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犬だって腸内環境が整っていたほうがいい…愛犬の健康寿命を延ばすために「えさやり」と「散歩」で知っておくべきこと

source : 提携メディア

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ペットが長く健康であるために、飼い主は何に気を付ければいいのか。獣医師の長谷川拓哉さんは「ペットフードより手作り食を与えると健康寿命が延びるという研究結果がある。手作り食は腸内環境を整え、免疫力を高める」という――。

※本稿は、長谷川拓哉『愛犬の健康寿命がのびる本 うちの子がずっと元気に暮らす方法』(青春出版社)の一部を再編集したものです。

写真=iStock.com/LightFieldStudios 「散歩=犬の運動」ではない(※写真はイメージです) - 写真=iStock.com/LightFieldStudios

9割の飼い主がペットフードを与えている

みなさんはワンちゃんに何を食べさせていますか?

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犬にペットフードを与えている割合は飼い主全体の9割という統計もあります。

実際、ペットショップやホームセンターのペットフードのコーナーに行けば、年齢別、病気別、犬種別などさまざまな種類のペットフードが販売されています。

一般に、栄養バランスがとれたペットフードを与えているほうが、飼い主が手作りするよりも健康にいいように考えられます。

実際、最近は良質なペットフードもたくさんあり、どれを選んだらいいのか迷ってしまうほどです。

時間をかけずに簡単に食事の準備ができるペットフードは便利ですし、ペットフードを否定しているわけではありません。

ペットフードは「食品」ではなく「雑貨」

でも、ペットフードはいわゆる「食品」ではなく、「雑貨」のカテゴリーに入っているということをご存じでしょうか。

もちろん、「雑貨」扱いだとしてもペットフードが粗悪なものばかりというわけではありませんが、人が口にする食品と同程度の規制を受けてはいないとされています。

なかには人間が口にするものには使わない毒性の強い添加物や、許容量を超えた添加物が使用されている場合もあります。

ペットフードを与えると短命になる可能性

「犬と猫における長寿に関わる要因の疫学的解析」という東京農工大が発表した論文があります。

調査は長寿犬と長寿猫のグループと、5〜9歳で亡くなった犬猫のグループを対象に行われました。

その調査の「食事」の項目に注目してみると、「主にペットフード」を与えている割合は、長寿グループと若くして亡くなったグループでは大差がありませんでした。