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偽広告に利用された前明石市長・泉房穂さんは怒り 「プラットホームの責任は極めて重たい」 SNS上で著名人に成りすました投資詐欺相次ぐ

source : 提携メディア

genre : ニュース, 社会

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■記者が実際にニセ泉さんの投資クラブに潜入

 

いまや誰もが使う生活インフラともいえるSNSを使った投資詐欺。

記者がインスタグラムを見てみると、泉房穂さんのニセ広告が実際に出てきた。

記者リポート:泉さんの投資クラブに私も参加したいと思います。ボタンを押すとLINEに誘導されました。泉房穂さんが出てきましたが、よく見ると『泉房 穂』になっています。

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名字と名前のスペースが不自然に空いている。

本人かどうか確認するため連絡を取ると、早速返信が…
記者リポート:「はい。泉房穂本人です。優良株情報の受け取りに来られたのでしょうか。」

 

やり取りを続けると、金融業界で20年以上の経験を持つという、安藤忠雄という人物を紹介された。

記者リポート:泉さんから紹介していただいた、金融業界のプロ、安藤さんのLINEを追加しようと思います。友達1262人もいます。

世界的に有名な建築家・安藤忠雄さんではないようだが、安藤さんが株式投資について教えてくれるというグループに誘導された。泉さん本人が否定しているのに、あたかも本人のように振る舞うニセ泉。

 

そこで記者は…。
記者リポート:私は記者だと身分を明かして、改めてメッセージを送ってみます。

電話を掛けても、つながらない。そしてメッセージが返ってきたが…

記者リポート:泉さん本人に話を聞いたことも伝えたんですが、それでも本人だと言い張りました。さらに悪びれることなく、投資の勧誘を続けてきました。

 

名前を悪用された泉さん。泉さんのニセ広告について、メタ社に削除申請があったものの、却下された。

メタ社によると削除申請があった広告はAIや人の目で審査を行うが、AIの判断ミスや人的なミスによって、削除されないこともあるという。

 

泉さんはメタ社の今後の対応次第で民事提訴や刑事告発を検討している。

前明石市長・泉房穂さん:詐欺グループから金をもらってるんですよメタ社は。連絡つくはずですやん。一番情報を持っているのはメタ社なんですよ。そういう意味ではメタ社の責任は極めて重たい。