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連載尾木のママで

深夜なのに高視聴率 韓国ドラマ『オクニョ』が待ち遠しいワケ

尾木のママで

2018/11/25
イラスト 中村紋子
イラスト 中村紋子

 韓国ドラマ『オクニョ 運命の女(ひと)』(NHK総合)に今、夢中なの。日曜夜十一時が待ち遠しい♥ 四月に偶然初回を観て以来、毎週欠かさず観ているの。深夜帯なのに高視聴率をキープ、男性ファンも多いとか。放送も中盤、新たな展開も始まったところで、その魅力を振り返りたい。

 舞台は、李氏朝鮮時代の韓国。ヒロインのオクニョはチョノクソ(監獄)で産まれ育った孤児。監獄でオクニョはタモ(下女)として様々な階層・職業の人たちに身分の別なく接し、可愛がられる。そして彼らから、詐欺の極意から武道、易学まで様々な技や知識を修得していく。それが後に、人生の逆風の中で彼女を助けることになるのね。

 厳しい身分制度の下での複雑な人間関係や、オクニョの出生の秘密が最大の見どころ。権力や金への欲に突き動かされる登場人物の権謀術数の数々からも目が離せないの。

 そしてボクがもう一つ楽しみなのが、オクニョをめぐる恋模様。利発で強く優しく成長するオクニョの魅力に、時の王様までもが虜に。四角関係にまで発展して予断を許さない恋の行方に、ボクもハラハラドキドキ……。

 現代韓国では財閥令嬢“ナッツ姫”事件の記憶も新しいけど、格差激しく理不尽な社会で、庶民が誠実さや知恵、ユーモアで権力者とわたり合う姿は、国も時代も超えて痛快そのもの。史実に即しながら、うまくフィクションに取り込み、エンターテインメントとしてスケール大きく展開する『オクニョ』の魅力に、ボクもすっかり引き込まれちゃった! さすが韓国時代劇の巨匠イ・ビョンフン監督ね。

 期待を裏切らない「勧善懲悪」や、オクニョの爽やかな奮闘ぶりを見るのが毎回楽しみで仕方ない。これまでたくさん張られた伏線が回収され始め、ますます先が気になる展開になってきた。最終回まで見逃せないわね♥