〇企画趣旨
企業環境が急速に変化する中、ROIC(投下資本利益率)経営は、単なる財務管理手法を超え、企業価値向上と戦略実行力を支える経営インフラとしての重要性が高まっています。人口減少、金利上昇、サプライチェーン不安、地政学リスク、さらには生成AIの進展により、事業ポートフォリオの見直しや資源配分の最適化は、もはや避けられない経営課題となりました。このような環境下で、「どの事業に投資し、どこから撤退するのか」「限られた資本と人材をどう配分するのか」といった意思決定の質が、企業の持続的成長の成否を左右しています。
こうした中、ROIC経営は“戦略・現場・データ”を統合する次世代型の経営モデルへと進化しつつあります。FP&Aや経営企画部門には、事業ポートフォリオ全体を俯瞰したシナリオ設計、ROICツリーを活用したKPI体系の標準化とモニタリング、戦略と現場をつなぐ翻訳者としての役割、AIとデータ基盤を活かした意思決定の高度化など、新たなミッションが求められています。予算作成や差異分析にとどまらず、CFO・CEOの戦略パートナーとして、企業価値創造をドライブする存在へと変革するタイミングにあります。
さらに、生成AIの導入によりROICマネジメントは大きく変わりつつあります。膨大なデータからの改善余地の自動抽出、投資案件の評価シミュレーション、自動生成されるポートフォリオ再編シナリオ、説明可能AIによる意思決定根拠の可視化など、AI活用は「管理の効率化」を超え、「意思決定の質の向上」へと役割を広げています。また、人的資本の重要性が高まる中で、人材投資がROICに与える効果の可視化、適正配置による投下資本効率の改善、組織能力と収益性の関係性の定量化など、人的資本とROICを結びつけた新たな評価軸も求められています。
本カンファレンス「ROIC経営 第7弾」では、収益性・成長性・組織能力を統合し、AI時代にふさわしいポートフォリオ再構築を実現する次世代ROIC経営のあり方を、有識者・実践者とともに深く掘り下げます。事業ポートフォリオ改革、FP&Aの役割変革、AIを活用した高精度な投資評価、ROICと人的資本の統合管理、現場を巻き込む組織変革など、戦略から実務までを一気通貫で考察し、企業価値創造の核心に迫ります。
〇開催概要
開催日時 3月3日(火)13:00~17:00
会 場 会場対面および、オンラインLIVE配信のハイブリッド開催
会場参加:文藝春秋本社ホール(千代田区紀尾井町3-23)
オンライン参加:Zoomウェビナー
参加対象 企業経営者、経営幹部、経営管理部門、経営企画部門、IR部門、
経理部門、財務部門の部門長など
定 員 会場参加 80名/オンライン参加 500名~
※会場参加希望は申込者多数の場合は抽選となります。
参加費用 無料(事前登録制)
主 催 文藝春秋
協 賛 株式会社アバント、キリバ・ジャパン株式会社、
Wolters Kluwer CCH Tagetik
〇来場特典
ご来場者様へは伊藤氏の著書『企業価値経営 第3版』を1冊プレゼント

〇申込特典
申込者様限定にて2週間のアーカイブ視聴をいただけます。
〇プログラム
13:00~13:50 基調講演
「企業価値経営の本質」
~ KPIの選定は経営テーマそのもの - 稼ぐ力を計る、ROIC、WACCの正しい理解 ~

一橋大学
名誉教授
伊藤 邦雄氏
一橋大学商学部卒業。一橋大学教授、同大学院商学研究科長・商学部長、一橋大学副学長を歴任。一橋大学名誉教授。現在、一橋大学CFO教育研究センター長。商学博士。2014年に「伊藤レポート」(経済産業省)、その後「伊藤レポート2.0」および「3.0」、「人材版伊藤レポート」および「2.0」)をまとめる。経済産業省「GXファイナンス研究会」座長、「TCFDコンソーシアム」会長、「人的資本経営コンソーシアム」会長、経済産業省・東京証券取引所「DX銘柄」評価委員長。
13:50~14:20 課題解決講演①
ROICを起点に描く企業価値向上
~日本企業における分析の多様化と経営管理データモデル構想の実践知~

株式会社アバント
東日本第1営業部
鈴木 健一氏
総合ファームでのシステム監査のキャリアスタート。その後、一般事業会社での連結経営管理・連結会計システムの導入、運用を10年にわたり従事。アバントに参画後は、プロダクト企画および導入コンサルタントを経由し、様々な製品を扱うプリセールスグループに所属。日系製造メーカおよび多角化コングロマリット企業のグループ事業管理のPJTを歴任。管理と制度を繋ぐプロダクトに知見を有する。
14:20~14:30 休憩
14:30~15:10 特別講演①
「フジクラグループの財務戦略」
~ 資本コストを意識した経営 - 持続的な成長フェーズに向けた戦略実行ポートフォリオマネジメント ~

株式会社フジクラ
取締役 CFO
飯島 和人氏
1989年4月、藤倉電線株式会社(現・株式会社フジクラ)に入社。2006年に経理部グループ長に就任後、Fujikura Automotive Europe S.A.U.、Nistica Inc.においてVice President & CFOを歴任し、海外拠点の財務・経営管理を統括。帰任後は経理部グループ長、次長を経て、2017年に経理部長に就任。2021年より執行役員コーポレートファイナンス部門長、2022年にファイナンス統括部長を務め、2023年6月からは執行役員CFOとして経営管理部門および不動産事業部門を管掌。同年6月より取締役CFOに就任し、財務戦略、経営管理高度化、事業ポートフォリオの最適化を推進している。
15:10~15:40 課題解決講演②
「ROIC経営を支える財務インフラ改革
― リアルタイムデータで実現する投資意思決定の高度化」

キリバ・ジャパン株式会社
Principal Value Engineering
下村 真輝氏
三菱UFJ銀行にて、大手日系企業のグローバル財務戦略のアドバイザリー業務に従事。その後、JVCケンウッドにてCFO補佐として、グローバル財務管理の基盤構築プロジェクトを推進した後、キリバ・ジャパンへ入社。資金効率化、財務リスク管理強化、財務ガバナンス強化、財務DX等、日系企業約300社へ助言を行なってきた。
15:40~15:50 休憩
15:50~16:20 課題解決講演③
「近日公開」
Wolters Kluwer CCH Tagetik
16:20~17:00 特別講演②
「資本コストや株価を意識した経営の現在地と今後(企業の進捗と投資家の評価)」

株式会社東京証券取引所
上場部企画グループ統括課長
池田 直隆氏
2005年4月株式会社東京証券取引所入社。入社後、上場審査部を経て、2010年6月より現職。市場区分の見直し・コーポレートガバナンスの充実に向けた検討、スタートアップ育成に係る制度整備など、東証における上場制度全般に係るルールメイク等を担当。
