屋外作業で悩みのタネとなる“天候”。特に建築業などでは、雨や雪が降ると作業ができないばかりか現場が乾くまで待たなければならず、さらに工期が遅れてしまう……といったケースも少なくない。
そんな建築の世界で、密かに注目を集めるテープがある。ニチバンが開発した「せこたん湿潤コンクリート用粘着テープ(以下、せこたん※)」だ。その名の通り、湿ったコンクリートにも貼れるテープで、同商品を紹介したTikTokの動画は20万回以上も再生される“バズり”を見せた。
今回はそんな「せこたん」を、テレビやYouTubeでDIYの腕前を披露しているタレントのヒロミさんが体験。DIYの第一線を走るヒロミさんが驚いたその実力とは? さらに自身の原点からものづくりへの想いも含め、インタビューでたっぷりと話を聞いた。

「持って帰って使いますよ」ヒロミが驚いた日本初※の技術
――今日お試しいただいた「せこたん」は、「湿ったコンクリートにも貼れる」「のり残りがなくきれいに剥がせる」「手で簡単にちぎれる」という3つの特徴があるテープです。実際に触っていただきましたが、率直な使用感はいかがでしたか。
ヒロミ まず、手で簡単に、すっと切れるのがいいですよね。養生テープって、切るときに少しだけ繊維が残ってしまって、なんだか気持ち悪いことがあるじゃないですか。そういうのが全くない。
それに、湿ったコンクリートに貼った後、引っ張ってもしっかりくっついていたのには驚きましたね。しかも、剥がそうと思えばきれいに剥がれる。これは使ってみないと分からない感覚だけど、粘着力でベタッとくっついているのとは違う、不思議な感覚です。

――実は、コンクリート表面の邪魔な水分を粘着剤が吸収するので、貼ったところが乾くという特殊な仕組みになっています。日本初※の技術です。
ヒロミ へえ、 だからか! 剥がしたところも跡に残らないし、ベタベタもまったくない。それでいて、普通の養生テープと変わらない手触りで、気持ちよくスパッと切れるのが不思議ですよね。よくできてますよ。
――従来の養生テープとは違いますか。
ヒロミ 全く違いますね。普通、コンクリートや塀に養生テープを貼っても、そこが濡れていると100%剥がれます。職人さんたちも、そういう場面ではすごく苦労しているんじゃないかな。緊急時には最適だと思います。
――テレビの収録でも、そういった緊急事態は多いですか。
ヒロミ 僕らは収録があるので、大雨でも作業しなきゃいけない場面が山ほどありますね。時間がないから乾く前にやる、みたいなこともしょっちゅう。去年の夏、生放送で屋外作業をやるのに大雨が降ったときは、シートが貼れないのでみんなで手で押さえていましたからね。まさに僕の仕事向きのテープだと思います。だからこれは、本当に持って帰って使いますよ。
――スケジュールが決まっているお仕事ですもんね。
ヒロミ これは僕らアマチュアだけでなく、現場の職人さんたちも同じだと思います。急な雨で、仕上げたばかりの場所を養生しなきゃいけないとき、このテープが一本あればどれだけ助かるか。「せこたん」の実力を知ったら、きっと「道具箱に一つ入れておこう」ってなると思います。作業フローが相当変わりますよ。今までくっつかなかったものが、くっつくんですから。

DIYの原点は“英才教育”「小学生の頃から見よう見まねで……」
――ここからは、ヒロミさんご自身のDIYについて伺わせてください。そもそも、ものづくりに興味を持たれたきっかけは何だったのでしょうか。
ヒロミ きっかけは特になくて。親父が建築の仕事をしていて、親父の兄弟もみんな大工さんだったんです。一族で会社を経営していたので、子どもの頃から現場が身近にありました。家の前に工場があるような環境で育ったので、何かを作ること自体が、ごく普通のことでした。
――まさに英才教育ですね。
ヒロミ 「これが欲しいな」と思ったら、木で作るのが当たり前でしたね。木なら切ったり貼ったりすれば、どうにか形になりますから。輪ゴムで撃つ鉄砲が欲しければ鉄砲の形に木を切ればいいし、箱に丸く切った木材をくっつけたら車になる。そんなことを子どもの頃からずっとやっていましたね。
――特別なきっかけがあったというより、DIYが日常だったんですね。
ヒロミ そうですね。道具は目の前にあるし、何を使っても怒られない。むしろ家の前で作業している親父を見ていると、「これやれ」って手伝わされていましたから。親父は、僕が家業を継ぐと思っていたのかもしれないですけどね。

――本格的なお手伝いもされていたのですか。
ヒロミ 昔は、家の柱にほぞ穴を開けるとか、そういう作業も全部大工さんがやっていたんです。今は加工された木材が現場に届くけど。それを親父に「ここ穴あけろ」とか言われて、小学生ぐらいから機械を使ってたんじゃないかな。見よう見まねで気をつけながらやってましたね。
――芸能界に入るまで、ずっとお手伝いを?
ヒロミ 10代の頃は、兄貴が家業を継いでいたので、僕は現場に行っても作業を手伝うというより、職人さんのお茶の用意なんかをやってました。でも現場に行くと、大工さん以外にも電気屋さんとか左官屋さんとか、いろんな業種の人がいるじゃないですか。そういう人の作業を「どうやってやるの?」って見させてもらったり。
――他の職人さんの仕事も見て学んだのですね。
ヒロミ そう、「左官屋さんってこうやって壁を塗るんだ、上手だなあ」みたいに。僕が今やっているDIYは木工が基本なんですけど、内装業や土木みたいなこともできるのは、子どものときにそうやって見てたからなんです。棟梁の息子だから、みんな親切に教えてくれたんですよ。

――20代、30代と、お仕事がお忙しくなってからは、DIYをされる時間はあまりなかったのでしょうか。
ヒロミ 全然やってないですね。それでも、例えば自分の家で「ここに棚があったらいいな」と思えば自分で作ったりはしていました。それをブログか何かで発信していたのを、多分テレビ局の人が見てくれたんじゃないかな。
――それが今のDIYのお仕事につながったんですね。
ヒロミ 芸能の仕事を休んでいた50歳ぐらいのときかな。「ヒロミさん、おうちとか作れるんですか」って言われて、「作れるんじゃない?」って。作ったことはないけど(笑)。「じゃあこの部屋直せますか」「直せるんじゃないかな」って、話が広がっていった。そういう軽いやり取りがきっかけみたいなものですね。
いまのDIY関係の仕事は、全体の1割ぐらいですよ。ただ、休みの日は趣味として自分の家とか、いま作っているキャンプ場みたいなところで作業したりしています。

「職人さんがかっこいい」って思ってほしいんです
――テレビでお見かけするヒロミさんのリフォームは、いつもプロの方々と一緒に作業されていますよね。
ヒロミ 僕がプライベートでリフォームを始めた頃から一緒にやっている大工の連中が、今でも番組を手伝ってくれています。もう気心も知れてるし、僕のわがままも聞いてくれるし。
――わがまま、ですか。
ヒロミ 大工さんは図面通りにきっちり作るのが仕事だから、物の高さひとつにもセオリーがあります。でも、僕は全体のバランスを見て「いや、もうちょっと高いほうが可愛いな」なんて思うと、もうそこが気になって仕方ない。普通はプロからすれば「いや、こういうものです」となるんですが、そこを「分かりました」と受け入れてくれる。そういう“わがまま”です。
今では仲間たちも「確かに、こっちのほうが気持ちいいっすね」なんて言ってくれるようになって、現場でのセッションというか、アドリブみたいな感覚で楽しんでいます。

――ヒロミさんが番組作りで伝えたいことは何でしょうか。
ヒロミ 僕はDIYを見せる上で、「職人さんがかっこいい」って思ってほしいんです。そのためにも、家がどうやってできているのか、どんな道具や建材が使われているのかを紹介したい。「せこたん」のように、本当に現場の役に立つ良いものも、もっと多くの人に知ってほしいですね。
――もしかしたら、今後ヒロミさんがDIYをするシーンでも「せこたん」が使われているところが見られるかもしれませんね。
ヒロミ そうですね。これはもう、間違いなく役に立ちますよ。いざというときのために1つ持っておくだけで、仕事の進め方が大きく変わるはずです。僕の現場でも、きっと近いうちに登場することになると思います。
※「せこたん」はニチバン株式会社の登録商標です。
※「日本初」は“水で湿った吸水性材料(コンクリートなど)にも貼付できる手切れ性を有した粘着テープ”。市場調査テーマ:「粘着テープ」でかつ「手切れ性を有する」でかつ「水で湿った吸水性材料(コンクリートなど)にも貼付できる」に関する市場調査。株式会社未来トレンド研究機構調べ。2025年9月20日時点
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スタイリング:兜(KABUTO)
ヘアメイク:佐々木美和

