民主国家としての土台を築く激動の時代であった1991年のポーランドを舞台に、ちぐはぐな父と娘が家族の歴史を辿る旅路をユーモラス且つ温かく描いた異色のロードムービー『旅の終わりのたからもの』が1月16日(金)にkino cinéma新宿ほか全国公開。
本作の主人公は、NYで生まれ育ち成功するも、どこか満たされない娘ルーシーと、ホロコーストを生き抜き約50年ぶりに祖国ポーランドへ戻った父エデクの親子。家族の歴史を辿ろうと躍起になる神経質なルーシーと、娘が綿密に練った計画をぶち壊していく奔放なエデク。ちぐはぐな親子がポーランドの様々な歴史遺産を巡り、悲惨な過去と痛ましい現実に向き合いながら、二人だけの“たからもの”を見つける珍道中を描く、笑って泣けて心温まる今冬必見の1本だ。
まるで本当に父と娘のようだった二人の佇まい
娘ルーシーを演じるのは、「GIRLS/ガールズ」で脚本・監督・主演を務め、飾らずに見せる率直な姿勢が、多くの女性たちの共感と支持を集めているレナ・ダナム。一方、父エデク役には英国の国民的俳優であると共に、作家、ジャーナリスト、コメディアンなどマルチに活躍するスティーヴン・フライが抜擢された。
この映画で何よりも印象に残るのは、二人の間に漂う、家族そのもののような柔らかい空気感。二人が初めて顔を合わせたとき、監督のユリア・フォン・ハインツは「まるで本当に父と娘のようだった。二人の佇まいを見た瞬間に、映画が動き出すのを感じた。」と、このキャスティングが間違いなかったと確信したという。
レナ・ダナム×スティーヴン・フライが結んだ温かな絆
スティーヴンはレナに対して「愛情とユーモアにあふれた素晴らしい人物。どこか深い部分で実の娘のように感じていた。」と言葉を寄せ、レナの存在があったからこそ、エデクという人物の感情を自然に引き出すことができたと明かす。一方、レナもまた、スティーヴンの印象を「非常に難しい役に、彼そのもののような純粋な好奇心と誠実さを吹き込んだ。エデクとして目の前に立つ彼を見た瞬間、自然にルーシーになれた。」と語り、その温かな人柄への信頼をにじませる。二人は撮影が終了した後も、共にウィンブルドン選手権を観戦したり、レナが製作を務めたドラマにスティーヴンが出演したりと、二人の間には本当に温かく強固な関係性が築かれていることがわかる。この関係性があるからこそ、旅の途中でぶつかり合う場面もどこかユーモラスに映り、父と娘ならではの温度がそっと伝わってくる。
『旅の終わりのたからもの』は、父と娘の物語でありながら、レナ・ダナムとスティーヴン・フライという二人が、互いを信じて歩んだ“もうひとつの旅”の記録でもある。スクリーンに残るその温度が、観客の心にどのような形で届くのか、ぜひ劇場で確かめてみてほしい。
映画『旅の終わりのたからもの』は1月16日(金)より、kino cinéma新宿ほか全国公開!
STORY
1991年、両親の故郷であるポーランド・ワルシャワにNY生まれのルーシー(レナ・ダナム)が初めて降り立つ。ホロコーストを生き抜き約50年ぶりの帰郷となる父エデク(スティーヴン・フライ)も一緒だ。自身のルーツを探りたいルーシーの計画を次々に潰していく父に、ルーシーは爆発寸前。アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所を訪れ初めて父の口から恐ろしい記憶を聞くも、2人の心の溝は埋まらない。ついに父と別れNYへ帰ると決めたルーシーを、父は思いがけない場所へと連れていく――。
監督:ユリア・フォン・ハインツ 原作:「Too Many Men」 リリー・ブレット著
出演:レナ・ダナム(「GIRLS/ガールズ」)、スティーヴン・フライ(「シャーロック・ホームズ シャドウゲーム」)
2024/独、仏/英語、ポーランド語/112分/カラー/5.1ch/スコープ/字幕翻訳:渡邉貴子/原題:TREASURE
提供:木下グループ 配給:キノフィルムズ
© 2024 SEVEN ELEPHANTS, KINGS&QUEENS FILMPRODUKTION, HAÏKU FILMS
公式サイト:treasure-movie.jp
公式X:@kino_arthouse(キノフィルムズ・アートハウス部)
提供/(株)キノフィルムズ



