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中1で男子から「おまえ、デブやな」って言われて…ネガティブだった美術部女子(19)が、筋トレに目覚めてムキムキになるまで

山下桃伽さんインタビュー#1

2023/09/30
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高校時代、軽い気持ちでトレーニング開始

ーーダイエットを繰り返すなかで、筋トレに興味を抱いた?

山下 高校に入って、また体型を気にするようになったんです。で、ダイエットしようかなと軽く考えていたら、親戚の人から「僕、ジム始めるよ」って言われて。それやったら、親戚んとこでちょっと筋トレでもやってみようかなって。ほんと、それぐらいの気持ちで始めました。

 あと、私はデザインとかが得意なのもあって、親戚が「そういうので協力してくれたら、タダでトレーニングを教えてもあげるし、好きなときにジムを使ってもいいから、やるだけやってみん?」みたいな感じで誘ってもくれたので。

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 そのジムってのが、いまも私が属している「EASTER-YLE GYM」になります。

ーーその親戚の方は、もともとトレーニングをしていたのですか。

山下 10年以上、トレーナーと自分のトレーニングを並行してされている人で。

 で、高校に入るあたりで、親戚のコーチングを受けながら始めました。

ーー高校でも容姿に言及されることを警戒して、トレーニングを始めたところはありましたか。

山下 高校は通信制だったので、そこまで他の子からなにか言われるとかはなかったですね。ちょうどジムがオープンするタイミングというのが4月ぐらいやって。通信制とはいえ新生活って時期だったから、トレーニングを始めるのにもいいタイミングかなと思った感じです。

トレーニングを始めてからの山下さん

 最初の頃は、週に1回か2回ぐらい親戚に教えてもらって、ちょっと空いた時間にマシンを借りて自分でやってみたりしてました。

ーー始めたころは、どんなトレーニングを。

山下 最初からバーベルを担いでスクワットをやってたんですけど、当時は重さも全然ですし。たぶんフォームも、いまと比べたら全然グシャグシャやったとは思うんですけど。基本的にやることは、いまと特に変わってはない感じです。

 ただ、バーベルを担いでたといっても、バーだけとか。まったくもって、ひ弱でした(笑)。初日から、筋肉痛だらけになりましたし。

ーーとりあえずの目標みたいなものは立てていましたか。

山下 腹筋に縦筋でも入ったらいいなぐらいで。当時はバキバキになるのが嫌だったので、軽くスッとお腹が割れたらなぁって。親戚にもそう話していたんですけど、3ヶ月ぐらい経ったあたりで習慣化してきて、ちょっとずつ見た目も変わってきているような気もしてきて、「なんか楽しいな」ってなりました。

ーーそう思うようになった頃には、結構な頻度でジムに通うように?

山下 週4で行ってましたね。で、行くと1時間とか2時間やって。でも、種目はいまと変わんないんですけど、バー上から下に引っ張るラットプルダウンとかを、なんとなく頑張ってたかな。フゥフゥやるような難しい種目はしてなかった気がします。

 床からバーベルを持ち上げるというか、引き上げるデッドリフトってやつがあるんですけど、「いや、まだそこまでは……」って気がしてたので避けてましたね。

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