文春オンライン
「結婚当初はマンガの手伝いをたくさんしましたね」と妻が語る…『ゲゲゲの鬼太郎』原画に残る“誕生のヒミツ”

「結婚当初はマンガの手伝いをたくさんしましたね」と妻が語る…『ゲゲゲの鬼太郎』原画に残る“誕生のヒミツ”

境港に水木プロの本気が!「水木しげる記念館」大規模リニューアル#2

source : ノンフィクション出版

genre : エンタメ, , アート

note

 今回のリニューアルの目玉は、水木の「原画」が見られる展示室。オープンから企画展として、「鬼太郎誕生ー生まれかわる四つの物語ー」と題した展示が開催中。

水木の長女・原口尚子さん「何度も来てほしいですね」

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』でも物語の始まりともいえる重要シーンとして描かれる、鬼太郎誕生の物語には、掲載誌、タイミングによって複数のバージョンがあり、今回の展示では、4種類の作品を貴重な原画とともに紹介している(くわしくは発売中の『週刊文春エンタ+ 特集『怪獣8号』/水木しげると「ゲゲゲの謎」』をご覧ください)。

 水木の長女・原口尚子さんは、「この後の企画展でも、いつも必ず原画がある状態にしたいです。今回の企画展の実施期間中も展示原画の入れ替えもあるので、何度も来てほしいですね」と語る。

ADVERTISEMENT

館内を案内する水木の長女・原口尚子さん

 ちなみに、原画を見る際には、原画の状態に注目したい。たとえば、水木が多数の連載を抱え、忙しかった時期に描かれた「ガロ」版には、コマごとに切り取られ、原稿用紙に張り合わされた跡がある。

「ガロ」版『鬼太郎夜話』は、「週刊少年マガジン」で『ゲゲゲの鬼太郎』を連載中の多忙な時期に描かれている。

 これには1枚の原稿にペンを入れてから、アシスタントに渡していると間に合わず、1コマペンが入るごとにアシスタントの作業に回し、作業していた可能性もある。そんなことを想像しながら見れば、当時の水木の息吹を感じることができるだろう。

 展示のラストには、『ゲゲゲの謎』ファンにはうれしい、誕生した鬼太郎とともに撮影できるフォトスポットも!

『河童の三平』に登場するタヌキが店長を務めるグッズショップも楽しい。

 
 

 発売中の『週刊文春エンタ+ 特集『怪獣8号』/水木しげると「ゲゲゲの謎」』では、水木しげると『ゲゲゲの謎』について、42ページ総特集!

「幽霊族」「鬼道衆」「田中ゲタ吉」…など、『鬼太郎誕生ゲゲゲの謎』を原作マンガから本気で読み解く企画に加え、ほか関連作品に登場する「水木」&「鬼太郎の父(のちの目玉おやじ)」についても、徹底解説。

 さらに、水木ファンの聖地、境港市で行われた俳優・のん&声優・木内秀信(水木役)のプラチナイベントの詳細ルポも!

©︎水木プロダクション

◆◆◆

「水木しげる記念館」
所在地:鳥取県境港市本町5番地
開館時間:9:30 ~ 17:00(最終入場16:30)
開館日:年中無休
入館料(当日券):一般1000円、中高生500円、
小学生・障がい者300円、未就学児無料(すべて税込、前売り券あり)
公式サイト:http://mizuki.sakaiminato.net/

「結婚当初はマンガの手伝いをたくさんしましたね」と妻が語る…『ゲゲゲの鬼太郎』原画に残る“誕生のヒミツ”

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

ノンフィクション出版をフォロー