『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』で一躍トップスターとなり、マリリン・モンローを演じた『ブロンド』でアカデミー賞®主演女優賞にノミネートされたアナ・デ・アルマスの来日は、2017年の『ブレードランナー 2049』のプロモーション以来7年ぶり。当日はまず、来日を待ちわびたファンたちと交流するレッドカーペットイベントを実施。アナとレンに加え、本作に出演した福島リラもレッドカーペットに登場しファンと熱く交流した。その後の舞台挨拶では、今やテレビやイベントに引っ張りだことなった、柔道女子48キロ級でパリ五輪金メダルの柔道家・角田夏実が2人をお出迎え。以前から「ジョン・ウィック」シリーズのファンでもあり、柔術まで取り入れて小柄な体格で世界と戦った角田夏実と、過酷なトレーニングを経て、柔道をルーツに持つロシアの格闘技サンボを劇中で披露したアナとのアクション談義が繰り広げられた。
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レッドカーペットに登場したアナ・デ・アルマスが見せた神対応
会場前に敷き詰められたレッドカーペットに、スタイリッシュなドレスに身を包んだアナ・デ・アルマス、レン・ワイズマン監督、そして本作に出演していることがこの日、発表されたばかりの福島リラが登場すると、会場に集まったファンは大歓声。3人は沿道に集まったファンからのサインや写真撮影にも熱心に応じ、特にアナは一人一人に声をかけ余すことなくサインをするなど、まさに神対応を見せていた。そんなファンに向かって「皆さん本当にワクワクしています。この東京の街が大好きなんです!」と語りかけたワイズマン監督は、「ものすごく一生懸命つくったこの映画は、わたしたちの血と汗と涙の結晶なんですが、アナが一生懸命頑張っているので、ぜひ楽しんで観てください」と呼びかける。
またこれまで出演がアナウンスされてこなかった福島は、「今日まで内緒だったんですが、出演させていただいております。わたしも映画を観たんですけれども、すごく面白いので。ぜひ皆さん楽しんでいただけたら」と笑顔を見せた。
そして「皆さまとこうやってお会いできてうれしいです。わたしが来日したのは2017年以来なんですが、特にこの作品を携えて来られたことがとてもうれしくて」と語りかけたアナは、「皆さん、『ジョン・ウィック』の大ファンなんだと思うんですが、この作品は本当に特別で、『ジョン・ウィック』の世界をさらに広げていくような、そういう作品になっています。ものすごく楽しんでいただけますし、ものすごく愛していただける作品だと思うので、早く観ていただきたいです」と熱意を持って語りかけていた。
福島との共演シーンについて、「本当にアメージングで、素晴らしいシーン。わたしは本当に楽しみにしていたんです」と振り返ったアナは、「福島さんがどうだったか分からないのですが、わたしはこのシーンに向けて本当にたくさん練習して臨んだんです。特にここでは、銃を2人が組み立てるという場面があるんで、そこをめちゃくちゃ練習して、結果的には監督に『カットしなくても、全部できます』と言えるまでになったんです。わたしのキャラクターにとってもとても重要なシーンでしたし、自分が今、どんな状況に向かおうとしているのか、自覚していくシーンなので。本当に素晴らしい共演シーンになりました」。
一方のワイズマン監督は「彼女のキャラクターには、ある種のアイロニーがあって。それは僕が求めていたトーンだったんです。きっと皆さんも楽しんでくださると思います」と福島がもたらしたものについて明かす。
その言葉を聞いた福島は「実際、私の出演シーンはそれほど長くはないんです。やはり長い撮影の中で途中参加するというのは、不安もあったりするんですけど、監督やアナさんが温かく迎え入れてくれた」と述懐。そして現場でのアナの姿に「本番に入るとものすごい集中力で。さすがだなと思いました」と心からの賞賛を贈った。
「この作品は絶対がっかりさせません!」
そしてレッドカーペットイベントの後はTOHOシネマズ六本木ヒルズに場所を移し、舞台挨拶を実施することに。大歓声の中ステージに登壇したアナは「この場にいられることをうれしく思います」とあいさつすると、「皆さんが『ジョン・ウィック』シリーズの大ファンであることは知っていますが、この作品は絶対がっかりさせません!」と力強く宣言。一方のワイズマン監督も「この映画に全てを注ぎ込みました。緊張したり、笑ったり、素晴らしい体験をしてほしいです」と作品への自信を見せた。
もともと「ジョン・ウィック」シリーズの大ファンだったと語るアナ。そんなファンの多い人気シリーズに出演するということで、「もちろんものすごくワクワクすると同時に、少し緊張感もありました」というアナ。「でもわたしが演じたキャラクターにすぐに惚れ込んでしまって。自分にとっては本当に特別な体験になりました。本作のストーリーテリングも、この作品づくりも本当に楽しかったですし、すごく誇りに思っています」。
ワイズマン監督も「僕にとっても本当にスリリングで、ワクワクすることでした。と同時に、皆さまからの期待がすごく大きいので、大きな挑戦でもありました」とコメント。監督自身、本シリーズのことを「何十年に一度のレベルの高いアクションだと思います」と感じているといい、「僕もアナも二人ともチャレンジが大好きなんです。ある意味でちょっと病んでいるかもしれないというくらい。チャレンジがあるからこそ、自分たちの創造性の燃料になる。つくるのは大変だったんですが、楽しんで、笑いながらつくったというところもあります。皆さんもぜひ楽しんで観てください」。
キアヌ・リーブスとの共演の「1秒1秒を本当に楽しんだ」
本作には、キアヌ・リーブス演じるジョン・ウィックも登場する。そんなキアヌとの共演に「セットにババヤガ(ジョン・ウィックの愛称)がいるなんて、本当に最高」と語るアナは、「彼は共演者としてすばらしいパートナー。本当に心が広くて、自分の考えを押しつけることはない。自分自身がやりたいことをしっかりと見極める時間、余地をしっかりとつくってくれる。彼にとってもふたたびジョン・ウィックのスーツを着るのは特別なことだったんじゃないかなと思うんです。キアヌとの仕事、リハーサルから現場の撮影まで、1秒1秒を本当に楽しみました」と振り返る。そしてワイズマン監督も「彼は非常に献身的で、ものすごく過酷なトレーニングをするというアプローチ方法をしていて。集中力がものすごい。でも同時に、映画作りが本当に大好きな16歳の子供のようでもあるんです。ものすごく寛大で、自分のベストのものを人に与えたいといつも思うような寛大なところがある。でも自分にすごく厳しいところもあるんです。彼は本当に特別な人で、いいこといっぱいあるんですが、とにかく素晴らしい人でした」とキアヌの素顔を明かす。
今回、およそ7年ぶりの来日となったアナは「日本は毎回、楽しいことができる場所で。しばらく来れなかったので、日本のことを恋しく思っていました。オフの時は街を歩き回ったり、神社やお寺に行ったり、ジブリ美術館も行くことができました。あとはおいしい食事ですよね。どのレストランも本当に最高で、いろんな形で楽しんでいます」と充実した表情を見せた。
金メダリスト・角田夏実がキラキラと輝くドレスで登場!
イベント中盤には、サプライズゲストとしてパリオリンピック柔道女子48kg級金メダリストの角田夏実選手が、キラキラと輝くドレス姿で登場。シリーズの大ファンだという角田選手は、「大好きでずっと見ていたシリーズです。戦いを見ていると、わたし自身も強くなれた気がして、すごくすてきな映画だなと思っていつも見させていただいてました」とコメントすると、実際に会ったアナについて「アナさんの演技を見ていた時はかっこいいと思ってたんですけど、実際お会いすると、とてもきれいで。こんなにきれいな方があんなにかっこいい演技をされるんだというのを感じて、ちょっと横にいてドキドキしてます」と絶賛。
そんな角田に「アクション映画に出てみるのはどう?」というひと幕も。それには「わたしは関節技が得意なので、(技を)決めているシーンを見た時に、『行け!』と思ったりするので、ちょっと興味あります」と語った角田。それにはワイズマン監督も「素晴らしいアイデアだと思います」と笑顔。そしてアナも「角田さんをキャスティングするなら、友だちでお願いしたいです。彼女は敵に回したくないですから。わたしたちは彼女をリスペクトしていますからね」と笑いながら付け加えた。
そして2人の来日を記念して、本作の続編が決まって、これからもアナさんがトレーニングできますように、という願いを込めて、ふたりの名前が入った柔道着をプレゼントすることに。柔道着を着用したふたりも大喜び。「これはいいですね! 実際にその現場で着ていたものよりもきれいだし、こっちの方がベター。これは実際に試合で着ているのと同じ柔道着なんですか?」と尋ねたアナに、「そうです」と返した角田。その言葉に「最高ですね! とても気に入りました」と満足げなアナ。そんなふたりの柔道着姿に「アナさんは道着がすごくおしゃれに見えるというか。すごくうらやましい。ふたりともとても似合っていてすてきです」と称賛する角田だった。
そしてここで本作の大ヒットを祈願して鏡開きを行うことに。鏡開きとは、武士が出陣の際に味方の気持ちを鼓舞しようと振る舞い酒として酒だるを割ったことから来ているという説もあるということで、激しい戦いを描く本作にはピッタリ。「せーの、よいしょ!」のかけ声とともに、いっせいに木槌(きづち)を振り下ろす3人だった。そんな大盛り上がりのイベントもいよいよ終盤。最後にアナが「ポップコーンは食べてますか? 時は今やってきましたよ! ぜひ楽しんでください」と会場に呼びかけると、会場からは大きな歓声が響き渡った。
『バレリーナ:The World of John Wick』
【ストーリー】 孤児を集めて暗殺者とバレリーナを養成するロシア系犯罪組織:ルスカ・ロマ。裏社会に轟く伝説の殺し屋:ジョン・ウィックを生み出した組織で殺しのテクニックを磨いたイヴは、幼い頃に殺された父親の復讐に立ち上がる。しかし、裏社会の掟を破った彼女の前に、あの伝説の殺し屋が現れる…
監督:レン・ワイズマン(『ダイ・ハード4.0』)/製作:チャド・スタエルスキ(『ジョン・ウィック』シリーズ)/出演:アナ・デ・アルマス アンジェリカ・ヒューストン ガブリエル・バーン ノーマン・リーダス イアン・マクシェーン キアヌ・リーブスほか/提供:木下グループ/配給:キノフィルムズ/2025/アメリカ/英語/シネスコ/5.1ch/R15+/原題:BALLERINA/
https://ballerina-jwmovie.jp/ X:@ballerina_jw Instagram:ballerina_jw #映画バレリーナJW
提供/(株)キノフィルムズ











