私の朝は早い。夜明け前に目が覚めると、スマホの波情報アプリで波があるかどうかをチェックする。波があればサーフィンへ出かけ、無ければ海岸沿いを約7km走り、公園でストレッチ。そして8時過ぎに仕事を始める。

 30代から、かれこれ10年ほどこんなルーティンを続けてきたが、40代の半ばに差し掛かった最近、徐々に衰えを感じるようになった。十分な睡眠をとっても、昨日の疲れがなかなか取れないのだ。とはいえ、休むと体がムズムズして、一日のパフォーマンスが落ちてしまう……。

一見すると普通のスポーツウェアだが…

 そんなある日、文春オンライン編集部から連絡が。「最近、お疲れのようなので、芸能人やアスリートの間で話題のリカバリーウェアを試してみませんか?」という。

 数日後、自宅に小包が届いた。中には黒いカットソーとジョガーパンツ。私はファッションの仕事も長年手がけてきたが、ぱっと見、フツーのスポーツウェアにしか見えない。そして値札を見てびっくり、上下セットで3万5千円以上もするではないか!

これが税込み36,300円……?
これが税込み36,300円……?

 早速、試着してみる。軽くて伸縮性に富み、肌触りもサラッとしていて気持ちいい。『たしかに楽ちんだけど、さすがにこの値段は……』などと考えている内に、体に“ある変化”が起きていることに気づいた。

 ――この服を着ていると、妙に気持ちがホッとするのである。なんだか体がポカポカする。たとえていうと、旅館で温泉に浸かり、部屋で浴衣を着てのんびりしているときのような。いい気持ちになったので、その日は仕事を切り上げ、ウェアを着たままいつもより早めに就寝した。すると、驚くべきことに、翌朝、体が明らかに軽くなっていたのだ。走ると足がスイスイ進むし、ストレッチをするといつもより関節がよく曲がる。 

 妻に話すと、「そういえば、そのロゴ見たことある!  〇〇クンが着てた!」と言う。妻はかの日本フィギュアスケート界の某スーパースターの熱烈なファンであり、以前彼がベネクスのウェアを着てテレビに出演しているのを見たことがあるのだとか。私の服をうらやましそうな目でにらんでくる。

半袖&ハーフパンツも登場した
ベネクスの詳細はこちら

趣味のサーフボードを手入れする時間も、ゆったりとした気分に
趣味のサーフボードを手入れする時間も、ゆったりとした気分に

ベネクスが開発した「PHT繊維」の実力とは?

 編集部にインプレッションを報告すると、「そんなにスゴイんですか? じゃあ、突撃取材しましょう!」 ……というわけで、数日後、取材チームは神奈川県厚木市にあるベネクスの本社に向かった。

 お話をうかがったのは、営業部部長の中村辰則さん。日焼けした肌が健康的なナイスミドルである。

「リカバリーウェアとは、より良く休むことで明日の活動能力を向上させる服のことです。ベネクスはしっかりと休養することに着目し、世界でただひとつのPHT繊維を開発し、ウェアに採用しました」(中村さん)

 そう、このPHT繊維こそが最大のキモなのだ。

ベネクス営業部部長の中村辰則さん
ベネクス営業部部長の中村辰則さん

「PHT繊維は、ナノプラチナなどいくつかの鉱物(学術名:DPV576)を1本1本に練り込んだ独自のテクノロジーです。PHTの発する微弱な遠赤域電磁波は、着用者のリカバリーに必要な休養環境をサポートします。すると筋肉の緊張が和らいで、リラックス状態へと導かれます。また、遠赤外線によって体が温まり血行が促進されることで、疲労が回復しやすくなる効果も期待できます」(中村さん)

 私が朝起きた時、体が軽く感じた理由はここにあったのだ。ただ、着用時に感じる体のポカポカやリラックス感には個人差があり、普段運動をやっている人の方が、比較的感度がいいらしい。

第三者機関によるエビデンスも

「では、ベネクスのリカバリーウェアの効果を実感していただくために、同ブランドのフラッグシップモデル『ベネクス・スタンダードドライ+』を用いて、ひとつデモンストレーションをやってみましょう」(中村さん)

 まず、通常の服を着た状態で、真っすぐ立って両腕を広げる。後ろに立った人が両腕を掴んで背中側に反らせる。次にベネクスを着て30秒ほど待つ。その後、同じように両腕を反らせると、多くの人がさっきより両腕が後ろに反るのだという。私もやってみたが、たしかに肩の周辺の筋肉がゆるんで、両腕が反りやすくなるのを実感できた。

デモンストレーションの様子。普段着の状態(左)に比べ、ウェアを着用した後(右)の方が楽に両腕を反らすことができた
デモンストレーションの様子。普段着の状態(左)に比べ、ウェアを着用した後(右)の方が楽に両腕を反らすことができた

「自律神経は左右の肩甲骨の間に集中しています。そのため、副交感神経が優位になって筋肉が弛緩すると、肩の可動域が広がるという仕組みです」(中村さん)

 たしかにこれを着ると、リラックスしてしまって運動や仕事をする気にはならない……。実際、ベネクスの社員も勤務中の着用はできるだけ避けているという。

 ただ、目に見えないテクノロジーである以上、エビデンスは気になるところ。その点もベネクスはしっかりしていて、PHTがストレス軽減、自律神経へ与える影響は第三者機関によってエビデンスが裏付けられている。また、世界各国で特許を取得しているほか、2018年には、神奈川県が優れた未病関連の商品やサービスを指定するME-BYOブランドにも認定されているのだ。

一般医療機器
ベネクス スタンダードドライ+

一般医療機器へと進化を遂げたニューモデル

「じつは『ベネクス・スタンダードドライ+』は、一般医療機器の届出も完了しているんです」(中村さん)

スタンダードドライ+」は、厚生労働省が適当と認めた一般社団法人日本医療機器工業会による家庭用遠赤外線血行促進用衣自主基準の内容を満たすことを新たな実験を通して証明し、正式に届出されているのだ。ゆえに疲労の回復や血液循環、コリ、むくみ、冷え性の改善を標榜することができるのである。

既存製品(左)では胸元の目立つ位置にあったロゴが、新製品の「スタンダードドライ+」(右)では肩元のさりげないアクセントへと変更。首周りにはブランドカラーであるオレンジ色の消臭テープも追加された。
既存製品(左)では胸元の目立つ位置にあったロゴが、新製品の「スタンダードドライ+」(右)では肩元のさりげないアクセントへと変更。首周りにはブランドカラーであるオレンジ色の消臭テープも追加された。

 また、着心地やデザインも既存製品からアップデートされている。抜群のストレッチ性に加え、吸水速乾性に優れたハニカムメッシュ素材は肌離れのいいサラサラタッチ。縫い目は体の前側にずらされたリカバリー仕様で、くつろぐ姿勢をとった際に縫目の肌当たりを考慮した構造となっている。

 シルエットも従来モデルよりすっきりして、首の後ろには汗のニオイを防ぐ消臭テープも。昨年11月の発売からすぐにブランドきっての売れ筋商品になったというのも頷ける。

パンツもよりスタイリッシュなデザインに
パンツもよりスタイリッシュなデザインに

「ベネクスはプロのサッカーやバスケットボールチームなどをサポートしていて、休養の大切さを知っているアスリートもリカバリーウェアやその効果に大きな関心を寄せています。一方で、ビジネスマンや多忙な毎日を送っている方々にもこのウェアはたしかな価値があると考えています。

 そもそも欧米人に比べ、日本人は勤勉な国民性のせいか、休養をとることがあまり上手ではありません。今後は運動をしている、していないにかかわらず、心身を休ませるためのギアとしてリカバリーウェアを広く活用してほしいです」(中村さん)

「人生3分の1は布団の中」とは、よく寝具の販促で使われる言葉。ただ、よく考えれば、服を着ている時間は布団の中にいるよりもさらに長いのだ。何より限られた時間の中で効率よく心身を休ませることができれば、人生の質が高まることは間違いないだろう。

 トップスとパンツで3万円台半ばだから、決して安い買い物ではない。にもかかわらず、ベネクスの愛用者が増え続けているのには、たしかな理由があるのだ。

半袖Tシャツとハーフパンツタイプが新登場

 今年5月には、人気シリーズ『ベネクス・スタンダードドライ+』のラインナップにショートスリーブとハーフパンツが新たに加わった。春夏のおうち時間をより快適に、リラックスして過ごせそうだ。

ベネクス スタンダードドライ+

メンズ<ブラック/ネイビー>
レディース<サクラ/ネイビー>

上下セット/ショートスリーブ/ハーフパンツ

公式オンラインストアで購入するAmazonで購入する楽天市場で購入するYahoo!ショッピングで購入する

提供/株式会社ベネクス