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TOKIO山口達也の強制わいせつ なぜNHKが“スクープ”したのか

2018/04/26
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キャスターとしての顔もあった山口

 それほどのことなのに、世間には「かわいいから女の子にチューしただけでしょ」「こんな微罪で大騒ぎするなんて山口メンバーがかわいそう」という人もいるだろう。たしかに山口は以前、自身の離婚会見においても自分の口できちんと説明していたし、誠実な人物という評判もたくさん聞く。だが先述のとおり、未成年の女子高生相手で山口が教育的な立場にある番組での出来事だ。ドラマの相手役になって恋に落ちたとか、飲み会で一緒になり仲良くなったという話とは別ものだろう。

2016年離婚会見時の山口達也 ©文藝春秋

 さらにまた山口は、昨今はセクハラ・パワハラ問題などが取り上げられる情報番組にキャスターとしてお馴染みの顔となっている。しかるべき常識人、また教養ある大人としてみなされ起用されているわけで、アイドルの範疇を超えた存在を期待されていたはずだ。それだけにファンのみならず、彼が活躍する姿を見て楽しむ視聴者を裏切る形になってしまった。うがった見方かもしれないが、どこかに「自分はジャニーズにいるから大丈夫」という気持ちはなかったのだろうか。そして報道で自身の性犯罪が発覚するまでの長い間、どんな気持ちでカメラの前に立ち、振る舞っていたのか。それとも自分のした行いに自覚がなかったのか。本人の口から聞いてみたい。

TOKIO山口達也の強制わいせつ なぜNHKが“スクープ”したのか

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