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「ボンヤリ液晶」「遅い“あいうえお”検索」も今は昔…最新カーナビを使って実感した「スゴすぎる進化」

「ボンヤリ液晶」「遅い“あいうえお”検索」も今は昔…最新カーナビを使って実感した「スゴすぎる進化」

2023/07/14

PR提供: パイオニア

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令和のいま、「車載型のカーナビ」に何かを期待している人は一体どれほどいるだろう。値段は高い割に、動作はモッサリ、目的地を設定するだけでもひと苦労……もはや車載ナビを「現在地がわかる映像・音楽プレーヤー」程度に考えている人も多いのかもしれない。

それでも新車を購入する際には、「何もないのも不安だし、まぁ安いものを付けておこう」と、実機を見ずにカタログ上から選んでいるのが実情ではないか。

しかしよく考えてみれば、安くても10万円前後はするオプションを、ほとんど比較検討もせずに選ぶというのも奇妙な話だ。スマホやPCと同じような値段を払うなら、もう少し、積極的に選びたくなるような商品はないものか……。

長年ナビに対してヤキモキしてきた筆者だが、この度パイオニアが展開する“カロッツェリア”ブランドから発売されたばかりの最新型「楽ナビ」を取材する機会に恵まれた。カー用品店やECサイトなどで販売している、いわゆる「市販ナビ」の人気製品だ。

なんでも、今年のモデルチェンジで「新たな次元」に踏み込んだというのだが……ともあれ事実を確かめようと、半信半疑のまま集合場所へと向かったのだった。

ボンヤリ液晶からの脱却

到着したパイオニアの担当者・藤田氏と挨拶を済ませ、早速実機を起動してもらう。画面が表示された瞬間、ディスプレイの鮮明さに思わず「え、こんなキレイなんだ」と声が漏れた。ダッシュボードからせり出した大画面もあいまって、地図の表示がクッキリと明るくなめらかなのだ。

楽ナビでは初採用となったフローティングモデルは、実に業界最多の548※もの車種に取り付け可能。従来の埋め込みタイプも複数サイズで展開している ※2022年12月パイオニア調べ
楽ナビでは初採用となったフローティングモデルは、実に業界最多の548※もの車種に取り付け可能。従来の埋め込みタイプも複数サイズで展開している ※2022年12月パイオニア調べ

筆者のリアクションに、藤田氏はニコリと頷き解説してくれる。

「この楽ナビは『画面のキレイさ・見やすさ』を重視しており、価格的にも幅広いラインアップを用意していますが、全ラインアップに視野角の広いIPS方式のHDパネルを搭載しています。中の地図データやメニュー画面もHD用に描き起こしていますので、『HDなのにナビの画面がボンヤリしていてあまりキレイじゃない』というガッカリ感もないんですよね」(藤田氏)

過去の一般的なカーナビ(画面左)と、今回の楽ナビ(画面右)の画質を自車位置表示の画面で比較。クッキリと鮮明になったことが一目でわかる
過去の一般的なカーナビ(画面左)と、今回の楽ナビ(画面右)の画質を自車位置表示の画面で比較。クッキリと鮮明になったことが一目でわかる

これだけで印象が好転してしまうのは単純だが、やはり「目に入ってくる情報の鮮度」は重要なのだろう。「パッと見てわかる」というだけで、なにやら安心感があるのだ。

待望の「オンライン検索」問題の実用性は

「どうぞ自由に触ってみてください」と藤田氏に促されるまま、ひととおりタッチパネルで地図を動かしてみると、画面が指先の動きをシャープに追従してくれる。操作性は良好だ。

タッチ操作で立体表示にも切り替えられる。縮尺の変更は従来の方法に加え、スマホ感覚で「指1本のダブルタップ」で拡大、「指2本のシングルタップ」で縮小も可能に
タッチ操作で立体表示にも切り替えられる。縮尺の変更は従来の方法に加え、スマホ感覚で「指1本のダブルタップ」で拡大、「指2本のシングルタップ」で縮小も可能に

さらにメニュー画面も、スマートフォンやタブレットのように洗練された印象だ。上部の「行き先を探す」という検索バーをはじめ、「どこで何ができるのか」が一目瞭然である。

レイアウトを一新した「Doメニュー」では、ワンタップでダイレクトに目的地を検索できる。利用頻度の高い施設の検索や、よく使う機能へのアクセス性も向上
レイアウトを一新した「Doメニュー」では、ワンタップでダイレクトに目的地を検索できる。利用頻度の高い施設の検索や、よく使う機能へのアクセス性も向上

「今回の楽ナビはインターフェイスを一新し、『高機能を使いやすく』というコンセプトをさらに追求しました。象徴的なのが『お出かけ検索』ですね。この検索バーひとつで、電話番号や施設名称はもちろん、住所の一部や思いついたキーワードでの検索もカバーしています。これによって従来の『○○検索から探す』という少し煩わしさを感じる方法から、より直感的な検索が可能となりました。

ひとつの窓口から直観的に検索できる。文字を入力後、青の地球アイコンからオンライン検索ができ、緑の「検索」ボタンからはオフラインでナビ内のデータを参照できる
ひとつの窓口から直観的に検索できる。文字を入力後、青の地球アイコンからオンライン検索ができ、緑の「検索」ボタンからはオフラインでナビ内のデータを参照できる

オンライン検索(*1)にも対応しているので、たとえばスマホで検索するように『東京 観光』といったアバウトなキーワードでも関連性の高い施設を表示してくれますし、カーナビ本体には収録されていない最新スポットなども検索できるようになりました」(藤田氏)
(*1 )「オンライン検索」を含む楽ナビの各種オンライン機能は、ネットワークスティック同梱モデルであれば購入後すぐに利用可能(通信期間3年分付)。非同梱モデルの場合は別途ネットワークスティックを購入するか、スマートフォンのテザリングなどを用いることで利用可能となる。

「浜松 うなぎ」で検索した結果。検索後、画面右上のボタンから「絞り込み」や「並べ替え」が行えるほか、右下の「情報」ボタンからは営業時間などの施設情報にアクセスできる。なかにはお店の特徴まで記載されているものも
「浜松 うなぎ」で検索した結果。検索後、画面右上のボタンから「絞り込み」や「並べ替え」が行えるほか、右下の「情報」ボタンからは営業時間などの施設情報にアクセスできる。なかにはお店の特徴まで記載されているものも

実際にいくつかのキーワードで検索してみると、「京都 名所」「浜松 うなぎ」などの定番ワードはもちろん、「家系ラーメン」など少し意地悪なワードでも納得のいく結果を表示してくれる。やはりオンライン化の恩恵は大きく、使ってすぐに便利さを実感できるレベルだった。

フリック入力で「文字入力のストレス」も大幅改善

検索時の文字入力もスムーズだ。さらにレスポンスの上がったフリック入力が、予測変換とともに入力スピードを大幅に向上させてくれる。レスポンスのよい操作感でサクサクと入力できるし、地名や食べ物などの頻出ワードはたいてい打ち終わる前に候補が表示される。

予測変換もサクサク表示。なお、従来の五十音キーボードでも入力可能
予測変換もサクサク表示。なお、従来の五十音キーボードでも入力可能

従来のカーナビといえば、漢字変換もされず、誤入力を繰り返しながら検索し、それでも目的の施設が見つからず……ストレスが溜まる場面も多かっただけに、これは嬉しい変化である。

周辺駐車場の空き情報もリアルタイムで反映

しかし、オンライン検索やフリック入力は、スマホユーザーにとって今や「当たり前」の機能であり、決定的なアピールポイントにはならないかもしれない。

ところが使っていくうちに、こうした「スマホライクな使い勝手」によって、長年カーナビを作りつづけてきた「パイオニアならではの機能」がひときわ便利に感じられてくる。まずありがたいのが、目的地を検索した際のきめ細かな施設情報だ。

ガソリンスタンドを検索すると、価格情報や「セルフ」「24h」といった店舗情報も一覧に表示される
ガソリンスタンドを検索すると、価格情報や「セルフ」「24h」といった店舗情報も一覧に表示される

「通信機能によって、ガソリンスタンドの価格情報や、コインパーキングの空き情報、目的地の天気といった情報を表示できます。そのほかにも、『コンビニに駐車場があるか』『営業時間内なのか』などドライブ中に知りたい情報がパッと見てわかる工夫をしているんですよ」(藤田氏)

マップ上でも、駐車場ありのコンビニにはアイコン下に「P」のマークが付く
マップ上でも、駐車場ありのコンビニにはアイコン下に「P」のマークが付く
営業時間外のガソリンスタンドはアイコンにシャッターが表示される
営業時間外のガソリンスタンドはアイコンにシャッターが表示される

筆者が個人的に惹かれたのは、「施設の入口」を目的地として設定できる機能である。

施設の入口が複数ある場合は、どの入口まで案内するかも選ぶことができるという充実ぶり
施設の入口が複数ある場合は、どの入口まで案内するかも選ぶことができるという充実ぶり

知らない場所に行く際、「施設周辺でナビの案内が終わってしまう」というのは多くのドライバーに共通する悩みだろう。車を止められる場所がわからずオロオロと迷っているうちに、なにやら同乗者から不満のオーラが……駐車場などの入口まで案内してくれる楽ナビであれば、そんな「あるある」ともオサラバだ。

ルート案内中の「寄り道」がカンタンに

とはいえスムーズに目的地を設定できたとしても、ドライブが計画通りにいかないこともある。たとえば「トイレに行きたくなった!」「喉が渇いた!」「ガソリンないじゃん!」などなど、突然の要求に慌ててしまうケースも多いものだが……。

「コンビニやガソリンスタンドなど、定番の立ち寄り地は先ほどご紹介した『Doメニュー』に大きなボタンを用意したので、ワンタッチで検索できます。ルートを引いている状態であれば、施設が道路のどちら側にあるかもわかるので、『コンビニに寄りたいけど右折で入りにくい』といった状況も回避できますよ」(藤田氏)

コンビニ検索では詳細な位置はもちろん、酒・タバコ・ATMの取り扱いや駐車場の有無も一覧で表示される
コンビニ検索では詳細な位置はもちろん、酒・タバコ・ATMの取り扱いや駐車場の有無も一覧で表示される

家族との旅行中、パートナーや子どもから突然予定とは異なる施設に寄ることをせがまれ、迂回路を考えるストレスから徐々に険悪なムードに……そんな心配もなさそうだ。

料金と時間が「ちょうどいい」6ルート探索

料金や到着時間など、さまざまな観点から複数のルートを提案する「6ルート探索」も、楽ナビならではの特徴のひとつ。

ルート検索のスピードは、楽ナビ史上最速。従来よりも高性能なSoC(CPUなどのチップがセットになったもの)を搭載し、あらゆる場面でレスポンスを向上させた
ルート検索のスピードは、楽ナビ史上最速。従来よりも高性能なSoC(CPUなどのチップがセットになったもの)を搭載し、あらゆる場面でレスポンスを向上させた

6つの候補を素早く一覧表示することで、一目でルートを比較できる。単純に料金や到着時間を優先するばかりではなく、状況にあわせて「ちょうどいい具合」を選べる点は車載ナビならではのポイントだ。

「信号の数」で曲がるポイントをお知らせ

肝心のルート案内の機能はどうか。距離感を掴むことが苦手な筆者は、「300m先を左折」などと言われても、しばしば曲がるポイントを間違え、同乗者から冷たい視線を感じることがある。

ところがルート案内を開始してすぐに、この懸念は吹き飛んでしまった。「2個めの信号を左方向です」と、信号を目印に案内がなされるのだ。

メートル表示に加えて「曲がるべき信号まであといくつか」を教えてくれる
メートル表示に加えて「曲がるべき信号まであといくつか」を教えてくれる

「新機能の『信号機カウント交差点案内』は派手な機能ではありませんが、ルート案内中のわかりやすさを求めて導入しました。音声アナウンスのタイミングを車速に応じて変えるなど、運転しながら自然に使えるよう調整を徹底しています」(藤田氏)

位置測位といえばGPS、というイメージだが、カーナビ本体には高性能な3Dセンサーも搭載。GPSの届かないトンネルなどでも位置測位が可能なほか、立体駐車場内の細かい移動や高速道入口などの高低差も測位できる
位置測位といえばGPS、というイメージだが、カーナビ本体には高性能な3Dセンサーも搭載。GPSの届かないトンネルなどでも位置測位が可能なほか、立体駐車場内の細かい移動や高速道入口などの高低差も測位できる

違和感のない使い心地は、細かい部分に対する惜しみない企業努力の賜物だ。このような進化は海外のカーナビには見られず、日本独自のものだというが、そこには「ドライブ中のイヤなムード」を未然に防ぐ親切心が至るところに散りばめられているのである。

こうした「かゆいところに手が届く」機能の数々は、かつて世界で初めて「市販GPSカーナビ」を世に送り出したパイオニアならではのものだろう。長年にわたりユーザー目線の開発・改善を積み重ねてきたノウハウが、今回の楽ナビでも存分に発揮されていることが実感できた。

地図更新は「車に乗ったまま」

オンライン化によって、長らくカーナビの弱点だった「地図の古さ」や「更新の面倒さ」も解消されている。地図などのデータ自動更新(*2)に対応し、通知に同意するだけでアップデートが開始されるので、「新しいデータがいつリリースされるか」を気にする必要もない。
(*2) ネットワークスティック同梱モデルは最大3年間無料、非同梱モデルは最大1年間無料

わざわざSDカードを引っこ抜き、長時間かけてパソコンからデータをダウンロードし……そういった手間を一切かけずに、車に乗ったまま地図や機能を最新状態にできるのだ。

ネットも動画もつなぎ放題。車内Wi-Fiのありがたみ

車載のカーナビに対し、「音楽や映像などのエンタメ機能」を期待する人もいるだろう。筆者には2歳の子がいるが、長距離ドライブや渋滞の際に「YouTubeを流せれば……」と何度思ったかわからない。

しかしナビはスマホのミラーリングに対応していないし、通信容量も気になるし……筆者に限らず、せっかくのオンラインコンテンツをドライブに活用できていない人は多いのではないか。

楽ナビはHDMI出力も可能なので、HDMI入力に対応した後席モニターを用意すれば、スマホのYouTube映像などを後席でも楽しめる
楽ナビはHDMI出力も可能なので、HDMI入力に対応した後席モニターを用意すれば、スマホのYouTube映像などを後席でも楽しめる

「今回の楽ナビはHDMI入力によるスマホのミラーリングに対応し、さらにシリーズで初めて容量無制限の車内Wi-Fiの機能を搭載しています。別途『docomo in Car Connect』というサービスへのお申し込みが必要(*3)ですが、お得な料金で通信量を気にせずオンラインコンテンツを楽しめますよ」(藤田氏)

(*3) 「docomo in Car Connect」には3つの料金プランがあり、利用するタイミングや期間にあわせて「1日550円」「1ヶ月1,650円」「1年13,200円」から選択可能(価格はすべて税込)。もちろんドコモユーザー以外でも利用でき、申し込みはWeb上で済ませられるので、利用開始までの手間も少ない。
(*3) 「docomo in Car Connect」には3つの料金プランがあり、利用するタイミングや期間にあわせて「1日550円」「1ヶ月1,650円」「1年13,200円」から選択可能(価格はすべて税込)。もちろんドコモユーザー以外でも利用でき、申し込みはWeb上で済ませられるので、利用開始までの手間も少ない。
基本的に走行中の利用を想定したサービスであるため、設置は自家製乗用車(普通・小型四輪車・軽四輪車)専用となる。また「エンジン始動後から30分以上停車したまま」「走行後に停車して60分以上エンジンをかけたまま」といった特定の停車状況においては利用が制限される。
基本的に走行中の利用を想定したサービスであるため、設置は自家製乗用車(普通・小型四輪車・軽四輪車)専用となる。また「エンジン始動後から30分以上停車したまま」「走行後に停車して60分以上エンジンをかけたまま」といった特定の停車状況においては利用が制限される。
Wi-Fiへの接続も、QRコードの読み込みだけで簡単にできる
Wi-Fiへの接続も、QRコードの読み込みだけで簡単にできる

車内で小さな子にオンラインの映像を見せることはもちろん、少し大きくなれば各自のデバイスで好みのコンテンツを楽しむなど、退屈になりがちな車内の過ごし方にも自由度が生まれるはずだ。

「家族の思い出」を支える優しいカーナビ

こうして見ると、家族旅行における「退屈感」や「険悪ムード」のいくつかは、優秀なナビによって解消できるように思えてくる。オンラインに対応した楽ナビの豊富な機能は、間接的に家族の思い出を支えてくれるのかもしれない。

取材を終えた筆者は、これまでドライブ中に生じた家族との不和の数々を思い返し、気づけば帰りの車中で「次は市販のナビも選択肢に加えてみるか」と検討しはじめているのだった。

 

 

提供:パイオニア株式会社