方々は、律儀にバイクをどこかに駐めてから竹下通りに来たりはしないですよね。

中野 来ない、来ない。ブワーッと単車で竹下通りに入ってきましたよ。で、ローラー族が頃合いを見て一斉にしばき倒していったと。で、竹下通りのお店がどんどんシャッターを閉めていって。当時、僕は暴走族じゃなくて、ローラー族側にいたわけですけど。

 

 翔さんは、300人対300人と言ってますけど、ちょっと大げさで。こないだ会ったときに「きっちり数えたわけじゃないから、盛るのはやめたほうがいいですよ」と言ったくらいなんですけど。こっち側は300人以上はいたと思うけど、あっち側は100人もいなかったんじゃないですかね。バチバチにやっちゃったんですよね。それは鮮明に覚えてます。

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 といっても、僕はやられたほうで。ガーンってもらって「イタタタタ」ってなったら、警察が来たんですよ。顔がボコボコになってました。

――警察はすぐに?

中野 パトカーが、バンバンやってきました。そうしたら、ローラー族も暴走族も脇道から逃げまくって。翔さんなんか、逃げ足が早いからあっという間にどこかに消えちゃって。パクられてる奴もいたけど、僕はゴミ箱みたいなところで伸びてたところを警官に「大丈夫か?」と心配されて。「知らない人にいきなり殴られました」みたいなことを言って、竹下通りから出ていきました。

 

――その後、哀川さんはローラー族をやめて劇男一世風靡のメンバーになるんですよね。

中野 劇男零心会っていう路上パフォーマンスのグループをやっていて。それが一世風靡の前身になるんですけど。

 僕も劇男零心会に入りたかったんですけど、いろいろと忙しくて入れなかったんですよ。