文春オンライン

連載池上さんに聞いてみた。

「もし小林製薬の社員だったら…」池上彰さんが思う、面接で“相手の本音”が見える瞬間とは?

池上さんに聞いてみた。

2024/04/04
note

Q 採用シーズン到来…相手のことがよくわかる質問って?

 入社6年目になるのですが、初めて新卒者の採用面接を担当することになりました。何を聞けばいいのかなかなか難しく……。短い時間の中で、相手のことをできるだけ理解できるような面接にできればと思っています。

 池上さんが面接官をする場合、相手のどんなところに注目し、どんな質問をされますか?(30代・男性・会社員)

※写真はイメージ ©beauty_box/イメージマート

A 予想外の質問をしてみます

 私だったら、相手が想定していないであろう質問を考えて投げかけますね。予想外の質問を受けたときに、その人の人間性が滲み出るものです。

ADVERTISEMENT

 たとえば、あなたの会社の業種には、ライバル会社がいるでしょう。なぜその会社でなく我が社を選んだのか聞いてみましょう。とりわけライバル会社の方が人気だったりすると、「なぜ我が社なのか」と問い質したときに本音が出ますよ。

「もしあなたが小林製薬の社員だったら…」

 いまだったら、「もしあなたが小林製薬の社員だったら、どうしますか?」とか、「あなたが内定をもらった会社が、入社直前に小林製薬のような問題が発覚したら、あなたは内定を辞退しますか、それとも、それでも入社しますか?」とか。

※写真はイメージ ©beauty_box/イメージマート

 こういう質問をすると、きっと相手は「初志貫徹で入社します」と答えるでしょう。そうしたら、「問題が発覚した企業なのに入社するというのは、果たして誇れることでしょうか?」と聞いてみてください。きっと相手は動揺するでしょう。相手にそういう質問をするというのは、結局はあなた自身の会社員としての覚悟が問われるのですが。

「池上さんに聞いてみた。」のコーナーでは、みなさまからの質問を募集しています!

質問投稿フォーム

「もし小林製薬の社員だったら…」池上彰さんが思う、面接で“相手の本音”が見える瞬間とは?

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー

関連記事