ディスタンス系のボールなら誰もが最大限に飛ばせるとは限らない。ヘッドスピードとスピン量によって、飛ばせるボールは変わる。
ボールは、ディスタンス系とスピン系の2種類に大別される。飛ばせるボールとして知られているのは、その名のとおり前者のほうだ。
「インパクトしたときにヘッドの衝撃でボールはつぶれますが、つぶれ度合いが大きいほどスピン量が少なくなります。ディスタンス系は、コアを軟らかくすることで大きくつぶれ、低スピンで飛ばせるように作られたボールです」
多くのアマチュアは、ドライバーでスピン量が多すぎて飛距離をロスしている。だからこそ、スピン量を減らせるディスタンス系ボールを使うと飛距離をアップさせられる。ただし、誰が使っても飛ばせるわけではないらしい。
「飛距離を決めるのは、打ち出し角、スピン量、ボール初速という三要素。ヘッドスピードが速くてインパクトでボールがつぶれすぎると、ボール初速が落ちてしまいます。ディスタンス系ボールで飛ばせるヘッドスピードの上限は42~43m/sぐらいです」
それ以上にクラブを速く振れる人は、コアが硬いスピン系ボールを使ったほうが飛ばせる可能性が高いとのこと。カテゴリー名にとらわれず、自分のヘッドスピードに合った飛ばせるボールを使いたい。