〇企画趣旨
建設業界ではいま、資材価格の高騰、慢性的な人手不足、技能者の高齢化、工期遵守の厳格化など、現場を取り巻く環境が一段と厳しさを増しています。その影響は現場だけにとどまらず、案件ごとの採算悪化、想定外の原価上昇、要員配置の最適化の難しさ、利益率の低下といった形で、経営そのものに直結しています。
とりわけ経営層にとって重要性を増しているのが、「現場で起きている変化をどれだけ早く経営判断につなげられるか」という点です。しかし実際には、工事進捗、出来高、原価、労務、調達、安全、品質といった重要情報が現場や部門ごとに分散し、案件の異変や収益悪化の兆候を早期に捉えきれないという課題が少なくありません。
こうした状況のなか、いま建設業に求められているのは、現場のデータを単なる記録で終わらせず、経営の意思決定に直結させる「データドリブン経営」への転換です。個別案件の進捗や採算状況をリアルタイムで把握し、どの現場で、どの工程に、どのようなリスクが生じているのかを可視化することは、現場改善にとどまらず、企業全体の利益管理、資源配分、受注戦略の高度化にもつながります。
さらに近年は、AI活用の実装フェーズも現実味を帯びてきました。工期遅延の予兆検知、原価超過リスクの早期把握、施工計画の最適化、設備保全の高度化、ベテラン技術者の判断ノウハウの形式知化など、AIは現場の効率化だけでなく、経営の先読み力を高める手段として注目されています。
本カンファレンスでは、建設現場で日々生まれているデータをいかに経営資産へ転換するかをテーマに、建設業が直面する経営課題とその打ち手を考察します。現場の可視化を超えて、利益率改善、原価統制、要員最適化、収益予測精度の向上へとどうつなげていくのか――経営層、事業部門責任者、現場責任者、DX推進部門の皆様にとって、自社の競争力強化に向けた実践的なヒントを持ち帰っていただく場を目指します。
〇開催概要
開催候補 6月29日(月) 14:00~17:00
会 場 ブリーゼプラザ小ホール(大阪 梅田駅より徒歩5分程度)
参加対象 建設業にお勤めの経営幹部、経営企画部門、デジタル部門、
土木施工部門の部門長
定 員 100名
参加費用 無料(事前登録制)
主 催 文藝春秋
協 賛 ドーモ株式会社
〇来場特典
ご来場の皆様へ文藝春秋オリジナルクオカード(1000円分)をプレゼント
〇プログラム
14:00~14:50 基調講演
「建設DXを“現場効率化”だけでは終わらせない」
~ データ駆動型アプローチによる次世代インフラマネジメントと建設生産システムの構想 ~

東京大学 大学院工学系研究科
総合研究機構 特任教授
全 邦釘氏
東京大学工学部土木工学科卒業後、米国・Wayne State Universityにて博士号(Ph.D.)を取得。延世大学での研究員、愛媛大学助教・准教授(地域復興デザイン研究センター長)を経て、東京大学特任准教授、2025年より現職。専門は構造工学、インフラ維持管理、建設DX、AI・データ活用で、橋梁・トンネル等の社会インフラ点検におけるドローン、画像解析、ディープラーニング活用を推進。i-Construction、デジタルツイン、ロボティクスなど建設現場の生産性向上や持続可能なインフラマネジメントに関する研究・社会実装に取り組み、建設業の未来像やAI時代の人材育成についても発信している。
14:50~15:20 課題解決講演
「建設DXの現在地」
~ Domoで実現する“データドリブン経営”と建設現場変革 ~

ドーモ株式会社
シニアアカウントエグゼクティブ
平井 孝明氏

ドーモ株式会社
シニアソリューションエンジニア
秋吉 範隆氏
15:30~16:05 特別講演①
「未来をひらく鴻池組のデジタル戦略」
~ DX・データ・AIで挑む“現場変革”と生産性革新 ~

株式会社鴻池組
常務執行役員 経営戦略本部長
深澤 卓司氏
16:05~16:50 特別講演②
「次世代建設の現在地と未来」
~ DX・AI・ロボティクスが変える建設現場の進化と実装可能性 ~

株式会社建設ITワールド 代表取締役
建設ITジャーナリスト
家入 龍太氏
BIM/CIMやロボット、AIなどの導入により、生産性向上、地球環境保全、国際化といった建設業が抱える経営課題を解決するための情報を「一歩先の視点」で発信し続ける建設ITジャーナリスト。新しいことへのチャレンジを「ほめて伸ばす」のがモットー。公式サイト「建設ITワールド」を中心に積極的に情報発信を行っている。「年中無休・24時間受付」の精神で、建設・IT・経営に関する記事の執筆や講演、コンサルティングなどを行っている。
16:50~17:00 名刺交換会
登壇者様とのお名刺交換のお時間を設けております。
〇CPDSについて
本カンファレンスは「CPDS」認定学習となります。申請を希望されるお客様はお申込時にチェックをお願いします。受講証明書は開催日当日、会場にてお渡します。
承認ユニット数「3」(形態コード 101-1 3ユニット)
