2023年9月、博豊会グループの八王子脊椎外科クリニックで培った豊富な臨床実績をもとに足立区に開院した博豊会東京脊椎病院は、2025年11月より「博豊会脊椎病院」へと病院名も新たに進化する。東京都にとどまらず、千葉、埼玉、茨城、群馬、栃木、神奈川など、隣接地域の人々が“自分の足で歩ける人生”を取り戻せるように、脊椎外科の拠点として、質の高い、安心安全の医療を提供することを目指している。

理事長 森 俊一
もり・しゅんいち/愛媛大学医学部卒業。日本脊椎・脊髄神経手術手技学会(JPSTSS)理事。日本整形外科学会認定整形外科専門医。
痛みは放置せずに必ず受診を
早期診断・早期治療が鉄則

「前々から腰に痛みを感じていたが、病院には行かず、湿布や鎮痛剤で我慢してきた。そういう患者さんが当院を訪ねてこられることがあります。話を聞くと、痛みは10年、20年前から続いていたというケースも少なくありません。背骨の画像を撮ると明らかな異常があり、『脊柱管狭窄症です』とお伝えすると驚かれる方が多いのです」と博豊会グループ理事長の森俊一医師は語る。(以下同)
例えば、東京都足立区のターミナル駅以外の地域は、交通網が限られ自転車での移動が多くなる。歩く機会が少ないため、歩行時の痛みやしびれに気づきにくいという。
「長く放置した脊椎疾患は、たとえ手術で原因を取り除いても、神経が過敏になり、通常の痛み止めが効かない複合性局所疼痛症候群(反射性交感神経性ジストロフィー)に移行しかねません。違和感を覚えたら、早めに脊椎外科を受診してください。脊椎疾患は“早期診断・早期治療”が鉄則です」と呼びかける。
再発を防ぐ鍵は腰椎固定術
高難度手術にも確かな自信
同院には、インプラントを用いた腰椎固定術(PLIF・XLIF・OLIF)、腰椎・胸椎後方除圧術、後側弯矯正固定術、内視鏡下で行うヘルニア摘出術(MED)や除圧術(MEL)、頚椎前方固定術(ASF)、頚椎後方固定術(PLF)、頚椎椎弓形成術(C-plasty)、内視鏡下頚椎椎間孔拡大術(FECF)など、症状に応じた多様な術式が揃う。
森医師は「脊椎固定術は再発防止に有効で、変形や不安定性を伴う脊椎の安定化に欠かせない手術です。内視鏡手術も進化していますが、それのみで終えると再発することもあるため、固定まで行うことで長期的な歩行の安定を図れます」と説明する。
さらに、同院ではOアーム(術中モバイルCT)やナビゲーションシステムなど、大学病院でも導入例が少ない先進の医療機器を完備。三次元ナビゲーションを必要に応じて使用し、精度と安全性を両立した脊椎手術を実現している。
術後の回復を支えるため、回復期リハビリテーション病床23床を備え、急性期から回復期までを一貫してサポートする。「切れ目のない医療・ケアの提供こそ、当院の理念です」と森医師は語る。
リハビリテーション専門病院や東京科学大学などの国立大学病院、 JCHO東京新宿メディカルセンターとの連携を通じて、思春期の側弯症から高齢者の変形疾患まで幅広く対応。
「脊椎疾患を早期に正しく治療すれば、再び自分の足で歩ける未来が拓けます。健康寿命を延ばすためにも、痛みを我慢せず、まずは相談してほしい。地域の皆さまや医療機関からの信頼に支えられ、紹介で来院される患者さんが増えています。その期待に応えるため、これからも専門性を磨き、隣接エリア全域の患者さまの足腰の健康と豊かな生活を支えてまいります」
INFORMATION

HOSPITAL DATA
博豊会脊椎病院(足立区)
理事長 森 俊一
診療科目 整形外科、脳神経外科、麻酔科(小西純平)、リハビリテーション科、放射線科
所在地 東京都足立区一ツ家1-1-1
TEL 03-5856-7536
交通/東武スカイツリー線「西新井駅」・「竹ノ塚駅」・「五反野駅」/つくばエクスプレス「青井駅」/東京メトロ千代田線「綾瀬駅」より無料送迎バス有。北千住駅、綾瀬駅から公共バスも利用可。
※駐車場40台完備
https://tokyo-spine.jp/
【グループ施設】
八王子脊椎外科クリニック
東京都八王子市万町173-1
TEL 042-655-5566
https://www.hachioji-spine.jp/
