米野球界に激震が走っている。
大谷翔平選手と7年間にわたって二人三脚で歩んできた専属通訳の水原一平氏が違法賭博をして作った借金が、大谷選手の銀行口座から、違法賭博運営者に返済されていたというのだ。正確な金額は不明だが、米スポーツチャンネルESPNによると、少なくとも450万ドル(約6億8000万円)が大谷選手の口座から送金されたという。
当初、水原氏は「彼は私のために返済すると決めた」と話していたのだが…
水原氏は、20日、ロサンゼルス・タイムズが同氏の違法賭博疑惑をすっぱ抜いた後、ロサンゼルス・ドジャースから即刻解雇された。
FBIが元ドジャース選手ヤシエル・プイグ氏と元マイナーリーグ選手ウェイン・ニックス氏が関与したとされる違法賭博事件を捜査していたことに端を発していると報じられている。法廷記録によると、ニューポートビーチ在住のニックス氏が主導した賭博の捜査で、ヤシエル・プイグ氏(無罪を主張している)を含む少なくとも十数人が起訴されたという。
この捜査の中で、ロサンゼルス・エンジェルスの本拠地があるオレンジ郡在住の賭博運営者マシュー・ボウヤー氏も調査を受け、その中で、大谷選手の名前が浮上したというのだ。ロサンゼルス・タイムズの問い合わせに対し、大谷選手の代理人が水原氏の行動を調査したところ、今回のスキャンダルが発覚したようだ。
それにしても、なぜ大谷選手の銀行口座から送金がされたのか?
当初、大谷選手の広報担当者はESPNに対し、大谷選手が水原氏が賭博で作った借金を肩代わりするために送金したと語ったという。広報担当者は19日夜、水原氏をESPNに紹介、水原氏は90分にわたるインタビューを受け、詳述している。