表参道総合医療クリニックは、椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・すべり症といった腰痛疾患に、日本で数少ない「低侵襲手術」と「再生医療」を組み合わせた治療を行っている。院長の田中聡医師は、脳神経外科専門医として、患者様のニーズに合わせた、フルオーダーメイドの質の高い腰痛日帰り治療、再生医療を提供している。

院長 田中 聡
たなか・さとし/2010年大阪医科大学医学部医学科卒業。湘南鎌倉総合病院、NTT東日本関東病院、稲波脊椎関節病院、森山記念病院にて脳神経外科および脊椎脊髄外科に勤務。2023年3月表参道総合医療クリニック新規開院。日本脳神経外科学会認定日本脳神経外科専門医。

先進的な腰痛日帰り手術と再生医療を組み合わせた治療

「腰痛に悩む患者様へ新しい治療を。腰痛の原因へ多角的にアプローチしてオーダーメイドの医療を提供し、患者様の健康と生活の質(QOL)を積極的にサポートしたい」と話すのは、2023年3月、東京・表参道に表参道総合医療クリニックを開設した院長の田中聡医師だ。

「当院の特徴的な治療は、(1)腰痛、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症に対して日帰り手術と再生医療、(2)脳卒中に対しての幹細胞治療、(3)痛み(変形性膝関節症、変形性股関節症)に対して再生医療(幹細胞治療、PRP等)」と話す田中医師は脳神経外科と脊椎脊髄外科の専門医である。これまでに複数の総合病院で脳卒中や脳腫瘍から脊椎疾患まで幅広く手術や治療を行い、脊椎内視鏡手術や経鼻的下垂体腫瘍摘出など低侵襲な内視鏡手術の豊富な実績を持つベテランだ。

 同クリニックは、「痛みと再生のクリニック」をコンセプトに、腰痛日帰り手術×再生医療を行っている。椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、すべり症に対して6種類の腰痛日帰り手術を行っている。そして、脳卒中や脊髄損傷では発症後に麻痺やしびれがあり、リハビリだけでは完全に改善しないが、当院では幹細胞治療をして改善を目指している。また、変形性膝関節症、変形性股関節症に対しても幹細胞治療を行っている。腰痛治療と再生医療を併用することで、腰や膝の痛みや痺れの改善を早めることが可能となる。田中医師は「先進的な医療技術を取り入れ、できなくなった事を再びできるように根治的治療を目指す」と話す。(以下同)

先進医療機器を揃えた手術室
軽量X線透視診断装置(Cアーム)が装備されている

患者のニーズに合わせた6種類の腰痛日帰り手術

 腰痛治療には大きく分けて「従来の入院手術」と「日帰り手術」の2つの選択肢がある。従来の固定術は保険が適用され費用を抑えられる一方で、10cm程度切開するため全身麻酔や2~3週間の入院が必要となり、身体への負担も大きい。高齢の患者では手術そのものが受けられないこともあり、術後に癒着や再発が生じ、再治療が難しくなるという課題も指摘されている。

 一方、同クリニックが提供するのは、自由診療による6種類の低侵襲の腰痛日帰り手術だ(下図参照)。皮膚の切開は最小1mm、最大7mm程度と極めて小さく、全身麻酔を使わないため身体への負担が少ない。治療当日に歩いて帰宅でき、仕事や家庭の事情で入院が難しい人にとって現実的な選択肢となる。これら6種類の低侵襲手術は、疾患の種類・症状の程度・患者の生活背景に応じて選択することができる。さらに、再生医療を併用できる点も特徴で、術後の回復が早まり、従来の手術で十分に改善しなかった症状の軽減が期待できる。

「個々の状態に合わせたオーダーメイドの治療計画を立てられる点が大きな強みであり、以下のような悩みを抱える人には、日帰り低侵襲手術を検討してほしい」

腰痛日帰り手術は、このようなお悩みの方におすすめです
●慢性的な腰痛に悩んでいるが、適切な治療法を決められていない方
●椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、すべり症と診断され数か月様子を見たが、症状に改善がない
●現在、保存療法を受けているが、効果を感じられず悩んでいる方
●手術を検討しているが、リスクや術後の回復について不安がある方
●医療機関で手術を勧められたが決断できない方
●ご高齢なため全身麻酔ができない方
●手術を受けたが、腰の痛みや、しびれが再発した
●脊椎固定術を提案されたが、ボルトの手術は行いたくない方
●仕事が忙しく入院せずに日帰りで治療したい方

 自由診療ゆえ費用は保険診療より高額となるが、「入院は避けたい」「全身麻酔が不安」「再発をできるだけ抑えたい」と考える患者にとっては、自由診療のほうが、メリットが大きい場合もある。治療後の生活の質や回復のスピードを重視する人にとって、日帰り低侵襲手術は腰痛治療の選択肢を大きく広げる方法である。

田中先生の日帰り腰痛治療チャンネル

腰痛日帰り手術専門サイト

日帰り低侵襲手術は腰痛治療の選択肢を大きく広げる

再生医療で様々な患者の治療が可能

 再生医療は、自らの細胞や再生能力を活かして、病気やケガで損傷した組織や臓器を修復させ、機能を回復させる医療である。従来の治療法では難しかった病気や怪我(下図参照)を治療できる可能性を秘めている。

 同院が提供する再生医療には、PRP治療と幹細胞治療がある。PRP治療は、患者自身の血液から血小板を濃縮し、成長因子を多く含むPRPを傷ついた組織に注入する治療法である。あらゆる組織を修復し、上清液を併用することで回復効果を高めることが期待できる。幹細胞治療は、患者の身体から採取した脂肪細胞をもとに幹細胞を培養し、患部に注射する治療法である。様々な組織や臓器を修復し、PRP治療や上清液より修復効果が高いという結果も得られている。

 同院では、患者の症状の重さや健康状態によって適切な治療法を提案する。

「適切な診断にもとづき、患者様の症状に合わせて最適な治療を選ぶ、低侵襲手術×再生医療の“フルオーダーメイドの治療”が重要であると思っています」

再生医療は自らの細胞や再生能力を活かして、病気やケガで損傷した組織や臓器を修復させ、機能を回復させる

◎自由診療の治療費の目安(保険適用外)
①経皮的レーザー椎間板減圧術(PLDD)/初回1カ所1,045,000円(税込)②経皮的内視鏡下椎間板摘出術(PED)/1カ所1,540,000円(税込)③脊柱管狭窄症内視鏡下手術(PEL)/ 1カ所1,540,000円(税込)④経皮的椎間板再生治療(PDR)/1椎間1,100,000円(税込)⑤脊椎幹細胞移植術(SAST)/自己脂肪由来間葉系幹細胞投与1回5千万個・1椎間1,980,000円(税込)⑥自己フィブリン椎間板修復治療(Discflow)/ 1箇所1,320,000円(税込)⑦自己脂肪由来間葉系幹細胞投与/1回1億個1,650,000円(税込)

◎再生医療の副作用について
自分自身の細胞を採取し治療を行うもので、化学物を使った薬での治療よりも体の拒絶反応も少なく、副作用はほとんどありません。
ただし、体の中に幹細胞を戻す際、関節などが急激な変化に耐えられず、患部に痛みや腫れが出ることもあります。炎症を起こしているわけではないので、症状は数日で収まることがほとんどです。

INFORMATION

腰痛日帰り手術と再生医療専門クリニック
表参道総合医療クリニック

東京都渋谷区神宮前5-46-16
イル・チェントロ・セレーノ1階
TEL 03-6805-0328
https://www.omotesando-amc.jp/

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