〇企画趣旨

2025年に開催した「続・経営企画部門の重大責務」では、戦略策定、リソース配分、環境変化への適応など、経営企画部門が担う基本機能を議論しましたが、800名を超える参加者が示した関心からは、戦略を“立てるだけ”から“実行と成果につなげる”への移行が多くの企業で課題となっていることが明らかになりました。2026年を見据える現在、企業は労働力不足の加速(2025年問題)、レガシーシステム刷新の遅れがもたらす事業リスク(2025年の崖)、地政学リスクを背景としたサプライチェーン再編、さらに生成AIの普及による業務モデルそのものの変容といった、戦略・組織・IT・事業を横断する課題に直面しています。例えば、製造業では、部門ごとに点在するデータの統合が進まず、意思決定に必要な情報がタイムリーに得られないケースが増えています。また、非連続な成長を狙う企業では、新規事業開発が属人的に行われ、投資判断が曖昧になり企業価値向上に結びつかないといった悩みも顕在化しています。

これらの課題はすべて、経営企画部門が“戦略の司令塔”としてどこまで機能できるかに直結しており、戦略立案から施策実行、モニタリング、学習・再構築までを一貫して統括する「戦略オーケストレーション機能」への進化が不可欠です。さらに、経営企画部門には、これまで以上に多面的な役割が求められています。経営データを統合しAIを活用することで意思決定を高度化する役割はもちろん、新規事業創出では、技術・顧客・競争環境の変化を見据えた事業ポートフォリオ再編が不可欠となるほか、資本市場の視点を踏まえ、ROICや成長ストーリーを軸に企業価値を向上させる役割も大きくなっています。グループ経営においても、複数事業会社の実績管理や投資判断の基準を統一し、全体最適でガバナンスを効かせる“グループ経営管理の高度化”が、特に大企業を中心に急務となっています。これらは、単なる機能追加ではなく、環境変化が企業に迫っている“構造的な要求”であり、経営企画が進化せざるを得ない必然であると言えます。

本カンファレンス「続々・経営企画部門の重大責務 ― 企業価値向上とグループ最適を牽引する “新たな経営の中枢” への深化」では、経営の中心に位置する戦略統括機能として、経営企画が果たすべき役割を、意思決定の高度化、新規事業創出、企業価値向上、グループ経営管理の高度化といった具体的テーマとともに整理し、戦略・データ・変革・人と文化を統合した“進化の全体像”を提示します。そして、有識者や実践者の講演を通じて、激動の2026年を勝ち残り、未来を切り拓くための経営企画部門の真価と深化の条件を考察します。

〇開催概要

開催日時 317日(火) 13:00~17:00
会  場 会場対面および、オンラインLIVE配信のハイブリッド開催
     会場参加:文藝春秋本社ホール(千代田区紀尾井町3-23)
     オンライン参加:Zoomウェビナー
参加対象 企業経営者、経営幹部、経営管理部門、経営企画部門、
     新規事業部門、デジタル推進部門、組織開発部門の部門長など
定  員 会場参加 80名/オンライン参加 500名~
参加費用 無料(事前登録制)
主  催 文藝春秋
協  賛 株式会社ログラス、株式会社アバント、オープンテキスト株式会社

申し込み

〇来場特典
ご来場者様へは三谷氏の著書『経営戦略全史〔完全版〕』および『ビジネスモデル全史〔完全版〕』を各1冊プレゼント

〇申込特典
申込者様限定にて2週間のアーカイブ視聴をいただけます。

〇プログラム

13:00~13:50 基調講演
「経営戦略&ビジネスモデル全史をアップデート」
~ ビジネス革新、マネジメント変革の要諦 ~

KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院
教授
三谷 宏治氏

1964年大阪生まれ、福井で育つ。東京大学理学部物理学科卒業後、BCG、アクセンチュアで19年半、経営コンサルタントとして働く。92年 INSEAD MBA修了。2003年から06年、アクセンチュア戦略グループ統括。 2006年からは子ども・親・教員向けの教育活動に注力。大学教授、著述家、講義・講演者として全国をとびまわり、年間1 万人以上と接する。KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院教授の他、早稲田大学ビジネススクール・女子栄養大学客員教授、放課後NPO アフタースクール・認定NPO法人 3keys 理事を務める。 著書多数。『経営戦略全史』はビジネス書賞2冠を獲得し『ビジネスモデル全史』と合わせシリーズ38万部。前田工繊 社外取締役、永平寺町ふるさと大使。3人娘の父。


13:50~14:20 課題解決講演①
AIを経営の"参謀"へ。意思決定を高速化する次世代の経営戦略


AIは単なる"指示待ち"のツールから、企業の状況を理解し、自ら示唆を与える"ビジネスパートナー"へと進化していきつつあります。これからの経営では、AIが事業リスクや成長機会を予見し、人間がより本質的な意思決定に集中する、高度な協業体制が求められます。
本セミナーでは、AI活用の最前線から、AIを経営判断の"参謀"として活用するための具体的なステップと未来像を徹底解説します。

株式会社ログラス
執行役員 CPO
斉藤 知明氏

東京大学在学時にAI研究に従事、動画像を対象としたDeepLearningの研究でICME2016に論文が採択される。在学中同時に英単語アプリmikanを共同創業し、CTOとして従事。その後Fringe81株式会社(現Unipos株式会社)に入社、ピアボーナスサービスUniposを立ち上げ子会社化、代表に就任、グロースさせたのち親会社と合併。2023年5月より株式会社ログラスに参画 プロダクト責任者を経て、新規事業開発管掌執行役員に就任し、新規プロダクト、AI/LLMなどを中心とした新規事業開発に従事、執行役員CPOを現任。


14:20~14:30 休憩


14:30~15:10 特別講演①
「レゾナックの価値創造を実現する、“戦略的インテリジェンス”と“経営の意志”」

~ 進むべき道を示し、社内外の共創を“成果”へ繋げる、経営企画部門の真価~

株式会社レゾナック・ホールディングス
取締役 最高戦略責任者/最高リスク管理責任者
真岡 朋光氏

東京大学大学院工学系研究科修了。A.T. カーニーに入社。その後、インフィニオンテクノロジーズ、レノボ・ジャパンを経て、ルネサスエレクトロニクスで執行役員として、経営企画や中国事業統括等に携わる。2021年10月に昭和電工(現・レゾナック・ホールディングス)へ入社し、22年3月より取締役最高戦略責任者(CSO)に就任。23年1月よりレゾナック・ホールディングス 取締役最高戦略責任者(CSO)。24年1月より現職。


15:10~15:40 課題解決講演②
市場と対話する「新たな経営の中枢」へ
~投資家視点を組み込み、持続的成長ストーリーを確固たる数値根拠で証明~

株式会社アバントグループ
CSO兼 株式会社アバント 取締役
諸井 伸吾氏

コンサルファーム、ファンド、事業会社での経営企画や事業本部長、COOを経験し、2022年4月より企業経営に役立つ情報システムを探求し続けてきたアバントグループに参画。現在はグループCSO(戦略担当)、IR室長、経営管理ソリューションを担うアバント社取締役、IRコンサルティングを担うVISTA社取締役として戦略実現に取り組む。


15:40~15:50 休憩


15:50~16:20 課題解決講演③
経営戦略としてのAI活用:
生成AIの回答精度と業務適合性を高めるビジネス文書の『知的資産化』戦略


生成AIの業務適用において、多くの企業が「期待した成果が出ない」と嘆いています。その真因は、AIモデルの性能不足ではありません。AIに「結果(構造化データ)」しか与えておらず、「背景・理由(非構造化データ)」が反映されていないためです。業務のWhyやHowは、議事録や企画書といった非構造化データの中にこそ眠っており、そこにこそ企業の競争力の源泉があります。
本セッションでは、ビジネス文書をAIが理解可能な「知的資産」へと転換するための情報戦略を提言します。これは今日のAIの回答精度を劇的に高めるだけでなく、将来の自律型AI(エージェント)が高度な判断を行うための不可欠な基盤作りであり、経営が主導すべき戦略的投資です。

オープンテキスト株式会社
ソリューションコンサルティング統括本部コンテンツ&エクスペリエンス本部 本部長
秋山 英二氏

2020年1月、オープンテキスト株式会社入社。ソリューションコンサルティング統括本部・ディレクターとして、文書管理・ウェブコンテンツ管理分野のソフトウェア製品の事業推進に従事。IT業界で30年の経験を持ち、メディア配信、ウェブ高速化、モバイルセキュリティ等、多様な先端技術のビジネス開発に従事。


16:20~17:00 特別講演②
「SOMPOホールディングス、"日本発の真のグローバルカンパニー”を目指して」 
~ 企業価値向上に向けて求められる、攻めと守りの経営企画部門 ~  

 SOMPOホールディングス株式会社
執行役員 経営企画部長
広瀬 杏太郎氏

2002年、日本興亜損害保険(現損保ジャパン)に入社。国内損害保険営業(個人・企業分野)を約9年経験後、海外子会社管理、海外M&A、海外グループ会社への出向など、海外保険事業の幅広い分野に携わる。2024年よりSOMPOホールディングス事業分析室長としてFP&A機能強化を推進。現在は執行役員兼経営企画部長として、グループ全体の経営資源配分・FP&A・ガバナンス体制構築を通じた企業価値向上を担う。