世界三大映画祭の一つである第82回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門にて日本人監督初の審査員特別賞をはじめ、各国の映画祭で続々と受賞を重ねるLOST LAND/ロストランド』が4月24日よりヒューマントラストシネマ有楽町、kino cinéma 新宿、ポレポレ東中野ほか全国公開される。

©2025 E.x.N K.K.

故郷を追われた難⺠の幼い姉弟が、家族との再会を願い、命懸けで国境を越えていく──

 “世界で最も迫害されている⺠族の一つ”といわれるロヒンギャ難⺠たちが、総勢200名出演する⻑編映画は世界初。故郷を追われた実際の当事者である彼らの声と眼差しは、演技未経験ながらも、映画の世界に圧倒的なリアリティと強度を与えている。監督・脚本を務めるのは、移⺠の物語を描いた『僕の帰る場所』(2017)、『海辺の彼女たち』(2020)で、大島渚賞や新藤兼人賞を受賞し、国内外で注目を集める藤元明緒。実話をもとに、息を呑むような容赦のない現実と子どもの温かな幻想が入り混じる世界観の中、難⺠たちが辿る旅路を映し出す。

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 4月24日より公開の映画『LOST LAND/ロストランド』について、本作で予告編ナレーションを務めた俳優・河合優実、俳優の土屋太鳳、映画監督の濱口⻯介、表現者のサヘル・ローズ、RHYMESTER の宇多丸ほか、各界の超豪華著名人17名よりコメントが到着した。

 本作の予告編ナレーションを務めた俳優の河合優実は、「想像も及ばない環境で生きる人々の物語なのに、こんなに胸を締め付けられるのはなぜか?」と遠く離れた世界の出来事でありながらも、同じ人間として深く共感してしまう本作の力に切実な思いを語った。俳優の土屋太鳳は、作中の姉弟の戯れや笑顔が自分たちと同じであるからこそ「人が人ではない場所がある」という現実に胸を痛め、「この事実を多くの人に伝えたい。何をすべきか考えなければ」と、観る者の心に深く問いかける切実なメッセージを寄せた。さらに第79回カンヌ国際映画祭にて、最新作『急に具合が悪くなる』がコンペティション部門に正式出品が決定した濱口⻯介は、安易にすべてを見せない本作の表現の鋭さについて、「『よく見えない』ことが『よく見える』ことよりも遥かに重要であるような映画に、久しぶりに出会えた」と、藤元監督の覚悟を絶賛。そして表現者のサヘル・ローズは、本作に映るのは難⺠という「言葉」ではなく生きている「人間」の姿であると語り、「人の人生を『運』という言葉で片付けてはいけない」 と、存在している人々を忘れないでほしいという切実な願いを込めた。そしてRHYMESTERの宇多丸は、過酷ながらも愛おしく美しい瞬間が刻まれた本作を「驚異の地球横断記」と称え、「『難⺠』はただの言葉でも、数字でもないのである」と、全瞬間に息を呑み、胸を衝かれた衝撃を語っている。

 その他、映画監督の深田晃司、株式会社ファーストリテイリング取締役の柳井康治、バングラデシュ難⺠キャンプに訪れたことのある作家の角田光代、作家・クリエーターのいとうせいこうなど豪華著名人17名よりコメントが寄せられた。コメント全文は以下にて。

超豪華著名人17名からのコメント(※敬称略・順不同)

河合優実(俳優)
想像も及ばない環境で生きる人々の物語なのに、こんなに胸を締め付けられるのはなぜか? 彼らも私たちも、不安や孤独を感じ、愛する家族を持ち、良い未来を目指す、同じ人間だからだと思います。ぜひ劇場でご覧いただきたい映画です。

土屋太鳳(俳優)
この作品に刻まれているのは「今」だけじゃない。
誰もが陥り得る未来も潜んでいると思います。
世界には様々な文化と歴史が存在する、だから難しい、
だとしても、二人が興じる遊びは私たちの遊びと同じなのです。
笑顔も涙も。なのに「人が人ではない場所がある」、
この事実を多くの人に伝えたい。何をすべきか考えなければ。

濱口⻯介(映画監督)
「よく見えない」ことが「よく見える」ことよりも遥かに重要であるような映画に、久しぶりに出会えた。この闇を示す覚悟は貴重なものだ。観客は何でもかんでも、見ることが許されているわけではない。一方で確かに、見なくてはならないものもある。『LOST LAND』を見ることは、そのタイトロープを渡る体験となる。おそらくは作ることが、そうであったように。

深田 晃司(映画監督)
小手先ではない、映画の存在そのものが世界に対する問いかけとなっている、本当の意味での社会派作品がここにある。あまりにも自然で力みなく、ありのままにカメラの前に立つ出演者たちに目を奪われ、呆然となる。作り手の端くれとしても映画ファンの一人としても、心洗われるようでした。

宇多丸(RHYMESTER)
世界で最も寄る辺なき人々ロヒンギャの、しかも幼い子どもたちの目線を通して描き出される、過酷だが時に愛おしく美しくすらある、驚異の地球横断記! 文字通り全瞬間、息を呑み、胸を衝かれた。「難⺠」はただの言葉でも、数字でもないのである。

ショーン・ベイカー(映画監督)
真っ先に心を奪われたのは子どもたちの驚くほど自然で勇敢な演技だ。二人の存在は、この不条理な世界をリアルに私たちに近づけ、心をかき乱す。

斎藤工(俳優・映画監督)
人知れず国籍を奪われ、暴力にさらされ、故郷を追われてきたロヒンギャの現実を、遠い国の出来事として終わらせない映画。
ミャンマーという国と⻑く向き合ってきた藤元明緒監督だからこそ、この過酷な旅路を子どもたちの目線で見つめ、私たちの問題として引き寄せてくる。間違いなく今年最も大切な作品。

角田光代(作家)
途中まで、ずっとドキュメンタリーだと思いこんで見ていた。
故郷を失ったロヒンギャ難⺠の、終わりのない過酷な現実のおそろしさに胸が詰まった。つらくて、幾度も目をそらしたくなったけれど、でも、だからこそ見るべきなんだと思う。だってこれは現実なんだから。

いとうせいこう(作家・クリエーター)
バングラデシュの巨大な難⺠キャンプでの『国境なき医師団』の活動取材でも、日本での暮らしを選んだ方への『文藝』でのインタビューでも、ロヒンギャへの苛烈な差別と暴力をその度に思い知り、とにかく胸を痛めてきました。この優しく厳しい映画が、どうか彼らの世界的な地位をよりよいものとしますように。ラストシーンを何度も思い出しながら。

安田菜津紀(メディア NPO Dialogue for People 副代表/フォトジャーナリスト)
なぜここまで搾取され、存在否定され、踏みにじられなければならないのか。「ロヒンギャとして生まれた」という、ただそれだけの理由で。しかしその「踏みにじっている」構造の中に、日本社会も、私もいるではないか、とこの映画を観終え思う。

サヘル・ローズ(表現者)
ロヒンギャ難⺠という言葉をニュースで見聞きすることはあっても、
その人たちの暮らしや言葉、習慣まで思い浮かべる機会は、まだ多くはありません。
200人以上のロヒンギャ難⺠の人々がこの映画には出演しています。

ですが、
そこに映るのは難⺠という『言葉』ではなく、
生きている『人間』の姿です。

この映画は物語ではない、『現実』です。
どんな想いで生きているのか。

我が子を思う親の姿。
親を思う子どもの眼差し。

生まれてくる場所は誰にも選べない。
だからこそ、人の人生を「運」という言葉で片付けてはいけない。

可哀想で彼らは救えない。
存在している人々である事を、忘れないで。

柳井康治(株式会社ファーストリテイリング取締役)
原題 HARÀ WATAN の意味を知ったとき、コックスバザールで暮らすロヒンギャの皆さんを思い出し、身体の何処かが重たくなった気がしました。

小川紗良(文筆家・映像作家・俳優)
「難⺠」と括られる人々にも、ひとつひとつかけがえのない名前や、心身や、生活がある。それを生き生きと体現する姉弟の未来が、どうか明るいものであってほしい。この映画を観た以上、もはや他人事ではない。

宮本亞門(演出家)
ロヒンギャ難⺠の当事者たちがフィクションとノンフィクションの垣根を越えて全身で痛みを浮き彫りにした。

大人が決めた国境や分断の中を、森や都会の暗闇にまぎれて生きる子供たち。手を差し伸べられずにいる私たち傍観者はもどかしさを感じる。

1人の日本人監督がこの作品を作り上げたことに誇りを感じる。

石川えり(認定NPO法人 難⺠支援協会 代表理事)
難⺠にとっての「家」はどこなのだろうか? 自分が生まれた難⺠キャンプなのか? 大人たちが去らざるを得なかったマンゴーの木がある故郷なのか? 逃れた先の国なのか?

日本に逃れた難⺠にも通底する「家=安心して滞在できる場所があること」の大切さ。

主人公の子どもたちのまなざしをどう受け止めるのか、私たちにも問いかけられている。

金平茂紀(ジャーナリスト)
過酷な迫害から逃れようと、ミャンマー/マレーシア国境に張り巡らされた金網をこじ開け、越境するロヒンギャ難⺠たち。

その子どもたちが懸命に生きていく姿。藤元監督は、フィクション/ドキュメンタリーの境界の金網をこじ開け、事実以上の真実を描いてくれた。喝采を送りたくて思わず立ち上がりたくなった。

川和田恵真(映画監督)
作為なき姉弟の歩みと眼差しに、映画であることを忘れ圧倒された。その濃密な時間が、フレーム外に広がる世界の理不尽を突きつけてくる。なぜ生まれた場所や⺠族を理由に、生きるための移動を強いられるのか。居場所のない人々の痛切さを描き、ルーツを超えて物語に向き合う藤元監督とチームの皆さんに、心からの拍手を。

公開劇場にて7日間連続舞台挨拶、決定!

 さらにこの度、本作の劇場公開を記念し、公開初日となる4月24日(金)から1週間にわたり、ヒューマントラストシネマ有楽町、kino cinéma 新宿、ポレポレ東中野ほか都内劇場にて、7日間連続の公開記念舞台挨拶を実施。パスポートを持てないため日本を訪れることのできない主演のシャフィとソミーラがオンラインにて登壇! さらに本作の共同プロデューサーであり、日本で暮らすロヒンギャ族のコミュニティリーダーの一人であるスジャウディン・カリムディンが登壇。

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 詳細日程は下記より。

4/24(金)

ヒューマントラストシネマ有楽町 18:30の回 ※上映前舞台挨拶
登壇者:藤元監督、渡邉一孝、スジャウディン・カリムディン、北川喜雄

ポレポレ東中野 18:40の回 ※上映後舞台挨拶
登壇者:藤元監督、渡邉一孝、スジャウディン・カリムディン、北川喜雄

4/25(土)

ポレポレ東中野 12:30の回 ※上映後舞台挨拶
登壇者:藤元監督+Zoom(主演シャフィ&ソミーラ)

kino cinéma 新宿 14:15の回 ※上映後舞台挨拶
登壇者:藤元監督+Zoom(主演シャフィ&ソミーラ)

4/26(日)

ヒューマントラストシネマ有楽町 11:50の回 ※上映後舞台挨拶
登壇者:藤元監督、スジャウディン・カリムディン、春成カディージャ

ポレポレ東中野 12:30の回 ※上映後舞台挨拶
登壇者:北川喜雄

4/27(月)、28(火)、30(木)、5/1(金)

ポレポレ東中野 12:30の回 ※上映後舞台挨拶
登壇者:藤元監督

4/29(水・祝)

kino cinéma 立川髙島屋 S.C.館 10:20の回 ※上映後舞台挨拶
登壇者:藤元監督

『LOST LAND/ロストランド』UTme! チャリティTシャツ&オリジナルチャリティートートバッグ劇場限定販売

チャリティーグッズでロヒンギャ難⺠を支援しよう

『LOST LAND/ロストランド』UTme! チャリティTシャツを発売!

 Tシャツは公開劇場にて限定販売。(無くなり次第終了)

 料金:税込3,960円

 

 藤元明緒監督、俳優の河合優実が登壇した特別先行上映にて限定販売を行い、完売したオリジナルチャリティートートバッグは、劇場公開に合わせて、各劇場にて限定販売。

 本作の主演を務めたシャフィとソミーラが協力して描いたイラストを使用。

 販売によって得た寄付金は、映画『LOST LAND/ロストランド』を製作した株式会社 E.x.N が、本作の共同プロデューサー/スジャウディン・カリムディンが運営するロヒンギャの子どもたちが通う学校(ラーニングセンター)に寄付し、その資金は子どもたちの未来に向けた活動に充てられる。

 料金:3000 円(税込)

 

◆詳しくは HP まで
https://www.lostland-movie.com/

※トートバックは UTme!ではありません
※本商品は、返品・交換が出来ません。
※本商品に関するお問い合わせは、販売元・株式会社 E.x.N(info@exnkk.com)までご連絡下さい。

『LOST LAND/ロストランド』(英題:LOST LAND 原題:HARÀ WATAN)

<STORY>

難⺠キャンプで暮らす5歳のシャフィと9歳の姉ソミーラ。二人は家族との再会を願い、叔母と共に遠く離れたマレーシアへ旅立つことに。パスポートを持てない彼らは密航業者に導かれるままに漁船へと乗せられる。自然の猛威や人身売買の危機に阻まれながらも、シャフィとソミーラは過酷な道のりを必死に乗り越えていく。

 

予告編ナレーション:河合優実

脚本・監督・編集:藤元明緒/出演:ムハマド・ショフィック・リア・フッディン、ソミーラ・リア・フッディン 他/撮影監督:北川喜雄/音響: 弥栄裕樹/カラリスト:ヨヴ・ムーア/音楽:エルンスト・ライジハー/助監督:川添ビイラル/撮影助手:吉田寛/水中撮影:河瀬経樹/DIT:香月綾/エグゼクティブプロデューサー:國實瑞惠、安川正吾/プロデューサー:渡邉一孝/共同プロデューサー:アンジェル・デ・ロルム、スジャウディン・カリムディン、エリス・シック クリスチャン・ジルカ/コンサルティング・プロデューサー:エリック・ニアリ/宣伝プロデューサー:伊藤敦子/企画・制作:E.x.N/製作:E.x.N、鈍牛倶楽部、キネマトワーズ/共同製作:PANORAMA Films、Elom Initiatives、Cinemata、Scarlet Visions/特別協力:シネリック・クリエイティブ/配給:キノフィルムズ/宣伝:ミラクルヴォイス

 

2025年/日本=フランス=マレーシア=ドイツ/ロヒンギャ語/カラー/1.5:1/5.1ch/ドラマ/99 分/DCP

©2025 E.x.N K.K.

提供/(株)キノフィルムズ