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「人気商品が79%オフの限定特価」にはウラがある…クレカ情報を吸い取る"ニセ公式サイト"の巧妙な手口

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genre : ニュース, 社会

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インスタは広告の信頼性を担保していない

SNS利用率が高い若者の中にも、広告をそれと認識せずに利用している人がいる。広告を検索結果の一つ、自分向けにおすすめされた投稿の一つとして見ているのだ。そのような若者にとって、広告は楽しむコンテンツの一つであり、警戒心を持つべき対象と考えにくい。

実際、「SHIBUYA109 lab.調べ」によると、15~24歳の男性の49.5%、女性の32.5%がSNSでの広告やPR投稿から商品を購入した経験があると答えたそうだ。SNS広告をきっかけにした買い物へのハードルが低い様子が見て取れる。

SNSの広告を使った誘導は典型的な詐欺の手口の一つだ。しかし、Googleで検索した時に広告で一番上に表示されたから、SNSで表示されたから、そのような理由で広告を信じてしまう若者は確かにいる。

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また、若者の中には基本的にSNSしか見ないとか、なんでもSNSで検索するという人がいる。そのような若者は、詐欺サイトが混じっているなど考えもしないかもしれないが、実際は公式サイト以外でも広告を出すことはできるため、偽サイトによる被害が起きているのだ。

一般ユーザーにとっては、広告も表示される投稿もあまり違いはないものかもしれない。しかし広告はあくまで企業から出稿されたものであり、Instagramが内容の信頼性を担保しているわけではないのだ。

偽サイトの特徴は「極端な割引、怪しいURL」

見た目だけではわからないなら、どのように偽サイトを見分ければいいのか。偽サイトには、いくつかの特徴がある。

一番わかりやすいポイントは、公式価格からの極端な値引きだ。「90%引き」「80%引き」などのあまりに極端な割引は、偽物である可能性を疑うべきだ。

サイトのURLも、企業名やブランド名などではなく、まったくの無関係なもの。また、一般的な公式サイトは末尾が「.com」「.jp」「.co.jp」などとなっていることが多いが、偽サイトはそれ以外のものが多いのも特徴だ。たとえば、ヨギボーの公式サイトのURL末尾は「.jp」だが、偽サイトは「.xyz/」や「.live/」などだった。

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