橋本は、新宿駅まで京王線の特急に乗って約52分(※1)の立地にある町だ。 

 

 調布駅で京王本線と京王相模原線が分かれて多摩川を渡ると、多摩丘陵を切り開いて開発された多摩ニュータウンに分け入ってゆく。このニュータウンが人工的に造られた町であることは、車窓からも手に取るようにわかる。

 住宅地ばかりでなく、よみうりランドやサンリオピューロランド、またアウトレットモールに東京都立大学などもあるニュータウンを抜けて、電車は橋本駅に滑り込む。

 高架のホームから見下ろす橋本の町が醸す空気感は、それまでのニュータウンとはまるで違う。よくある郊外のベッドタウン、などとも少々異なっている。言うなれば、ひとつの独立した地方都市、といったところだろうか。

駅前には飲食店が軒を並べ人通りが絶えない

 京王線の高架ホームから階段を降り、コンコースの改札を抜ける。その先は書店や飲食店などの並ぶ商業エリア。そのまま南側に出れば、通りの向かいではリニアの駅の工事が続けられている。

「橋本駅南口地区土地区画 整理事業」が、令和7年9月25日付で、国土交通大臣より事業計画認可を受け、リニア中央新幹線の神奈川県駅(仮称)設置を契機とした橋本駅周辺 のまちづくりがいよいよスタートする。

 駅の開発によって街が発展してまるで武蔵小杉やみなとみらいのように、ますますにぎやかになっていくのかもしれない。

 反対に、JRの改札の前を通って北側に出れば、こちらには賑やかなペデストリアンデッキが広がっていた。デッキはそのまま図書館やホールも備えた複合施設の「ミウィ橋本」や「イオン橋本店」などと直結し、その周囲には映画館やドン・キホーテの入る「SING橋本」、さらに東横インやアパホテルといったビジネスホテルも建ち並ぶ。

 

 大きな施設の間を埋めるように飲食店なども軒を並べ、人通りも絶えない。まさに、ひとつの都市の中心といった、駅前風景が広がっている。

 そうした駅前の存在感に引き寄せられたのか、商業エリアの周囲には背の高いマンションもニョキニョキと生え、さらに2023年度から2024年度にかけて橋本駅の利用者数は増加傾向にある。(※3)

 駅前の活気というよりは、近い将来リニアの新駅ができるから、と期待して橋本にやってきた人が多いのだろうか。少なくとも橋本は東京近郊にあって活気を増している町のひとつであることは間違いない。

 橋本駅に乗り入れている鉄道路線は、京王相模原線の他にJR横浜線・相模線。そこにリニアが来る、という話だったのだ。

リニアが延期になっても便利な街。3路線使えて新宿まで52分(※1)

 言うまでもなく、京王線に乗ったら東京都心まではおよそ52分(※1)。それだけでも充分に便利な町であることは疑う余地がない。さらにJR横浜線なら横浜駅、また東海道新幹線の新横浜駅にも乗り換えナシだ。ついでに言えば、相模線も使えば湘南ビーチも橋本からは一本道。八王子や高尾、相模湖といった山のレジャーゾーンも気軽に行くことができる。

 そう、橋本は3路線が交わるだけだというのに、実に優れた利便性を誇っているのだ。

 そんな橋本にあって、最初に開業した鉄道はJR横浜線だ。1908年、当時は私鉄の横浜鉄道によって橋本駅が誕生する。八王子と横浜を結ぶ路線の途中駅のひとつであった。

 その当時、橋本駅の周辺は今のように栄えてはいなかった。当時の地図を見れば、あたり一面に桑畑が広がっていたようだ。鑓水峠を挟んで北側の八王子や橋本駅のある現在の相模原市一帯は、江戸時代から続く指折りの養蚕地だった。

 どの家でも蚕を飼って、絹糸を紡いだ。そしてその絹は横浜に運ばれて、海外へ。近代日本の黎明期、貴重な外貨獲得手段として国の発展を支えた絹の糸。輸送ルートは“絹の道”などと呼ばれ、橋本はその中継地点のひとつとして宿場が置かれて栄えたという。

 橋本駅のすぐ西側に、「大山街道踏切」という踏切がある。この踏切道が、かつての絹の道の跡だ。踏切から北に進んでゆくと、そこはかとなく歴史を感じさせるような景観も残っている。橋本の、いわば原点だ。遠く海の向こうへと絹を運ぶ商人たちが、この町を行き交った。そんな時代があったのだ。

 絹糸の輸送は横浜鉄道の開通によって鉄道輸送に切り替えられた。一方で絹の道は現在では国道16号として発展してゆく。戦前までは桑畑が広がっていた駅の周辺も、戦後になるとかつて橋本宿のあった北側を中心に急速に都市化が進行する。

公共施設、飲食店、映画館……駅前にはいろいろ揃っている

 国道16号の利便性に影響されたためだろうか、精密機器やハイテクメーカーも進出し、駅の周辺には商店が軒を連ねた。そして1990年には京王相模原線が乗り入れる。それまではいくら発展したといっても、都心に直結しない小さな郊外の町。京王線の開通が起爆剤になって、より一層、橋本の存在感が増してゆくことになる。こうして形作られたのが、現在の橋本なのである。

 おかげで、橋本にはさまざまなものが揃っている。駅頭に立ってあたりを見渡したときの印象そのままに、ありとあらゆるものがある。飲食店もチェーン店から歴史を刻んだ個人店までさまざまなスタイルのものが点在し、さらには映画館、ホテル、図書館などの公共施設も駅前で揃う。

 

 絹の道をルーツに持つ国道16号は、今もって首都圏を代表する道路交通の大動脈だ。八王子との間を隔てる鑓水峠一帯にはまだまだ自然が残り、同じ相模原市内の相模湖方面に足を延ばせばキャンプにグランピングにと、大自然のレジャーも楽しめる。

 駅周辺は東京都心さながらの活気を持ちながら、のどかさもまだまだ残る郊外の町。リニアが来るのを待つ間でも、そうした橋本の本質的な魅力は変わることはない。何しろ、橋本が“絹糸の通り道”だったその昔から連綿と紡がれてきたものだからだ。

 そんな橋本に、新たなランドマークが生まれるという。

新たに誕生したランドマーク
ブランズタワー橋本を見る

便利な駅前から徒歩4分の距離にある「ブランズタワー橋本」

 橋本駅の南側、リニアの駅の工事が進むそのすぐ近く。“絹の道”とその後継である国道16号に挟まれた駅から徒歩4分のその場所に、地上29階建てのタワーマンション「ブランズタワー橋本」が建築中だ。

 

 すでに橋本駅北口には多くのマンションが建っている。こうした駅周辺の再開発が橋本の人口を押し上げて、町にさらなる活気をもたらしているのは間違いない。

 橋本駅前ではリニアの工事が進行中だ。リニア開業を待たずして南口の再開発も進められている。いまさらリニアがいつ来るか、などと野暮なことは言うまい。リニアの有無にかかわらず、すでに橋本は“完成”していて、それでいて“発展途上”の町なのだから。

 ちなみに「橋本」は、絹の道が東京都と神奈川県の境で跨ぐ境川にかかる橋の名から来ているのだとか。

 それはともかく、橋本の町を実際に歩いてみれば、利便性とのどかさのバランスが取れていて、歴史を感じ、そして未来を想わせる町だと感じるはずだ。

 橋本では、毎年7月に約50万人が訪れる七夕祭りが開かれるという。次は来年、2026年の7月だ。その頃には新たなシンボルのブランズタワー橋本も、いよいよ完成に近づいた姿を見せてくれているに違いない。

アクセスも住環境も◎
ブランズタワー橋本の魅力

 

 

 リニア中央新幹線新駅開業を⾒据え、⼤規模再開発の街づくりが進む橋本エリア。

 新しいことに意欲的で情報発信力があり、自分なりのこだわりの世界を持つ人々が“橋本トレンド”を形成し始めている。

 日比谷花壇が運営する人気のグランピングゲストハウスや、キャンプ場や乗馬施設などアウトドアが充実している一方、1981年に設立された「相模原市民交響楽団」、「さがみはらフィルハーモニー管弦楽団」さらには「女子美アートミュージアム」、「多摩美術大学」のギャラリーが点在するなど、文化面の充実も見逃せない。

 またビジネスで新たな芽吹きを見せているのも大きな特徴だ。

 橋本駅徒歩2分のコワーキングスペース「BIZcomfort橋本」などテレワーク拠点としての機能も年々拡張。「森のイノベーションラボFUJINO」は窓の外を見れば藤野の山並みが広がり、身近にリフレッシュできる場所があるのもうれしい。

 仕事で疲れた時の気分転換といえばシミュレーションゴルフを楽しめる「Personal GYM KING」。ヨガスタジオやジムで気軽に汗を流すことができる。さらに橋本で見逃せないのが豊かな自然が織りなす魅力的なレストラン。フレンチやイタリアンなどの人気店が軒を連ねている。

 おいしい食事に彩りを加えるのがブルワリーと酒蔵だ。創業180年を超える老舗の「久保田酒造」や陣馬山の麓にあるクラフトビール醸造所「JAZZ BREWING FUJINO」は近隣を流れる名水があればこその逸品。

 ビジネスからプライベートまで。人生の様々な場面を充実させることができる橋本の魅力をぜひ体感してほしい。

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※1京王線「橋本」駅より京王線「新宿」駅への所要時間は通勤時52分(京王相模原線特急・京王線特急利用)、日中平常時42分(京王相模原線各駅停車・京王相模原線特急・京王線特急利用)となります。掲載の所要時間は時間帯により異なります。通勤時は7:30~9:00、日中平常時は11:00~16:00に目的地に到着する時間帯の最多本数の所要時間を表記しています。2025年3月時点のダイヤによるものです。「ジョルダン」調べ。
※3京王電鉄HP「駅別 一日平均乗降人員」より https://www.keio.co.jp/company/corporate/corporate_manual/number-of-passengers.html
※掲載の環境写真は2025年10月に撮影したものです。
※2リニア中央新幹線は、全国新幹線鉄道整備法に基づく整備計画が決定されている路線であり、「橋本駅南口地区土地区画整理事業」は2035年度完了予定です。なお、完了予定時期および事業の内容については変更になる場合がございます。(出典:UR都市機構ホームページより/2025年11月現在 https://www.ur-net.go.jp/toshisaisei/press/rquj5t0000004hk0-att/20250925_hasimoto.pdf?msockid=35e3b7541f07608f35e7a37a1e5a6152
※掲載の航空写真は現地周辺を撮影(2023年6月)した写真をCG加工したもので実際とは異なります。また、現地の位置を表現した光は、建物の規模や高さを表すものではございません。 周辺環境は将来にわたり保証されるものではございません。光のラインは交通図を概念的に示したもので実際とは異なります。

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