〇企画趣旨

2025年は、団塊の世代(1947年~1949年生まれ)がすべて75歳以上となり、少子高齢化による労働力不足が深刻化するいわゆる「2025年問題」の始まりの年となります。この状況下で、企業が競争力を維持するためには、限られた人材をいかに効果的に活用し、育成するかが重要となります。「人材」を単なるコストではなく、価値を創造する資本として捉え、その成長や活用を最大化することを重視する「人的資本経営」を通じて、従業員のスキルや能力を最大限に引き出すことが求められます。

また、2023年3月期より上場企業に対して、有価証券報告書で人的資本情報を開示するよう義務付けられました。企業が持続的に成長するためには、従業員のスキル、エンゲージメント、健康、ダイバーシティなどに注力することが不可欠であり、これらの取り組みを透明性を持って開示することが求められています。併せて人的資本に関する情報の開示におけるガイドラインが「ISO 30414」より提供されており、ステークホルダーからの注目も高まっています。

人材不足が顕著となる2025年は「ヒト」への投資が企業成長の分水嶺となるのではないでしょうか。単なる数値データの開示だけではなく、定性的な情報や長期的なビジョンを示し「実践」を加速していくことが不可欠になるでしょう。

そこで本カンファレンスでは、「2025年の人的資本経営~変革と実践‐人事部門の重大責務~」をテーマに、経営戦略と人事戦略の融合、企業価値向上への貢献、全社風土改革など、人事部門に求められる変革と実践への期待について多様な視点から考察をします。

〇開催概要

日  時 1114日(木) 13:00~17:00
会  場 会場参加およびオンライン配信のハイブリッド開催
     会場参加:KDDIホール(大手町駅直結)
     オンライン参加:Zoomウェビナー
参加対象 企業経営者、経営幹部、人事、経営企画、財務部門の部門長など
定  員 会場参加50名/オンライン参加500名
参加費用 無料(事前登録制)
主  催 文藝春秋
協  賛 株式会社SmartHR、株式会社レアリゼ、

申し込み

〇来場特典
ご来場のお客様へ田中氏の著書『実践するキャリアオーナーシップ』を1冊プレゼント

≪プログラム≫

13:00~13:50 基調講演
「2025年の人的資本経営展望」
~ 企業変革の鍵は人事部が握っている ~

法政大学キャリアデザイン学部教授
一般社団法人プロティアン・キャリア協会代表理事
株式会社キャリアナレッジ代表取締役社長
田中 研之輔氏

UC. Berkeley元客員研究員 University of Melbourne元客員研究員 日本学術振興会特別研究員SPD 東京大学 /博士:社会学。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。専門はキャリア論、組織論。社外顧問を36社歴任。個人投資家。著書35冊。専門社会調査士。主著『プロティアン―70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア資本論』。新刊に『進化するキャリアオーナーシップ』 『実践するキャリアオーナーシップ』 最新刊に『キャリア・スタディーズ』。メディア多数連載  プログラム開発・新規事業開発を得意とする。


13:50~14:20 課題解決講演①
「講演タイトル近日公開」

株式会社SmartHR
プロダクトマーケティングマネージャー
埜村 勇斗氏

大学院卒業後、デロイトトーマツグループやリンクアンドモチベーションにて組織人事コンサルティングに従事、成長企業のエンゲージメント向上や組織風土づくりに関わり、その後スタートアップの経営に参画。2020年にSmartHRに入社し、タレントマネジメントに関する機能の企画や仕組みづくりを行う。


14:20~14:30 休憩


14:30~15:10 特別講演
「伊藤忠商事の人的資本経営」
~ 厳しくとも働きがいのある会社を目指して ~

伊藤忠商事株式会社
執行役員 人事・総務部長 (兼)グループCEOオフィス
垣見 俊之氏

1990年伊藤忠商事株式会社へ入社。入社以来、主に人事業務(採用・評価・制度企画・労務など)に携わった後、1990年代後半からの抜本的な人事制度改定プロジェクトを担当。2003年よりニューヨークに赴任しディレクターとして米国・カナダの人事全般及び経営企画に従事、2007年にグローバル人材戦略の責任者として帰任。その後、朝型勤務やがん施策を始めとする働き方改革全般を担当室長として推進し、2016 年に当社人事・総務部長に就任。2019年よりユニー・ファミリーマートホールディングス株式会社(現、株式会社ファミリーマート)に出向し執行役員 CAO (兼)管理本部長を歴任後、2023年4月に当社執行役員 人事・総務部長に就任(現職)。


15:10~15:40 課題解決講演②
経営幹部育成に求められる非連続な成長
「エース社員」から「経営幹部」への飛躍

株式会社レアリゼ代表取締役
リーダーシップ教育専門家
NPO法人日本サーバント・リーダーシップ協会理事長
アゴラ・サーバントリーダーシップ・ビジネススクール(ASBS)代表
真田 茂人氏

早稲田大学卒業後、リクルート、外資系金融会社、教育研修会社設立を経て、レアリゼ設立、代表取締役就任。NPO法人日本サーバント・リーダーシップ協会設立。理事長就任。2021年、アゴラ・サーバントリーダーシップ・ビジネススクール(ASBS)を開校。代表就任。日本を代表する大手企業、医療機関、NPO、地方など様々な分野でのリーダーシップ教育を通じて、この国が再び活力ある状態になるよう活動している。
著書に、『魅力的な組織を創るリーダーのための「自律」と「モチベーション」の教科書』(CEO BOOKS)、『サーバント・リーダーシップ実践講座』(中央経済社) 、『組織づくりの教科書』(監修 起業家大学出版)、『星野リゾートの事業戦略はなぜ社員に支持されるのか』(起業家大学出版)、ほか多数。


15:40~15:50 休憩


15:50~16:20 課題解決講演③
近日公開予定


16:20~17:00 特別講演②
「生成AIの誕生がもたらしたビジネス環境の変化と人的資本の解放」
~ 人的資本経営で見直される、生き方、働き方の本質 ~

脳科学者
ソニーコンピュータサイエンス研究所 上級研究員
茂木 健一郎氏

脳科学者。1962年10月20日、東京生まれ。ソニーコンピュータサイエンス研究所上級研究員。東京大学大学院客員教授。屋久島おおぞら高校校長。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了、理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て、現職。脳活動からの意識の起源の究明に取り組む。2005年、『脳と仮想』(新潮社)で第4回小林秀雄賞を受賞。2009年、『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房)で第12回桑原武夫学芸賞を受賞。近著に『クオリアと人工意識』(講談社)。IKIGAIに関する英語の著作が、世界31カ国、29の言語で翻訳出版される。2022年4月には、二冊目の英語の著作The Way of Nagomi(「和みの道」)が出版された。