田村正和さんの『古畑任三郎』もう1回見たかった
―― 基本的にいまはお笑い番組を見るっていう感じですか。
ザコシショウ そうですね。ほぼほぼお笑いですけど、ドラマも見ます。『半沢直樹』はずっと見ていました。1年間分のものまねを単独ライブで全部おろすから、ドラマで面白いキャラクターがあったらピックアップするんです。今年はあんまりいないんですよね。ちょっと前だと、織田裕二さんのやつ。びっくりしたんですよ。織田裕二さんが沙羅駆という、『相棒』の杉下右京みたいなキャラやってた。
―― 『IQ246』ですね。
ザコシショウ 制作発表記者会見があったんですけど、普通そういうときって織田裕二さんでくるじゃないですか。でも、そのときもう、沙羅駆でしゃべっていましたからね。フハハハ。「え、いま織田裕二さんなんですよね」って聞かれて、「そうですけど、もうしゃべり方がとれないんですよ」みたいな。そのキャラは面白かったから、その『IQ246』はよく見ていましたけれど。
―― 最近はなかなか古畑任三郎のようなキャラは出てこないんですね。
ザコシショウ 引退されましたけど、田村正和さんの『古畑任三郎』はもう1回見たかった。ファイナルシーズン以降の1話だけでいいから。すごく好きなんですよ。『相棒』の杉下右京もすごく好きなんで、古畑も右京もネタでやっているんですけど、どっちも性格悪いじゃないですか。でも古畑のほうがね、性格が悪い気がするんですよね。もうすべて分かっているのに、あえて「んんん~?」みたいなことを言うじゃないですか。あれがね、すごく好きなんですよね。
「こいつ、『ハンマーカンマー』言っとるやないけ!」
―― 「んんん~?」を「ハンマーカンマー」と言語化したのは、どういうひらめきだったんですか。
ザコシショウ あれはね、G★MENS時代に大喜利して、大御所の芸人さんに見てもらうっていうビデオを撮ってたんですよ。僕が大喜利で変な答えをして、司会者がチャンバラトリオの南方英二師匠に「どう思いますか」って振ったら、南方師匠が困ったんですよね。
悩んで「ううん、なんちゃらなんちゃら」ってもぐもぐ言ったんですよ。そのビデオをケンコバと「家に帰って見ようや」って2人で見た。そうしたらケンコバがね、「こいつ、『ハンマーカンマー』言っとるやないけ!」って(笑)。そこからですね。「悩む=ハンマーカンマー」ってなって。それでしばらくしてピンになってから事務所ライブで、古畑のものまねをしようとして「でもなんか、パンチが足らないんだよね」って後輩に相談したら「古畑、悩むから、悩む感じをちょっと出したらどうですか」って言われて。「待てよ、悩むって言ったらハンマーカンマーだな」ってなったんですよ。
―― そんな経緯が(笑)。
ザコシショウ それを1日で作って、もう30分ぐらいで「できた!」ってなって。そりゃすぐできますよね、だって出てきて「ハンマーカンマー」っていうだけですから(笑)。そして事務所ライブでやったらウケて。その時、たまたま別の芸人を見に伊集院光さんが来てたんですよ。それで「ハンマーカンマー」を見て、衝撃を受けたらしくて、ラジオ(『深夜の馬鹿力』)で「ザコシショウっていう芸人がいてね。似てねえ古畑のまねを、延々『ハンマーカンマー』って言っているのがね、すごく面白かったんだよ」って言ってくれたんですよ。
自分のやりたい放題できる冠番組が欲しい
―― 「ハンマーカンマー」のきっかけはケンコバさんだったと。では最後に、今後テレビでやってみたいこととかってなにかありますか。
ザコシショウ なんだろうな? やっぱりずっと前から、どうせ芸人になるんだったら、自分の冠番組とかやりたいなと思っていて。それに近いことはDVDで出してたりするんですけど、テレビでできたらなとは思いますけどね。むちゃ気が狂ってる企画ですけど。ハハハ。30分とか地方局でも、なんだったら15分でも。そういう自分のやりたい放題できる番組が、表現できる場があればなと思いますね。