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「のんびり1年ステイで6000万円」“海外出稼ぎ売春”の斡旋業者がついに摘発 風俗嬢たちの心を掴んだ「最強のうたい文句」とは

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ソープ嬢の心に刺さる「うたい文句」

 サイトが開設されたのは、新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、米国などへの渡航が復活し始めたころ。円安も進み、東南アジアから出稼ぎに来ていた「ジャパゆきさん」の日本人版が急増したようだ。

「サイトには2010年から営業しているとの記載もあり、サイト開設前から独自のネットワークで女性を海外の売春組織に紹介していたとみられます。身バレ顔バレなし、などと国内のソープランドなどで働くソープ嬢の心に刺さるようなうたい文句で女性を集めていたようです」(同前)

 捜査関係者は「売春目的の単身女性の渡航が目立ち始めたことから、ここ数年、米国当局に売春を疑われて空港で足止めされたり、入国できずに帰国させられたりする事例が出始めていた。今回の組織摘発も、端緒はアメリカの捜査機関からの情報提供だった」と明かす。

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写真はイメージ ©AFLO

 米国ではほとんどの地域で売春が禁止。欲望渦巻くラスベガスも禁止で、売春が認められているのはネバダ州の一部地域だけだ。

「売春は、女性だけでなく、女性を買う男がいて初めて成立する。米国では過去にアジア人専門売春ネットワークが当局の捜査で潰されたこともある。今回の事件をきっかけに、現地の集客ネットワークの摘発につながる可能性がある」(前出・捜査関係者)

 日本国内には他にも海外出稼ぎ斡旋グループがいるとみられ、捜査は今後も続きそうだ。

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