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 ESPNが、大谷選手が送金を助けたという水原氏の主張を大谷選手サイドにぶつけると、大谷選手のスポークスマンは大谷選手の代理人弁護士にコンタクト、代理人弁護士は「大谷は“大規模窃盗”の被害者だ」との声明を出した。水原氏もまるで代理人弁護士の声明に歩調を合わせるかのように、「すべて私のせいだ。すべて私がしたことだ。私はあらゆる結果に直面する覚悟ができている」と大谷選手は同氏の賭博や借金、借金返済について何も知らなかったと、ESPNに対してした発言を全面的に撤回したのである。

 確かに、事の成り行きを見る限り、どうもおかしい。そもそも、大谷選手のスポークスマンはFBIに調査されているような違法賭博運営者が絡んでいる非常にセンシティブな話であるにもかかわらず、なぜ、大谷選手が水原氏の借金を払ったと話し、水原氏をESPNに紹介してインタビューを受けさせたのか? また、なぜ、水原氏は後になって、大谷選手が借金を肩代わりしたという前言を撤回したのか?

米国のSNSでささやかれる大谷翔平に対する数々の疑念の声

 当然のことながら、アメリカのSNSでは「怪しい」という疑念の声や「“Cover up”=隠蔽」という声が多々あがっている。

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 例えば、なぜ、水原氏は大谷選手の銀行口座から送金できたのかという疑問がみられる。

「通訳なのに、どうして、水原氏にオータニの銀行口座が与えられていたのか? 会計士は何をしていたんだ」

「オータニが、何ミリオンドルものお金が口座から消えたのを知らなかったとはとても信じられない」

 確かに、大谷選手ほどのセレブなら、お抱えの会計士がついていて当然だろう。しかし、一緒に球場まで行くような、近い友人でもあった水原氏である。水原氏のことを完全に信頼し、お金の管理も任せていたのだろうか? しかしまた、そうとも言えない。前述したが、水原氏は、ESPNのインタビューで「大谷選手はお金について私を信用していない」と言及している。