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ガーシーが「懲役3年、執行猶予5年」を勝ち取ったギリギリの“平謝り戦術” 同日判決の元衆議院議員との意外な共通点も…

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 憲法が「国権の最高機関」と定める国会の元議員2人に14日、東京地裁が相次いで有罪判決を言い渡した。東京都の江東区長選の買収事件で公選法違反罪で懲役2年、執行猶予5年(求刑懲役2年)が下された柿沢未途元衆院議員(53)と、常習的脅迫などの罪で懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役4年)を下されたガーシーこと東谷義和元参院議員(52)だ。

「事件を起こした時期も逮捕されたタイミングも全く違う2人に対して同じ日に判決が設定されたのは偶然でした。2人とも罪を認め、執行猶予を勝ち取るのが一番の目標だったようですから、その狙いは一応、あたったといえそうです」(司法担当記者)

保釈時のガーシー被告(右)と柿沢未途被告

エリートと暴露系ユーチューバーの「意外な共通点」

 元外相を父親に持ち、民主党、みんなの党、自民党などの政党を渡り歩き、法務副大臣まで務めた柿沢被告。かたや暴露系ユーチューバーとして急激に上げた知名度をもとに参院議員に成り上がり、一度も国会に姿を見せることなく逮捕されたガーシー被告。その人生が交錯することはなかったが、事件の対処方針には意外な共通点もあったようだ。

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「2人とも事件への対処方針がブレまくっていた。どちらも任意捜査の段階で容疑を否認し、当局に非協力的な態度をとっていましたが、逮捕されるなり、容疑を認めて最終的には保釈された。はじめから認めていれば、逮捕も避けられた可能性があり、墓穴を掘ったというのがもっぱらの評です」(同前)

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