〇企画趣旨

不確実性の高い経営環境が常態化するなか、企業の経理財務部門には、これまで以上に高度な役割が求められています。物価上昇や金利環境の変化、地政学リスク、サプライチェーンの複雑化、さらには急速なAI普及など、事業を取り巻く前提条件は大きく変わりつつあります。また、近年のコーポレートガバナンス改革やコーポレートガバナンス・コード改定への対応を背景に、企業には資本効率や情報開示、リスク管理などへの対応力も求められるようになっています。

こうした環境下で、経理財務部門は単なる「正確に処理する部門」にとどまらず、経営判断を支える情報基盤として、また事業変化を先読みし企業価値向上に貢献する戦略機能として、その存在意義が改めて問われています。

一方で現場では、日常業務の負荷増大、属人化の解消、不正防止や内部統制の強化、グローバル化への対応、人材不足と育成、さらにはKPI設計や部門内浸透など、多面的な課題が同時進行しています。加えて、ガバナンス強化の流れのなかで、経営管理体制やリスクマネジメントの高度化も重要なテーマとなっています。効率化・標準化を進めながら、いかに高度な分析・予測・意思決定支援へと役割を進化させていくかは、多くの企業に共通する重要テーマです。

本企画「経理財務部門のあるべき姿(第3弾)」では、経理財務業務の効率化・高度化を起点に、データ活用・AI活用の方向性、ガバナンス強化、KPIの設計と浸透、事業部門・経営部門との連携、さらにはグローバル経営やサプライチェーンマネジメントとの接続までを視野に入れながら、これからの経理財務部門が果たすべき役割を多面的に考察します。

いま経理財務部門に求められているのは、過去を正確に管理する力だけではなく、未来を見通し、経営の意思決定を前進させる力です。本カンファレンスを通じて、変化の時代における経理財務部門の進化の方向性と、実践に向けた具体的な視座を共有します。

〇開催概要

開催日時 77日(火) (13:00~17:00)
会  場 会場対面および、オンラインLIVE配信のハイブリッド開催
     会場参加:文藝春秋本社ホール(千代田区紀尾井町3-23)
     オンライン参加:Zoomウェビナー
参加対象 企業経営者、経営幹部、経営企画部門、経理財務部門の部門長など
定  員 会場参加 80名/オンライン参加 400名~
参加費用 無料(事前登録制)
主  催 文藝春秋
協  賛 株式会社アバント、キリバ・ジャパン株式会社、
     株式会社インフォマート

申し込み

〇来場特典
ご来場者様へは石橋氏の最新著書『FP&A実践ワークブック』を1冊プレゼント

〇申込特典
申込者様限定にて、2週間のアーカイブ視聴をいただけます。

〇プログラム

13:00~13:50 基調講演
「経理財務部門の役割再定義」
~ “数字をつくる部門”から“意思決定を支える経営機能”へ ‐ データとAIが変える管理会計 ~

早稲田大学大学院会計研究科
教授
目時 壮浩氏

早稲田大学大学院会計研究科教授,博士(商学)
2011年4月武蔵大学経済学部着任後,専任講師,准教授,シドニー大学ビジネススクール客員研究員(2014年),2020年4月早稲田大学大学院会計研究科准教授を経て,2022年より現職。会計検査院特別研究官,各種資格試験委員等を歴任。主著『異論・正論 管理会計』中央経済社(2021年)。
近著:大鹿智基・目時壮浩(2026)「企業価値を高めるための非財務情報の活用-戦略的リカップリングへ」『企業会計』78(3): 23-30.目時壮浩(2026)「予測がもたらす予算の変容-予算機能の分離と予算価値に関する理論的考察-」『産業経理』85(4): 101-111.尾﨑明子・目時壮浩(2026)「サステナビリティが組織資本の創出に与える影響」『管理会計学』34(1): 95-112.


13:50~14:20 課題解決講演①
AI時代に問われる、経理財務部門の機能と組織変革
~ 決算業務から意思決定支援へ。FP&Aが促す機能と基盤の設計~

株式会社アバント
事業統括本部 COO室 ディレクター/室長
大竹 啓介氏

1998年メガバンクに入社後、外資系保険会社にてCRM戦略の立案・実行、BI・DWH導入に従事。大手総合コンサルティングファームにて大手上場企業の経営戦略策定を支援。その後、上場企業(製造業)の経営企画部リーダー・子会社取締役として全社戦略・グループ経営管理の実行支援に加えて、ERP導入や不採算事業の再生に従事後、2017年独立系コンサルティング会社に入社。取締役CSOとして全社戦略・営業戦略に加えて、会計・ERP領域のコンサルティング事業の拡大を牽引。2025年4月に株式会社アバントに入社、現職。


14:20~14:30 休憩


14:30~15:10 特別講演①
「講演タイトル近日公開予定」

株式会社INPEX
取締役専務執行役員 財務・経理本部長
山田 大介氏

1984年 株式会社日本興業銀行(現みずほ銀行)へ入行。2011年 株式会社みずほコーポレート銀行執行役員産業調査部長、2013年 同常務執行役員営業担当役員を務め、2014年 株式会社みずほフィナンシャルグループ常務執行役員大企業法人ユニット長に就任。2018年 同専務執行役員デジタルイノベーション担当役員を務めた後、2019年にINPEXへ入社し、特別参与および常務執行役員財務・経理本部副本部長に就任。2020年より取締役常務執行役員財務・経理本部長、2024年から取締役専務執行役員財務・経理本部長。


15:10~15:40 課題解決講演②
財務部門の進化の4段階
~グループ全体の財務可視化と標準化が経営貢献への第一歩~

キリバ・ジャパン株式会社
ビジネスバリューアドバイザー
河本 将治氏

みずほ銀行にて、コーポレートファイナンスおよびトランザクションバンキングに従事し、顧客の財務資本戦略やグローバル資金管理の高度化を支援。その後、株式会社レスターにて財務部シニアマネージャーとして、グローバル資金管理体制の構築、FXリスク管理、移転価格文書化などの財務ガバナンス強化を主導。あわせてM&Aプロジェクトにおける財務PMIの推進や財務DDへの参画など、広範な実務を経験した。銀行・事業会社双方の視点を備えた実務家として、資金効率化や財務DXを通じた「財務部門の価値創造」を支援している。


15:40~15:50 休憩


15:50~16:20 課題解決講演③
効率化の先にある「攻めの経理財務」へ
~請求書DXから始める、経営意思決定を支えるデータ活用とガバナンス強化~

株式会社インフォマート
ホリゾンタル事業部門 執行役員
小野 史裕氏

1989年横浜市立大学卒。1989年より住友銀行に入行し、主に決済事業に従事。2020年に株式会社インフォマートに入社し、入社後はFintech 推進室室長、大企業取引の新規営業の責任者、パートナー営業の責任者などを担当。2026年1月よりホリゾンタル事業部門の執行役員に就任。


16:20~17:00 特別講演②
企業価値を創造するFP&Aプロセスの実践
~ローリング予測とはなにか~

千葉商科大学大学院 会計ファイナンス研究科 教授
日本CFO協会 FP&Aプログラム運営委員会委員長
石橋 善一郎氏

千葉商科大学大学院会計ファイナンス研究科 教授。日本CFO協会FP&Aプログラム運営委員会 委員長および米国管理会計士協会(IMA)日本支部共同代表。2026年度、5つの大学院(千葉商科大学、早稻田大学、LEC大学、慶應義塾大学、中央大学)でFP&Aをテーマにした正規科目、9科目を教える。1982年富士通入社。1991年インテル日本法人FP&A課長。1994年インテル日本法人経理課長。 1997年インテル日本法人コントローラ部長。2000年インテル米国本社製品事業部コントローラ部長。 2002年インテル日本法人CFO。2005年(株)ディーアンドエムホールディングスCFO。2007年から2016年まで日本トイザらス(株)代表取締役副社長兼CFO。スタンフォード大学経営大学院および一橋大学経営大学院でMBA取得。 米国公認管理会計士(USCMA)資格および公認FP&A資格(FPAC)を保有。
著書に『最先端の経営管理を実践するFP&Aハンドブック』および『FP&A実践ワークブック(今年6月に上梓)』(中央経済社)がある。