〇企画趣旨
近年、企業経営を取り巻く環境が激変する中で、経理部門にはこれまで以上に大きな変革が求められています。従来の「正確な記録と報告」を主眼とした役割から、経営判断を支える戦略的パートナーへの進化が急務となっています。少子高齢化による人材不足、働き方改革の進展、グローバルな会計基準の変化やサステナビリティ情報開示の拡充といった外的要因に加え、生成AIやAIエージェント、クラウド、RPA、データ分析ツールといったテクノロジーの進化が、経理業務の在り方そのものを根底から揺さぶっています。特に生成AIやAIエージェントは、単純な記帳やチェック業務を代替するだけでなく、将来的には予測やシナリオ分析を通じて経営に示唆を与える存在へと進化しつつあります。
その一方で、AIを真に活用するためには、業務プロセスの電子化やデータ整備といった基盤づくりが欠かせません。紙や属人的な管理に依存したままではAIは機能せず、経理業務の進化と真価を発揮することはできません。属人化や分断されたプロセス、煩雑なデータ管理など、経理部門が抱える構造的課題を克服し、経営にインパクトを与える財務情報の提供、経理人材のスキル変革、ガバナンス体制の再構築に取り組むことこそが、これからの経理部門の使命です。
本カンファレンスでは、こうした変化を正面から捉え、単なる効率化や省力化にとどまらず、「高度化された経理」「未来を見据えた経理」「経営に資する経理」の実現に向けたビジョンと実践について多角的に議論します。
「省力化」から「戦略化」へ、そして「未来創造」へ。経理部門の進化はもはや部門内の課題にとどまらず、企業の持続的成長を左右する中核テーマです。変化を受け止めるのではなく、変化を仕掛ける経理部門へ。参加者と共に、その実現に向けた第一歩を踏み出しましょう。
〇開催概要
視聴期間 11月28日(金)~12月12日(金)18:00
視聴方法 登録完了後、メールにて視聴用URLをご案内申し上げます。
視聴時間 約138分
参加対象 企業経営者、経営幹部、経理部門、財務部門の部門長、ご担当者様
視聴費用 無料(事前登録制)
主 催 文藝春秋
協 賛 株式会社マネーフォワード
≪プログラム≫
基調講演①(約42分)
「AI・デジタル化がもたらす“経理業務の未来”を再定義」
~ 強い経理の作り方 ~

株式会社IS経理事務所 代表取締役
『組織を整え人材を活かす 強い経理の作り方』著者
葛西 一成氏
東証プライム・グロース上場企業2社で経理部長を経験した後、独立開業。現在は上場企業の決算業務支援や会計関連システム開発・導入のアドバイザーを行うとともに、経理実務セミナーの講師としても活動中。著書に『経理のExcelベーシックスキル』(中央経済社)、『組織を整え人材を活かす 強い経理の作り方』(税務研究会出版局)がある。
基調講演②(約46分)
「AI時代を勝ち抜く『戦略的経理』への3ステップロードマップ」
~明日から始める価値創造の実践~

白井敬祐公認会計士事務所 代表
『経理になった君たちへ』シリーズ 著者
白井 敬祐氏
監査法人での監査、IFRSアドバイザリー業務や株式会社リクルートホールディングスで連結経理部の経験に基づき、現在は大手会計士試験予備校のCPA 会計学院が運営するCPAラーニングの実務家講師を務める。著書に『経理になった君たちへ』『3ステップでわかる連結会計~連結経理になった君たちへ~』(税務研究会出版局)など。
ディスカッション(約50分)
「超実践・経理業務の未来再定義」
ご講演者の皆様にご登壇をいただき、皆様から事前に寄せられた質問への回答などディスカッション形式にて行います。
