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和室にベッドが基本です ホテルのような温泉宿が流行る理由

和室にベッドが基本です ホテルのような温泉宿が流行る理由

2018/08/28

genre : ライフ

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【風の薫】(伊東) オールインクルーシブの安心感

 

 伊東のシーサイドライン沿いに佇み外観が印象的な「風の薫」。全室露天風呂付きの贅沢な宿だ。驚くべきは気の利いた無料サービスのラッシュ。チェックイン時には、ラウンジでドリンクサービス(アルコールも含む)もあり、滞在中は珈琲などフリーで楽しめる。とはいえ、ここまでは他の宿でも見られるところ。

 

 ここからが風の薫の本領発揮。ディナーはソフトドリンクから各種アルコールまでおかわり自由。とりあえずのビールから、焼酎、日本酒にワイン、カクテルと料理に合わせて選り取り見取りだ。22時からは夜食ラーメンまで無料提供。ここでも夕食同様フリードリンク。

 

 ロビーにはエステフィッシュ、オープンデッキには足湯のサービスも。海辺ということで、車のカバーのレンタルなどニクイサービスもあり。客室には快適なベッドにソファ、マッサージチェアも装備。

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 ホテルライクな人気温泉宿を紹介してきたが、いずれの宿もベッドが基本だ。こうした温泉宿の傾向は更に広がりつつある。一方、とある温泉宿の主人によると、老齢のゲストには和室が好まれ、手取り足取りお世話をしてくれる仲居さんの存在が喜ばれるが、最近の若いゲストはプライバシーに踏み込まれるのを嫌うとも話していた。温泉宿への苦手意識があったホテル評論家も、最近は好みのステイで温泉を満喫できる機会が増えている。

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