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学内公用語は英語、エコノミスト誌が「日本1位」選出…南魚沼の知られざるスーパーエリート大学「国際大学」の実態

学内公用語は英語、エコノミスト誌が「日本1位」選出…南魚沼の知られざるスーパーエリート大学「国際大学」の実態

40年にわたりグローバルリーダーを輩出

PR提供: 国際大学(IUJ)

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英語で授業が行われ、英経済誌「エコノミスト」のMBAランキングでは日本1位を獲得──。世界水準の教育を提供する教育機関が新潟県・南魚沼にあるのをご存知だろうか。その名も国際大学。来年には創立40周年の節目を迎え、次代を見据える。

次世代のリーダーを育てる世界最高峰の教育機関

国際大学 学長
伊丹敬之氏
国際大学 学長
伊丹敬之

 国際大学はグローバルリーダーの育成を目指し、財界主導で設立した日本で初めての大学院大学だ。設立発起人には日本興業銀行の中山素平氏、経団連の土光敏夫氏、経済同友会の佐々木直氏、日本商工会議所の永野重雄氏、日本貿易会の水上達三氏と錚々たるメンバーが名を連ねる。グローバル教育という言葉が浸透していない1970年代から、日本の持つ力を世界で発揮すべきと信じて建学に尽力した面々である。

 中山氏らと交流のあった国際大学の伊丹敬之学長はこう述懐する。

「中山素平さんはグローバル教育の重要性を早くから見抜き、『土光敏夫が英語ペラペラでないのは日本の損失だ』などと冗談を飛ばしたものです。日本の持つ力を発揮し、世界に貢献するグローバルリーダーを育てるべき──素平さんが掲げた理念は現在も受け継がれています」

少数精鋭で濃密な国際交流の場を提供

 国際大学では45人程度の教授陣を擁し(ほとんどが欧米での博士号取得者)、その半数以上は外国籍、そして、密度の濃い講義を行う少数精鋭主義を採用してきた。日本にいながら英語で世界最高水準の学びを受けられる稀有な環境は、「日本で学びを得たい」と考える世界中の若者を惹きつけた。結果、現在では世界約60カ国・地域からの留学生が集う国際色豊かな土壌が出来上がった。

 学生らの多くはJICAやIMF、ADBなどの奨学生や、各国の政府職員など将来を嘱望される優秀な人材ばかりだ。多様な背景を持つ次世代のリーダーたちが南魚沼の地に集い、ともに学び、全寮制の環境で同じ釜の飯を食べる仲間として時間を過ごす。

校内の売店には、学生たちのお土産がたくさん。世界各国からの縁起物だ。
校内の売店には、学生たちのお土産がたくさん。世界各国からの縁起物だ。

「美しい田園風景に囲まれ、冬になれば雪に閉ざされるキャンパスは、勉強に専念するにはもってこいの場所(笑)。次世代のリーダーらが濃密な時間を過ごすことで、自然と異文化理解が進み、将来につながる人脈が生まれていくというわけです。この環境こそが『日本の宝』です」と伊丹学長は胸を張る。

 英語が苦手で謙虚な日本人がその環境で存在感を示せるのか。そんな心配を伊丹学長は笑い飛ばす。「学内公用語は英語ではなく“ブロークンイングリッシュ”(笑)。アジア、アフリカでは英語が母語でない学生たちの方がむしろ多いんです。だからこそ、日本人も英語ができないという引け目を感じずにのびのびと会話できる。リーダーに欠かせない突破力も身に付きます」

全寮制となっており、世界約60カ国・地域の学生らが親密に交流。将来の人脈形成に一役買っている
全寮制となっており、世界約60カ国・地域の学生らが親密に交流。将来の人脈形成に一役買っている

新たなプログラムを開講し教育ニーズの変化に対応

 また専門性の高い教育を展開すべく、国際関係学研究科と国際経営学研究科の二つの領域に絞り込んでプログラムを提供している。最近では国際社会が要求する教育ニーズの変化に対応するため、四つの修士プログラムを順次開講している。

 なかでも一昨年始まった「日本・グローバル開発学プログラム」は、まさに日本ならではの内容となっている。

「日本は戦後、アジアで最も経済成長を遂げた国です。そこには途上国が今後経済発展を目指すうえで応用できる成功の論理があるはず。日本のまねをするのではなく、経済成長と企業の発展のための普遍的な論理を学び取り、母国の発展へと生かしてもらうことが狙いです」

 さらに今年は「デジタルトランスフォーメーションプログラム」や「国際社会起業家プログラム」を、来年は「国際公共政策プログラム」を順次開講する。

 教育ニーズは多様化しているが「大学の掲げるミッションは建学当時から変わりません」と伊丹学長は断言する。「世界が直面する課題を実践的に解決できるグローバルリーダーを育成し、世界へ貢献し、ひいては日本の利益をもたらしていく──そのために今後もプロフェッショナルな教育の場を提供し続けます」

黒字経営は至難のわざそれでも学びの質は落とさない

 一方でハイレベルな学習環境を維持し続ける難しさもあると伊丹学長は明かす。

「少数精鋭が学ぶ本学では授業料収入の増加は見込みにくく、苦しい経営状況です。しかし、教育水準は下げたくない。教育を守ることこそが、未来をつくる学生らのためにできることです」

 国際大学は40周年の節目に、財務基盤強化の一環として広く遺贈や寄付の受付を開始した。支援は主に学生への奨学金や教育環境整備、教員の拡充といった教育環境の充実に充てられる。「特に学生寮や施設の老朽化が目立っており、世界各地から日本に来てくれた学生に申し訳なく思っています。本学は規模が小さいため、少額のご寄付でも影響力は大きいです。世界の宝となる若者への教育にぜひ力を貸してください。ご寄付にふさわしい価値をお約束します」


●お問い合わせ

学校法人国際大学 総務室経理担当
〒 949-7277 新潟県南魚沼市国際町777番地
TEL:025-779-1111
https://www.iuj.ac.jp/jp/